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仕事の定義と、成果物の高度化に伴う時間の重要性

仕事とはそもそも何なのか?

仕事の定義

人々の困りごとを解決し、その報酬としてお金を頂く行為。

ちなみに「人々の困りごとを解決する行為」のことを解決側は価値提供と呼ぶことが多い。

会社の定義

人々の困りごとを1人で解決することは(主に時間的制約の理由から)難しいため、複数人と協力して解決することでお金を頂くために作られた組織

人々の困りごとの定義

仕事の定義は「人々の困りごとを解決し、その報酬としてお金を頂く行為。」とあるが、そもそも「人々の困りごと」とはどんな定義なのか?

「人々の困りごと」の定義は「自身の持つ満足度の期待値がマイナスの状態になっていて不快な感情を持っている」ことである。

そして、「人々の困りごとを解決する」というのはその人物が持つ満足期待値をプラスに持っていくということになる。

上記を例を用いて説明したい。

-100から100までの一次元空間で人類の満足期待値の平均を0とする。

まず、Aさんの満足期待値は0で、Aさんの実際感じている満足値が-50の場合は、主観的・客観的に不快な状態である。この状態は人間の最低水準の衣食住が担保されていない状態を指し、それらの不快を取り除く製品は、水や食糧といった生活必需品、雨風や寒暖を凌げる住居・衣服である(サントリー、味の素、ユニクロなど)。また、実社会の法制度の話をすると、人類の満足期待値が低すぎる状態にならないために国は市区町村に対してエアコンの設置義務を敷いたりする。あまりに困窮している場合に生活保護という制度が存在していたりする。

次に、Bさんの満足期待値は70で、Bさんの実際感じている満足値が50の場合は、Bさんの主観では不快を取り除いている状態だが、客観的に快を得ようとしている状態である。この状態は人間の最低水準の衣食住が担保されているが、心が満たされていない状態を指し、それらの不快を取り除く製品は、高そうなスイーツやブランド品の衣服鞄などがある。(ホテルオークラ、ヴィトン、シャネルなど)

余談だが、それら製品の特性によって、会社のマーケティング戦略が変わるし、成果物の満足度が顧客の想定を上回っている仕事というのが俗にいう「期待を超える仕事」ということになる。

職種の定義

人々の困りごとをどう解決するかの手段の違い(営業、マーケティング、広報、財務、人事、技術専門職)

なぜ、集団で仕事をする必要があるのか?

先述の会社の定義のおさらい。会社の定義は「人々の困りごとを1人で解決することは難しいため、複数人と協力して解決することでお金を頂くために作られた組織」である。

複数人で協力して物事を解決するという都合上、コミュニケーション能力が高い、協業しやすい人材というのは会社にとってスムーズに問題解決・価値提供ができる存在であるということである。

確かに、人々の困りごとを1人で解決することは難しいというが、別にやろうと思えばできそうであるし、他人に依存するのは嫌だ。なぜ、集団で仕事をする必要性があるのだろうか?

時間的理由

成果物の高度化・複雑化に伴い、1人で高水準な成果物を提供するのは難しいため
世の中の高度化・複雑化に比例して、成果物は高度化・複雑化している。また、人類に与えられた時間は等しく24時間で命は有限である。

そのため、1人だとスキルの習得に伴う学習コストや、マンパワーが足りない。一人ひとりが成果物を生み出すための各種スキルを習得することは難しいことから、異なるバックグラウンドやスキルセットを持つメンバーが集め、全体としてより幅広い能力を持つチームを構築することが重要であるため。

異業種同士が協業して、クライアントの求める納期通りに仕事を全うするのは単純にはいかない。なぜなら、他業種の事情・知識が把握できないというのは、仕事の難易度などを類推できないことから、こちらの経験で納期の計算ができないことと同義であるからだ。

そのための対策として、後述にある通り、会議による進捗報告や、仕事を行うにあたる各種ルール、管理手法としてのアローダイアグラムなどの概念などがある。また、嘘をつかない、真面目であるというパーソナリティが採用において重要視されるのは、メンバーの納期の計算がしやすいためでもある。

競合他社が存在しているため
競合他社の存在による事実上の時間的制約(=納期)があることから、会社における1営業日の使える時間を従業員の数だけ増やし、短納期で価値提供する必要があるため。

なぜ短納期が重要かつ顧客にとっての価値かというと、会社には人間と同じく寿命があり、その寿命はキャッシュという食料がなくなった時に起こるためだ。期日通りに成果物を納品できるというのは、特に死にかけの相手に対する希望であり、企業はいつも自らの死の恐怖に怯えている。そのため、納期通りに納品するという概念は、企業にとっての信頼に繋がるのである。

このことから、似たような価値を提供できる会社は他にもいるのであれば、短納期など複数の価値を提供できる会社が競合から顧客を奪うことになる。

例えば、キーエンスなどは短納期・高品質を掲げて高単価を獲得している例であり、逆に競合が存在しないくらいその価値が唯一無二の場合は、予約10年待ちのお店とかになる。昔の人は競合が生まれ競争が起きないようにするために飯炊き3年握り8年のような縛りを設けたと推察される。

リスク的理由

ある一人に依存していると、その人が病気やモチベーションの低下を理由にいなくなったら、以前と同様の価値提供ができなくなる。逆に、集団で働くことで、リスクを複数の人々で分散することが可能になる。あるメンバーが病気になった場合や、何らかの理由でプロジェクトから離れた場合でも、他のメンバーがその役割を補完することができる。

上記の理由から、現代社会においては1人で仕事をするのは事実上不可能で、他者との協業が重要である。

現代労働における時間にまつわるルール・規範

現代労働におけるコミュニケーション能力(=協業力)でよく必要とされる能力・概念

報連相(=風通しのいい職場を作ろう)(報連相により時間の巻き戻りが起きないようにする)(ボールを持たないの議論)
調整・調停能力
プレゼン力

相手の時間を奪わない伝達

結論から話す、質問の種類を絞る、クローズドクエスチョンなど、主観と客観を分ける
遅刻をしない→相手の時間を大事にしない人材だと思われる

時間の巻き戻りが起きないようにする

認識の共有を行う
成果物を少しずつ提示する。拙速でレビューをしてもらう
軌道修正という概念

仕事自体に差をつけて対応

優先度・重要度の概念

力量に応じた時間管理

分からなかったら質問する
質問する前にあらゆる角度で検証を行い、ダメだったことを教える

役職持ちの立場の人間は顧客に短納期・高品質で成果物を納品する管理をしている

下の立場に求めているのは、進捗の共有や、品質を上げるための質問
上の立場の人間は会議などで進捗を共有し、ロードマップを立てたり売上予測をした上で今後の経営戦略を練る

採用・人材

育成コストが低い人材が欲しい(1を知り10を知れる人材)(教育に時間がかからない人材)
こちらの時間を奪わないコミュニケーションを行なってくれる人材(仕事のいろは・共通ルールを理解している)
こちらが意識コストを向けなくても、自動で自分の理想とする成果物が出てくる人材(自分の分身が欲しいと同じ理論)

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