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2020年買ってよかったボードゲーム+α

今年も残り1週間を切りました。というわけで、来年またたくさん遊びたい、2020年に買ってよかったボードゲームと関連商品の+αを紹介します。 

セット&マッチ

おそらく2020年で僕がもっとも推し、人に勧め、遊ばせたゲームです。テニスコートを模したボードの上で、テニスボールを模した木ゴマを指で弾く。ただそれだけ。得点の仕方も、有効なコースも現実のテニスとほぼ同じ。

この、「ほぼ同じ」と思わせてくれるゲームデザインの巧みさに感動しました。そして「球を上手に打つ」という、古今東西のスポーツがもつプリミティブな喜びをこのサイズに収めた見事な手際。テニスが発明されたのと同時に発明されてもおかしくないようなクラシック感なのに、原版が発売したのもつい最近という不思議。ゲームデザイナーとして、これを思いつけなかったのが悔しい限りですが、これからも推し続けると思います。

ナインタイル サンリオキャラクターズ

オインクゲームズさんから出版されていた名作『ナインタイル』のサンリオバージョン。サンリオキャラクターがかわいいです。

区別がつきやすいキャラクターをピックアップしたのかもしれませんが、元のナインタイルよりもむしろ遊びやすいような気がしました。ルール説明がほぼ必要ない&セットアップが5秒で終わる&場所を取らないので、ほんのちょっと時間が空いてしまった時にサッと取り出してできるのがいいですね。

モダンアート オインクゲームズ版

公式サイトにはドイツかオーストリアにしか発送できませんよと注意書きがあるのですが、問い合わせしてしまったくらい欲しかったやつ。オークションのゲーム、もうこれだけでいいやんと言いたくなるくらい最高なゲーム『モダンアート』を、モダンアートが大好きなオインクゲームズ佐々木さんが情熱的にリメイクしたものです。

遊んだことがある人なら分かる、あの大量のコンポーネントをこのサイズのパッケージに収める工夫はもはや狂気と言っていいと思います。

ゲームマーケット浅草出張版で販売されていたので、手に入れることができました。実はまだこれでは遊べていないのですが、とてもやりたい。

天下鳴動

ずーっと品切れで手に入らなかったんですが、秋くらいにさらっと在庫復活していて買えました。戦国時代を舞台に、天下獲りを目指すゲーム。

前・後半に分かれて、前半で兵士を各地に派遣、後半で合戦します。他のプレイヤーの配置によって取るべき動きがガラッと変わったり、1点の差で涙をのんだり、思わぬ漁夫の利があったりと退屈する暇がありません。それにしても、いい意味でプレイで得られる体験と価格が見合わなすぎる…安すぎます。

パスタロジック

ゲームマーケット2020秋でゲットした、プログラミングをテーマにしたゲームです。2人専用で、相手の体力を0にしたほうが勝ち。最初に組んだ攻撃コマンドを順番に実行していきます。お互いに使用するコマンドは同じなので、実行順でだけ差が出ます。

最初に組んだコマンドは変えられませんが、実行する時の対象は相手の出方によって変えられるので読みの力が求められます。エンジニアのよこちさんと遊んでボロ負けしたのですが、構成力で敗北したのだという納得感があったのがよかったです。

街コロ通

街コロ待望の続編です。初代はエキスパンションを揃えて遊びまくるくらい好きでした。こちらは出てくるカードセットがランダムになって、毎回違う展開が楽しめるようになってます。街コロらしさは変わらず、だけど別のゲームになっていてすごい。まさに通。あと、5人まで遊べるようになったのも素敵ポイントです。

メイメイ

エラーさんのイラストが全部100%かわいい100枚のカード。これだけでも買う価値があるんですが、ゲームもいい。不思議なお題が描かれたカードを山札から引いて名前をつけたあと、さらにカードを引いて混ぜ、どれが親が名付けたカードか当てます。組み合わせが変わるし、お題の匙加減が絶妙なので何度もやっちゃう。

エラーさんとはGoogleさんのボードゲーム制作でご一緒して、その時もイラストのみならずゲームデザインへの鋭い指摘で大いに貢献いただいたのですが、メイメイもやっぱりすっごく面白かったです。

ゲームメカニクス大全

+α枠。英語の原書も持っていて、それでも十分役立っていたのですが、日本語の便利さはそれをはるかに凌駕するものでした。思いついたテーマに即したメカニズムにハマるシステムを探すのにも、考えたシステムが既存のゲームと被っていないかとりあえずチェックするのにも重宝します。ゲームデザイナー必携書かと。

コロナ禍で外出が減って、翻訳を担当された小野さんの作業がめちゃ捗り、出版が早まったというエピソードも。巣ごもり需要で小売店でボードゲームの売り場が増えたり、ボードゲーマーにとっては悪いことばかりじゃない一年だったという気もします。

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以上です。

あ、そしてもちろん、僕がゲームデザインを担当した『サバンナテリトリー』も大変おすすめです。

それにしても、ゲームマーケットが年に1回しかないと購入数が激減することが判明しました。業界を盛り上げるためにも、来年はゲームマーケットがあってもなくても、もっとゲームを買おうと思いました。

今までの買ってよかったボードゲームnote

2019年の買ってよかったボードゲームnote

2018年の買ってよかったボードゲームnote


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