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初心者の女の子がサッカーを始められないという事実


半年ほど前の話になります。

小学5年生の娘さんを持つお母さんから、体験希望のメールが届きました。

以下のような内容です。


「ガールズチームの体験をお願いしたく
メールさせていただきました。

(お子さんの名前)

サッカーがとても好きな女の子です。
小学校のFCなどでは、
女子ということもあり、なかなか、
入れていただけず。
サッカーの良い仲間を見つけられずにおります。

貴チームで、良い出会いがあれば
本当にありがたく思います。

(中略)

どうぞ、宜しくお願いいたします。」





胸が苦しくなりました。


その子が通う小学校は私もよく知っていましたが、特にその学年は上手な子が多く、確かに途中から初心者の女の子が入るというのは、雰囲気的に難しいところがあったのかもしれません。



体験当日、不安そうな表情のお母さんとお話をしました。


・上述の少年団からは入団を断られたこと。


・数ヶ月前に別のサッカースクールに通い始めたが、試合をする場がなくて困っていること。


・娘さんはサッカーが大好きであること。


・今後(中学校以降も含めて)どうやってサッカーを続けていくべきか、悩んでいること。




体験練習後、翌日すぐに入会希望の連絡をもらいました。

その子は6年生になった今も、楽しそうにサッカーを続けてくれています。

親御さんの仕事の関係や受験勉強等で、続けるかどうかかなり悩んだようでしたが、

それでもサッカーがやりたいということで、

元気に続けてくれています。





これを聞いて、みなさんはどう思うでしょうか?


私は別に最初に入団を断った少年団を、非難するつもりはありません。

結果的には、うちに入ったことでたくさん試合にも出られるし、その子にあった環境でプレーができているので、幸せだと言えるのではないか、そう思っています。




ただ、

サッカーをやりたいと思った子が、すぐに始められないという現状があること。




今回の件はお母さんが熱心に行動を起こしてくれたからこそ解決したことですが、

もしかしたら、サッカーをやる場所を見つけられなかった可能性だってあったと思います。



これはおそらく一部の地域だけではなく、日本中で変えていかなければならないことです。




批判をおそれず言いますが、

日本女子サッカー界のレベルアップなんて、はっきり言って二の次です。


1人でも多くの少女がサッカーを選び、望んだ環境でプレーできるようになること。


これが日本女子サッカー界の1番最初に目指す道だと思います。



まずは私も、自分の地域において、女子サッカーがもっと当たり前になるように。




同じ想いを持つ、関係者の方々も多いと思います。

一緒に頑張っていきましょう!




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