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チームとグループの違い

あなたはチームとグループの違いを意識したことはありますか??

結論:チームとグループの違いは目的があるか、ないかです。


今回ご紹介する内容は【著書:THETEAM/著者:麻野耕司さん】の本を抜粋した内容になります。

麻野さんといえば株式会社リンクアンドモチベーションの取締役をされている方でいわゆる人事のプロ中のプロです。

この本めちゃくちゃ読みやすく、わかってそうでわかっていなかったチームという意味、本質からチームビルディングまでを詳しく丁寧に教えてくれる一冊です。

チームビルディングで悩んでいる人は絶対に何か考えや、行動を変えるきっかけとなる1冊となること間違いなしなので、是非とも購入してみてください。


人類が生き残れた理由

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あなたは人類であるホモサピエンスが絶滅せずに生き残れた理由を知っていますか??

ホモサピエンスは【集団や群れ】を作り、生き残ることを目的に共創しあい、協力しあい、環境適応をすることにより絶滅せずに生き残れたという事実があります。

【集団や群れ】というのは、つまり現代で言えば”組織やチーム”のことです。

”チーム”といえばどんなことを想像しますか??

野球、バスケ、サッカーなどのスポーツや、プロジェクトや企画など会社でもチームは必ず存在しますよね。

では”チーム”って一体何をするところなんでしょうか??

また”グループ”とは何がどう違うのでしょうか??


チームとグループの違い

冒頭でも説明した通り、結論から言うとチームとグループの違いは目的があるか、ないかの違いです。


【チーム】 共通の目的や目標をもったメンバーが2人以上いる集団のこと。
【グループ】 2人以上のメンバーが集まって活動する集団こと。


チームにあって、グループにないもの、それは”共通の目的”です。


集団登校を例にチームとグループの違いを考えてみる

チーム:(目的)みんなで安全に登下校すること】

【メンバーの心理:遅れないように時間通りに集合しよう。道が狭いから下級生に気を配ろう。迷惑をかけないように上級生についていこう。など

グループ:(目的なし)】

【メンバー心理:別に遅れて行ってもいいよね。待つのめんどくさいし、早くいきたいから先に行こう。みんな歩くの早いから自分のペースでゆっくり歩こう。など】

つまりチームには目的があるからこそ、思考や意識、行動の変化が発生します=(カラーバス効果

カラーバス効果とは??:人間はある目的を意識すると、その目的に関連する情報をこれまで以上に認識するようになる心理状態のこと。】

つまりチーム(組織)作りで一番最初に必要なのは”目的地”なのです。

あなたが所属している会社ではメンバー同士で共通の目的や目標はしっかりと持てていますか??

自分の会社の存在意義や、自分が何をすべきかを明確に理解していない人は今一度振り返って考えてみましょう。

何かを達成するにしてもまずは目的がなければ何もできないし、何をしたらいいかもわかりません。

山を登る際に頂上のゴールが決まっていないと、登っているのか、降っているのか、はたまた今どこを歩いているのか検討もつかず、最後は見失い遭難してしまいます。

まずはしっかりと目的地を決めて、その上で目標設定を行い、みんなが目指すべきゴールへの道のりを明確にしましょう。


目的と目標の違い

目的がしっかりと決まれば、次は目標の設定を行います。

目標設定の前に目的と目標の違いをあなたはしっかりと理解できており、説明することはできますか??

目的:最終的に成し遂げようとする事柄であり、目指すべき到達点
目標:目的を成し遂げようするために設けた具体的な手段、水準

つまり目的なくして、目標設定は基本的にはできません。

まずはこの明確な違いをしっかり理解しましょう。


目標設定の3分類

目標設定は意義目標、成果目標、行動目標の3分類にわけることができます。

意義目標(抽象的成果=定性的な目標) 例:超繁盛店を作る

メリット:意義は意志となる。つまりなんのために??という想い=主体的な行動や考え方が生まれやすい。                         デメリット:実際のアクションで何をしたらいいのかがわかりにくい。

成果目標(具体的成果=定量的な目標) 例:QSC80点以上

メリット:目標達成水準が数値で表すことができるので明確でわかりやすい。

デメリット:数字がメインとなり、プロセスを無視しがち。数字にばかりとらわれて、数字奴隷にもなりやすい。

行動目標(具体的成果=アクション) 例:毎週QSC項目を3つ改善する

メリット:アクションが明確で誰にでもわかりやすい。

デメリット:作業になりがち。考えることをやめてしまい、やらされ感で仕事を進める作業奴隷になりやすい。


意義・成果・行動3分類の目標ですが、3つともにメリット、デメリットは存在するので意義・成果・行動の目標が全てリンクする目標設定をするのが一番いいかなと思ってます。

例:会社の売上を上げるため(意義)、営業での契約ノルマを1日5件とする(成果)、ノルマ達成のため最低でも1日飛び込み営業で100件以上はまわる(行動)

意義(超繁盛店を作る)→成果(QSC80点以上)→行動(毎週QSC項目3項目の改善)として3つも目標がそれぞれリンクしており、意義目標から逆算して成果の設定をして、行動の設定をすれば目標達成へ向けて今やるべきものとが自然と明確に見えてきます。

目標設定をする際は必ず意義目標、成果目標、行動目標をリンクさせることを意識して設定しましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか??

あなたの職場のメンバーは会社やチーム、プロジェクトなんでもいいですが、目的がしっかりと全員に共有されており、目的の理解と目標の設定がしっかりとできているでしょうか??

日々の目の前の忙しさ、作業に忙殺されて、今やっている仕事がなんのための作業かわからず作業奴隷になっていませんか??

また数字ばかりを追いかけて、なんのためにその数字を追いかけているか理解できていない数字奴隷になっていませんか??

もし周りにそのような人がいたら一度原点に立ち帰らせてしっかりと目的(成し遂げたい内容や意義)を教えてあげましょう。

またリーダーはしっかりとまずはチームのメンバーに共通の目的と、目的達成へ向けた目標設定を行いましょう。

チームを作るのは簡単にできることではないです。

しかしロジックを理解して、一度作り上げてしまえば、すごく強固なチームが出来上がります。

文化を作ろうと思ったら習慣です。

習慣を作ろうと思ったら、実行できる仕組みを作るしかありません。

偉大なチームには偉大なリーダーが必要でしょうか??いやいや、偉大なチームには偉大な仕組みが必要なのです。

だからあなたはリーダーに向いていないと諦めるのはまだまだ早いし、諦める必要もないのです。

仕組みを学ぶには【著書:THETEAM/著者:麻野耕司さん】の本を参考にしてみてください。



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