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イコライザー3を思う

そういえば見てきたんだった
というわけでイコライザーの最終作です



イコライザーの概要

イコライザーという作品は
デンゼルワシントン扮するマッコールさんが
お見かけした悪を抹殺するというシリーズです

ジョンウィックを代表とする
実はヤバい奴シリーズの系譜ではあるんですが

ジョンが防御力生存力特化なのに対して
マッコールさんは残忍かつ攻撃力特化

同じようなスタートをした2作ではありますが
互いに最終作ではそれぞれ特化したつくりになっていて
その対比が面白かったです


とはいえアクション映画の主人公は
みな異常者では?

ジョンウィックを始祖とみていたが

古くは沈黙シリーズとかいう
シェフのフリしたスティーブンセガールは無敵だし

カンフーアクションのお歴々も
普段はとっぽい兄さんぶってるし

マッハ!!!!!!!!!!のトニージャーは
ただの像が好きな人だったり
トムヤムクンのトニージャーは
ただの象が好きな人だったり

みんな普通のフリして悪人を
撃ったり殴ったり蹴ったり
バキバキに無双して最後には成敗する

普通の人は数の暴力や
銃弾の餌食になってしまうところを
映画の主人公は正義や復讐を
スペシャルパワーで達成してしまう

ファンタジー寄りのパワーがなければ
不可能なことをやってしまう

やはり主人公を張るほどの人物は
大なり小なりおかしい異常者なのだ

そう思えばホームセンターの店員をフリをしていたし
凄腕の工作員でもあるマッコールさんも
他と比して取り立てておかしなところは……


いやおかしいよマッコールさん

そうマッコールさんはおかしい
他のアクション映画の主人公とは
決定的に違うところがある


人を殺す


いや他の人も殺しまっせ!と思うかもしれないが
マッコールさんは闘争の末に殺すとかそういう感じではない
殺人マシーンのように無慈悲に殺す 処理するとか
そういうのでもない

純粋に殺すのだ

許せない悪に対して

「やったれ!やったれ!」とはならず

「いいのか…?そんなにやって……(ドン引き」
となってしまう


相手は悪人だから
こちらの説得や諭すのを無視したので
止む無く…とかそういう雰囲気もあるにはあった

特に3では本当に殺人に吹っ切れていた

銃で武装した犯罪者集団を気軽に皆殺しにし
チンピラを圧倒的な暴力で惨殺し
地元マフィアをホラー映画さながらの演出で殲滅し
首謀者に対して仕打ちに関しては
ヘルシングのアーカードのような圧倒的な
弄(なぶ)りっぷりだった





正義のためではあるが…
人のためでもあるのだが……

素直にYesと言えないこの感じ
分かりますか



悪人には何をしてもいいのか?という課題や
私刑を肯定するような映像の裏で
3ではマッコールさんが処す場面やスタッフロールで
邪悪なBGMが流れる

それは制作陣が
「そりゃ良くないけど気持ちよかったろ?」と
悪魔のような笑顔で主張をしているのだろうと俺は感得した


危なげなく悪人に正義執行するマッコールさんの雄姿を
是非目撃して奮い立って欲しい

そして恐怖してほしい


圧倒的な力で悪を血祭りにあげる
誰も太刀打ちできない殺人鬼

たまたま人道を重んじることが出来て
正義を愛し正義のためだけに力を振るう殺人鬼

古来より神や鬼はこうして畏怖されてきたのかと
思わせるようなマッコールさん


少なくても人間の精神ではない

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