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チャート読み会近代中国史レビュー 2 : 私は長男を救いたい(;;)

さて第二回、三回は、第一回で取り上げた人物の家族、父・母・妻・長男・長女・次男・三男・義理弟・義理母(父の後妻)のチャートを読みました。
ほとんどの人がいわゆる歴史上の人物ではないので人生に関する情報は少ないため、ざっと読んでざっと紹介する形に。
人数も多いのでnoteでは長男のチャートを読んでいきたいと思います。
が、この長男!
為政者の長男でありながらなかなか悲惨な人生を送ることに・・。
いわゆる親ガチャというのがあるならば、この人は勝ち組なんだろうか・・。
と色々考えさせられるのです。

ざっと人生を見ていきますと、
1935年ロシアで、中国人で重機工場の副工場長の父とベラルーシ人で旋盤工の母の元に生まれる。
翌年スターリンの大粛清が始まり、父は無職に。
父の母国・中国で国共合作が成立し、2歳の時に父・母・0歳の妹と中国へ。
中国語を忘れていた父とソ連人の母と、父の実母の故郷で暮らすこととなる。日中戦争が本格化し、3歳で重慶に疎開。弟が二人生まれ、
戦後は国共内戦の激化により14歳で台湾へ。
長男として大きな期待を受け、父には厳しく躾けられた。何かを間違えると殴られ、妹が父をなだめてくれて助かっていた。
祖父に愚痴をこぼすと祖父が父を怒り、父は厳しく躾けることが難しくなった。祖父には甘やかされ育ち、「俺がお前の年の頃は撃ってた」と言って銃をプレゼントされたことも。その後、官邸の警備員に発砲したり、弟を脅したりした。
台北では現地に馴染むために、先生も生徒も台湾語しか喋らない中学の寮に入れられるも、成績は振るわず。 軍学校に入れられるも落ちこぼれ退学。
母のウォッカを盗み飲んだり、権力を笠に、夜遊び、無免許運転、ひき逃げ、発砲事件、暴力事件を度々起こすワルになる。
激怒した父にCIAのつてでUCバークレーに送られたが、米国生活にも適応できず 酒に溺れる日々。
そこで、バーで幼馴染と偶然出会い結婚。
彼女はバークレーの心理学修士に在学中だった。中国人とドイツ人のハーフであり、著名な革命家を祖父に持つ彼女との出会いで、やっと自分の境遇と似た理解者を得た。 (義父は結婚に反対し激怒して国営企業を辞職したが、父は果物を持って義父に挨拶に行った)
しかし、娘をもうけるも、米国で飲酒運転で捕まり国外退去。

帰国後は電力会社で働く。逆らうと怖いので担当地区では電気代滞納者がほぼいなくなり営業成績は優秀だったそうだが、地味な仕事で昇進できないので腐っていき、相変わらずバイク、飲酒、夜遊びがひどく、怒ると銃を撃つ暴れ人だった。
1970年にはアル中と糖尿病で脳障害で寝たきりとなり長期入院。約20年間植物人間だった。 父は毎日出勤前と退勤後に病院に行き、手をさすって泣いていたそうであるとも、見捨てていたとも言われている。54歳で死去。

という生涯でした。

第1回の人物の長男のチャート

午の刻生まれなので12時で出しております。

パッと見で不動宮5天体・柔軟宮5天体、個人天体は火星以外柔軟宮。
太陽は射手座で水星と合。外向きな性格で現代ならインフルエンサー向き。
水瓶座火星と射手座木星のセクスタイルは勢いの良さ、勘の良さがあるがギャンブル感もある。水瓶火星と蠍座金星のスクエアは、エネルギーの浪費感や危うさもある。が、目が離せない本能的魅力がある。
のでここに資本が投じられ放蕩になってしまったのかもしれません。
太陽・月が火のエレメントでオリエンタルが射手座の木星と景気がいいキャラです。広げたい、表に立って色々やりたいが、柔軟宮が多く自分からやっていく感じはなさそうです。
月は獅子で自分が賞賛されたい。が、一人ではできない。
ドラゴンヘッドと冥王星がクインデチレで母の期待が大きく、押し付けがあったか、または大切に育てられたのだと読めます。

一つ前の記事にチャートも載せましたが、父の牡牛ステリウムは長男の射手ステリウムと150度で不調和。父の月は射手なのでシンパシーはあるが、父の冥王星と長男の水星がオポジションなので、長男にとっては父の望むことがピンとこなかったかもしれません。
活動宮がなく自分から始める資質がないので学校などに深くコミットできた方がよかった。イデオロギーのきちっとした学校や指導者に出会えるといいけど、どんな教育を受けたのか、ちゃんと教育を受けられたのかが気になるという意見も出ましたが、外国人&外国帰りの両親、戦争での疎開・転居など言語と環境の問題、父の厳しい躾と祖父の甘やかしなどできちんと教育は受けられなかったのかもしれません。適応力はありそうですが手に負えないほど暴れても大人も地位的な事情で注意できなかったのかもしれません。土星と木星のスクエアは誤った教育、ロールモデルの不在、父も祖父に言われて躾けなくなったなら倫理観が育たなそう。中学も落ちこぼれ、軍学校も落ちこぼれ、な成績の人間にとってはコネとはいえUCバークレーなんてもっとついていけないのでは;;と思ってしまいます。
金星と火星にかかる天王星は何かに興味を持ってもぶち壊しに来る。放り投げたい。価値があると思ったことに、そうでもないかも?!と思いやすい配置です。
人を集めたい、ちやほやされて輝きたい、劇団やプロデューサーに向いてそう。仲間がいるといい。号令かけたりかけられたりしたい。人に打ち出せるものがあるとよかった。文化的資本も幼少期にたっぷりある家なら輝けたかもしれない。宣教師でパワー牧師になれそう、軍より教会学校に行ったらよかったのでは?!という意見も出ました。
為政者として、贅沢してはいけない、庶民と同じように、(華美な義母への反発もあり)、清貧に、とのポリシーで妻からの誕生日プレゼントの靴も「2足あるからいらない、3足も靴いらない」と断るような父。
もし文化的な要素にもっと触れられていたら、豊かな人生になっていたかもしれません。


こんな感じで参加者の皆様でチャートを読みながら、人生と歴史を追っていく2時間くらいの勉強会を開催しております。
ご興味のある方はぜひご参加ください。ネイタルが読める方なら歴史に詳しくなくても参加OK。チャートを声に出して読む練習をしたい方も歓迎です!

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