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3分De論文【上部食道括約筋の不十分な開口に対する開口訓練】

みなさん、こんにちは。
論文を読んで勉強したいけど、忙しくてなかなか出来なという方の味方、時短言語聴覚士STサクです。
今日は3分でこの論文を説明します(今回はもっと短いです)。
開口というシンプルな方法でも舌骨上筋群を鍛えて、食道入口部の開大範囲を拡大できるそうです。
今日の論文はこちら↓↓

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S000399931200322X

方法
嚥下障害のある患者8名(平均年齢70.5歳)を対象に、4週間毎日、口を大きく開いて10秒間維持する運動を2セットずつ実施してもらいました。

結果
運動前は全員のUES開口幅が10mm未満でしたが、4週間後には舌骨の上方移動量とUES開口量が有意に増加し、食べ物が喉を通過する時間も有意に短縮されたことが確認されました。

考察
開口運動が顎舌骨筋顎二腹筋前腹を強化することで、舌骨の上方移動を促進し、結果としてUESの開口を改善することを示唆しています。

いかがでしたでしょうか?
私は訪問リハビリをしており、一番重要なことがいかに自主トレをして頂くかという事だと感じています。
人間だれしも、めんどくさいことは長続きしません。
出来るだけ簡単で、すぐにできる方法が望ましいです。
その点からも開口訓練は、いつでもどこでもできて、ただ口を開けるだけというシンプルな方法です。
ぜひ、自主トレーニングの導入に使っていきたいと思いました。
皆様はどのようの感想を持ちましたでしょうか?

ここまで読んでいただき有難うございました。
最後に宣伝となりますがメルカリショップにて、絵カードなどを販売しております。カラーで見やすくなっておりますので、ぜひご覧になて下さい。

ありがとうございました!!


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