スーパーカブの広告戦略がすごい

スーパーカブの生産1億台のニュースに関連して、NHKのNEWS9でカブの広告戦略が紹介されていました。このHONDAのサイトにも一部のクリエーティブが紹介されています。「ソバも元気だ、おっかさん」とか最高ですね。

番組では他にも多くの広告が紹介されていましたが、中にはカブがほとんど写ってない広告もあって、今見ても斬新です。このサイトでも紹介されてる東京グラフィックデザイナーズの尾形社長もNHKのインタビューで「カブという商品を伝えるんじゃなくて、カブのある生活を描いた」という趣旨のことを話していて、今のApple製品のCMなどにもそのまま通じる基本だなと思いました。

様々な報道で、カブのプロダクトとしての素晴らしさが紹介されていましたが、それは徹底したマーケティング発想=利用者目線あればこそ、と気付かされます。その「利用者」とは従来のユーザーではない新しいセグメントであったことも重要です。

HONDAのサイトによれば、プロダクトに加え、販売網整備とプライシング、プロモーションというマーケティングの4Pすべてで適切な打ち手が打たれていたことがわかります。改めて、本田宗一郎氏を支えた藤沢武夫氏というマーケターの存在の大きさがわかります。

http://www.honda.co.jp/50years-history/limitlessdreams/qualityproducts/page04.html

http://www.honda.co.jp/50years-history/limitlessdreams/qualityproducts/page04.html