心のライター【前編】
心に火をつけるとは?
クラブハウスの机に偶然置いてあったライター。
同僚のコーチがそれを見て、
「子どもの心になかなか火をつけられないんだよな。その技術が足りないって最近感じてる。」
とつぶやいていました。
たしかに難しいよなーと思い、
深く気に留めはしませんでしたが、家に帰り
「火をつけるってどういうことだろう?」
と、ふと疑問に感じました。
指導者や教育者は、
『子どもをやる気にさせることが仕事』
というのをよく耳にします。先輩コーチからもそういう助言をもらったことがあります。
火をつける=やる気にさせる
だとしたら、それはどういう意味か?
思いついたのは以下の2つ。
①もっとサッカーが上手くなりたい
(試合に勝ちたい、活躍したい)
と思う
②サッカーをもっと長い時間やりたい
(たくさんやりたい、続けていきたい)
と思う
しかし考えているうちにどちらもあまりしっくり来なくなり、違和感を覚えてしまいました。
もっとという言葉の違和感
それが拭えませんでした。
なぜ、
『もっと』上手くなること
『もっと』たくさん練習すること
を目指さなければいけないんでしょうか?
週1回、1時間半のゲームが楽しい。
いや、月1回いとこのお兄ちゃんとボールを蹴るのが楽しい。
それで充分ではないでしょうか?
もちろん選手たちには、
・上手くなってほしい
・試合に勝って、その喜びを味わってほしい
・もっとたくさんサッカーをやりたいと思ってほしい
と、僕自身強く思っています。
ただ、
なぜ『もっと』にこだわるのか?
という部分に、納得のいく答えを見つけることができませんでした。
実はそのあとさらに小1時間考え、
かなり話は脱線していくことになりました。
この続きは後半で。
(うまく言葉にできるかは分かりませんが笑)