見出し画像

大学院生活において重要なこと

こんにちは,こんばんはコールミントです.

最近,怖い理系の研究室第2話の記事がすごくアクセス数が増えており,なんでかなと思って調べてみたのですが,この記事がGoogleの検索結果の上位に出現していることがわかりました.やはり,この時期は4回生(年生)から研究室を選ぶ方々がネット上のブログやSNSを見て情報収集を始めていると思われるのではないかとおもいます.

あの記事は,正確な所属大学や人名がわからない範囲で激務・放置の研究室の特徴について執筆した内容であり.それぞれメリットやデメリットがはっきりしているから,慎重に選ばないと危ないよを表している記事です.その記事は主に,研究室に関して着目した内容でした.

ここでは,私の周りで研究室生活が比較的うまくいっている人はなんでうまくいっているのかについて述べようと思います.(注:あくまで私個人の経験に基づく内容であり,論文などを確認して裏付けをとったものではありません)

まずは以下の図をご覧下さい

図1

こちらの図のように,そもそも研究室生活をうまく行なっている人は③よりの④にあるような研究室を選んでいると思います.

この図において

①:スパルタタイプ(世界の最先端を目指したい人)

②:ブラックタイプ(絶対に行ってはいけない)

③:ゆるゆるタイプ(学部までの人はオススメ)

④:温情タイプ(修士または研究少し頑張りたい学部までの人にオススメ)

と定義します.

①:スパスタタイプは,研究成果が第一だと考えており多くの研究費を稼いでいる研究室です.研究成果の件数も学内トップクラスの数を出している研究室として学内外に多く知られており,大学の広告塔として存在感と発揮しているところです.しかし,厳しい環境であるため脱落者も多く存在しており,最後まで生き残ることができたら得るものも多いが失うものも多くなってしまうかもしれないため,注意して選びましょう.ちなみに,就職先は結構いいとこに行っています.共同研究先との紹介でいっているのではないでしょうか.(個人的にこのタイプのところの生存率はだいたい,7~8割くらいな感じがします)

このタイプの研究業績→学生と助教が筆頭著者である論文がほとんどを占めている(ほぼ院生は全員).毎年,英論ジャーナルを学生が出している感覚.(すごすぎ)

②:ブラックタイプは,絶対に行ってはいけない研究室です.研究室の教授は厳しいのに,指導放棄,研究費なし,本質と離れた話しかしないなど,「所属しないほうがまし」といったよくわからんところです.私の専攻においても,やばいところがあり,今季の卒論発表者を見ると,生存率が5割を切っていました.

このタイプの研究業績→数年以上何も出していない.あっても1報あるかないか.

③:ゆるゆるタイプは,教授が放任主義なため自由な時間が多く.夏休みとか遊び放題です(笑).ただ,その分卒論前のシーズンになると,割とやってこなかったツケが回ってくるので,結構大変になりますがね.学部までなら,ぶっちゃけ論文書いたら終わりですから,参考文献に論文が引用されていない卒論を書こうが自由です.しかし,修士の場合はそんなことやったら,自ら新規性が1ミリもない研究をやりましたと言っているようなものですから,そんなこと許されません.また,このタイプのラボに「指示待ちマン」が来たら地獄になると思います.卒論は大抵なんとかなるケースが多いですが(ごくたまにダメな人もいるが),院の途中で力尽きてしまった人を見てしまいました.(Aくんのこと)ここの生存率は7~8割くらいだと思います.このタイプは,就活の時に研究の話ができなくなる可能性もあるので注意! このタイプはインターンと使って就活を進めていくといいです.(というか必須)

このタイプの研究業績→学生が筆頭著者だが,査読なしがほとんどを占めている.ごくたまに,査読を通すような凄い人が入ってきてバリバリやっている人もいるが,それは例外

④:温情タイプは,研究はしっかりとやって学生の面倒も見るタイプの研究室です.このタイプの研究室は,外見を見ると厳しそうにみえるが,実際は学生に対しての指導がとてもうまい研究室であり,ゼミの時には学生に対して道筋を作ったり,個別の相談の機会を与えてくれるなど配慮の仕方がうまい.(あと研究室内部のいい雰囲気を作るのもうまい)このタイプの研究室はなんだかんだ,留年,休学,退学の割合の人がとても少ない感じがする.生存率は9割5分以上.だいたい,教員の指示通りにやっていれば,ある程度の成果が出るタイプなので心配しなくてもいいかも (勿論頑張りたい人はもっとやっても大丈夫です) (ここも,インターンを使って進めていくといいかも)

このタイプの研究業績→学生,助教,教授,バランスよく筆頭著者となっている.査読なし,査読ありなどがバランスよく存在している.

このように考えて見ると,大学院の生活は研究室に左右されることがわかります.自分のキャリアを考えていくとしたら,どのラボがいいか自然と決まると思います.あと気をつけないといけないことは,研究室の同期です.個人的に①と④は大抵仲良くなりますと思います.ごくたまに,①で壊滅的なことになることもありますが.②で仲良くなるのは困難だと思います.恐らくそもそも,人がいないと思います.③のタイプは,仲良くなるかならないかはその時々によって異なると思います.なぜ,こんなことを言ったかについてですが,ある程度話し合える環境でないと,私の経験上「かなり精神的につらく」なります.人間は会話をする生物なので,会話できないと精神に異常をきたします.

いろいろ述べましたが,私が一番大事だと思うのは,定期的にうまく息抜きをすることだと思います.これは,スポーツでも同じことで,なんとかなると息抜きしながらやることが重要だと思います.

あと,自分の境遇は責めないでください.

注:生存率は,自身の専攻におけるそれぞれのカテゴリに入る各研究室の(研究室HPにある名前の個数)ー(卒論発表会の出席者の人数)を計算して,何人卒業できなかったかを見て表した指標です.