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読書完走#169『次世代ガバメント』若林恵・責任編集 2019

小さい政府か/大きい政府かではなく「小さくて大きい政府を作ろう」という、前WIRED日本版編集長・若林さんによる野心的な試み。リトアニアやインド、デンマークなどガバナンスイノベーションの最先端を紹介しながら、21世紀における新しい公共のあり方を探る。

中央集権的な大規模チェーンによるフランチャイズモデルから、ネットワークされた自律的なスモールビジネスへの転換は、テクノロジーの進化の姿そのものでもあり、行政組織のあり方や国と地方の関係、さらには政府と市民の関係を再考する上でも参照すべき点が多い。まずは「お上」という発想を止めることから始めたい。