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猫のメラノーマ(虹彩黒色腫)

あさひは今年、片眼になった。
5月に受けたCATドックでメラノーマ疑いの腫瘍が見つかったからだ。

メラノーマかどうか診断をつけるには眼球摘出をして病理に出すしかないらしい。
片眼になるのが可哀想だとかいう意見もあるが
猫は見た目を気にしないし、手術を先送りにして手遅れなんてことは絶対に避けたかった。
先生を信頼もしてるし、手術をすることに迷いはなかった。

結果、初期の虹彩黒色腫(メラノーマ)だった。


病変は全て取りきれており予後は良好。

手術して良かったし、見つけてくれた先生さんきゅーだし、このタイミングでCATドック受けさせた私グッジョブ。

実は病理結果にもある虹彩メラノーシスは以前から指摘されていたのだが、様子見としていた。
というのも、初めて異変に気づいた時にかかりつけへ診察に行って「数ヶ月で急激に広がらなければ大丈夫。メラノーマは表面がぼこぼこしてるけど綺麗だから心配ないですよ。」と言われたのだ。

3年前のあさひ。写真右の眼のフチにシミが出始めた頃。

去年のCATドックでも問題なかった。
確かに眼の色は徐々に変わっていってたが、
かかりつけでも特に何も言われなかったので私も気にしてなかった。

症状出てから2年後。シミが増えてきたが検査では問題なし。
上記から1年、手術決まった後のあさひ。左右で色が違う。

今年のCATドック、去年と同じくかかりつけではなく少し遠いが大きい病院(元職場)でお願いした。
去年と同じ先生、あさひを見てすぐに「こんな眼の色だった?」

え…1年前のこと覚えてんの?
あれから何匹も症例診てるのに?
先生すごいやん…

検査して、眼科医にも診てもらい、
やはりメラノーマが疑わしいと。
表面が少しボコっとしているらしい。

2週間後には手術が決まった。
病院での様子は仲の良い先輩が動画を撮って報告してくれた。最初は隅っこでジッとしていたあさひも、段々と先輩に甘えるようになっていてお尻ポンポンを要求していた。

無事に手術も終わり、翌日には退院。
抜糸するまでの2週間は他の猫と接触させないよう、エリカラつけてケージ生活。

様子を伺う猫たち
あさひのゴハンを横取りしようとするしらたき

他の猫と接触させないよう注意してたが、
エリカラが怖いらしく全然寄って行かなかった。
なんならシャーシャーしていた。
これはお互いストレスだぞ、お互い気にかけてあげなきゃいけないぞ、とご褒美の時しかあげないオヤツをあげたりした。ご満悦だった。

あさひはエリカラを着けているので、グルーミングができない。そのため、身体を拭いてあげたりブラッシングをしてあげたりするのが必要だった。
エリカラは絶対に外さない
と言われていたので、そうしていたが風通しが悪くなる為、外耳炎になってしまった。
正直、言うといてくれよと思った。

無事に抜糸も終わり、エリカラも外れたことによって他の猫たちも今まで通りに接するようになった。

あさひの側に行ったおもち
すぐにどこかに行かれ、え?となってるおもち


メラノーマの罹患ネコの平均年齢は9.4歳。
あさひは3歳11ヶ月だった。
病気に年齢は関係ない、と改めて思った。

今回の件で、やっておいて良かったなと思ったことがある。
まず、CATドック。
病気の早期発見、早期治療に繋がった。
ついこないだ転移チェックをしてもらったが問題なし。2ヶ月、4ヶ月と間隔をあけていき2年間何もなければ治療終了となるらしい。
この病気の転移の進行速度は比較的ゆっくりで、術後何年か経ってから転移が発覚することが多いらしい。しかも症状が出てからではもう遅いのだ。
あさひの場合初期の段階で取りきれてるので、ほぼ大丈夫だと思うとのことだった。

そしてペット保険の加入。
手術にかかった費用は約16万。
ペット保険に加入している為、5万程度で済んだ。
保険適用になる前の金額見ていつも「ひぇ…」となる。動物病院は高いと思うかもしれないが、人間も自費なら高い。毎月保険料払ってはいるが毎回明細見る度に入ってて良かったと思う。
もちろん、加入するかは自由である。
私はどんな病気にどれだけの治療費がかかるかだいたい把握してるので入る。治療費で新車買えるよねって子も見た。



手術をしてから約2ヶ月、片眼になったあさひは元気に生活している。手術する前と変わらない。
強いて言えば前より甘えん坊になったぐらいだ。
今では傷もすっかり塞がり毛が生えてきている。
眼球があったところは凹んでしまっているが仕方ないよね。両眼だろうが片眼だろうが可愛いもんは可愛いのだ。



ちなみに、先輩に「先生が1年前の眼の色覚えてた〜すげ〜」と話をしたら「カルテに登録してる写真見ながらやっぱ違うよな〜言うてたで」と言われズコーーーッとなった。

至近距離での威嚇にも動じないあさひ

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