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これからのZIPAIRは、どこへ向かっていくのか。〜西田真吾のフライトマップ #04〜

こんにちは。ZIPAIR note編集部です。
 
さまざまな技術の変化や価値観の多様化によって、私たちの日々はめまぐるしく変わっていきます。そんな中、航空業界はこの先どのような道をたどっていくのでしょうか。
 
「西田真吾のフライトマップ」第4回は、空旅ムードが日々高まる中、ZIPAIRとして取り組んでいること。そしてエアラインとして今後目指していく姿について。
 
西田さん、最近のZIPAIRってどうですか?

待ちに待った連日満席! ゆえに気持ちを引き締めて。

水際対策や検疫体制が緩和され、おかげさまでZIPAIRはこの夏の予約も連日満席をいただいております。

弊社はコロナ禍の最中にスタートし、ご搭乗いただいたお客さまが数人という日が続いたこともありました。
あの頃のことを考えると、今の状況はとても感慨深いものがあります。

社員も増え、社内は今とても活気に溢れています。

創業当初、社員数は100名ほどでしたが、今では600名近くになりました。
今後も一人一人、夢や志を持って進んでいくということは変わらずにやっていきたいなと思っています。

また、この勢いに乗って、今年は機体をさらに増やしました。
長らく2機体制でしたが、それから4機に増やし、今年の春からさらに2機を増やして現在は全6機体制となっています。
 
航空機の数が多くても少なくてもエアラインとして一番にやるべきことは「安全運航」です。
新しい仲間たちもしっかりとその点は理解をしてくれていますが、航空機やスタッフの数も増えご搭乗いただくお客さまも増える分、以前にも増して気を引き締め、安全で快適な空の旅を楽しんでいただけるよう努めてまいります。

機体と共に路線もさらに拡充し、より多くの選択肢を。

機体数が増えると共に、今年は路線も増えました。その一つが、先月6月2日に就航したアメリカ・サンフランシスコ
既存の就航地であるロサンゼルス、サンノゼに続き、ZIPAIR設立当初から掲げてきた「太平洋を渡るLCC」が、また一つ達成されました。

サンフランシスコは歴史的にも日本と縁が深く、観光や留学の需要も高い魅力的な場所だと考えています。

また、サンフランシスコはロサンゼルス、サンノゼと同じく西海岸のベイエリアの都市ですが、その地域の路線は販売当初から売り上げが大変好調で、「この地域にはZIPAIRを利用してくださる方がたくさんいるんだ」と確信が持てたので、今回の乗り入れの判断もすぐにできました。

今までアメリカに住んでいる方は国外にあまり出ない傾向にあると言われてきました。アメリカ国内に見るべきものがたくさんあるからだと思いますが、ZIPAIRのアメリカ発日本行の便は6、7月のほぼ全便が満席です。
今後も、国外に行ってみようというきっかけを作っていければと思います。

もう一つが、7月1日に就航したフィリピン・マニラ
海外からの旅行客、特にアジアからの観光客が増える中、フィリピンにはとても注目しています。

フィリピンの人口分布は若い方がとても多く、これからさらに発展するでしょうし、日本へとたくさん来ていただけると思います。
また、昨今は日本からフィリピンに語学留学される若い方も多く、そうした方にもご利用いただけるといいなと思っています。

アメリカ・フィリピンへの路線が増えたことで、成田空港をハブにしたアメリカとアジアのつながりがより強化されました。
特に、アメリカは国内にLCCがたくさんありますので、同じくLCCであるZIPAIRを好意的に受け入れていただけているようです。

なおかつ、単に運賃が安いというだけでなく、日本のエアラインらしいきめ細やかなサービスや快適な空間作りなど、いわゆる海外の方が日本に期待する安心感をご提供できていることも、ご支持をいただいている大きな理由だと理解しています。

国際線LCCの先駆者として、常に一歩先をゆく。

ここまで長い時間がかかりましたが、ようやく国際線LCCがとても魅力ある存在だとZIPAIRが証明できたと自負しています。当然、後から続く会社がこれから出てくるでしょう。
先陣を切った私たちに求められているのは、これからも常に一歩先を行くこと。

例えば機内でのインターネットは、既存の衛星通信を使うことが一般的です。現在、私たちはスペースX社との提携により、既存の衛星通信よりも格段に通信速度が早く通信可能範囲も広い、低軌道衛星を使った衛星通信サービスであるスターリンクの導入に向けた検証を進めており、技術的に成立することになれば、すぐにでも導入できるようにしたいと考えています。

さらに、今年の4月に発表したのですが、定期旅客便では世界で初めてとなるカーボンニュートラルをホノルル線で実現しました。
こうした取り組みは20年から30年といった長いスパンで徐々に実現する会社が多いですが、ZIPAIRはできることならすぐにやろうと決断しました。
2025年には、全路線でカーボンニュートラルを実現しようと考えています。

こんな風に、今年は今までにない充実した時間を過ごさせていただいております。小さな航空会社ならではのスピードを活かしていきたいと思っていましたので、ようやくZIPAIRの本領発揮といったところでしょうか。

忙しい日々が続いていますが、プライベートでは先日我が家に迎えた愛犬が癒しになってくれています(笑)。
前回の記事で個人的に痩せるお約束をした中)今まで運動は全然していなかったのですが(笑)、散歩をしてダイエットも頑張っています!

今後もZIPAIRは皆さまに新しい選択肢をご提案していきます。
実は、今年度中に北米にもう1路線増やしたいと考えています。ぜひ期待していてください。

ご搭乗、心よりお待ちしております。




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