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コロナ第五波を生き抜く為に#2[DAY 2] 深夜の異変

2021年7月28日深夜、目覚めると身体中が熱かった。
僕が住む部屋は水道橋駅まで一駅の飯田橋寄りの神楽坂にある。事務所までわずか1駅という条件のみで契約したとても立地的には最高の部屋だが、一つだけ決定的に残念なことがある......。それは何よりも「暑さ問題」だった。入居時の契約内容には「エアコン設置」とあったが、実際に住んでみると昭和初期の送風機なだけで、付けようが付けまいが室温は1度も変わらなかった。そんなこともあって、今年の夏には自分で簡易的なスポットクーラーを設置した。(それでも室温はマイナス2度〜3度レベル)

話を戻そう。深夜起きるといつもにも増して体が熱い。嫌な予感がした。以前買っておいた体温計で測ってみると、一瞬目を疑った。なんと体温が39度を越えていた。そんなまさか......。と思いつつも、ロキソニンを飲んで寝ると体温は下がった。だが、ここからが悲劇の始まりだった。

翌日もやはり同じように暑く、あまりに暑いので自分の熱のせいなのか、部屋の暑さのせいなのか判断出来ずに数日過ごした。

「とにかく何かを食べなくちゃ......」

体を起こして深夜のコンビニで食料を買い、部屋で食べるとまたロキソニンを飲んで寝る日々を数日過ごした。熱の状態は正直昇降状態を繰り返していた。ほっとくと上がるが、ロキソニンを飲むと下がる。そんな日々が数日続くと今度は咳が出始めた......。いよいよかと頭中が不安を駆け巡った。

7月30日(金)の朝、いよいよ意を決して徒歩数分にある発熱外来対応している医者に連絡をした。すると数十分後にはPCR検査をしてくれるとの返事が返ってきた。僕はすぐに準備をすると、30分後にはその医者に出向いた。

「結果は保健所から連絡が行きますのでお待ちください」

翌日、夕方過ぎに保健所からの電話が来た。

「検査結果は陽性でした、自宅療養ください」

「すみませんが、僕は喘息の疾患があります、なんとかなりませんか?」

「報道等でご存知かとは思いますが、現状病床がかなり埋まっていますので......」

「そんな......。すでに39度近い熱が数日続いてるんですよ?」

「一応緊急連絡先をお伝えしますので、もう少し具合が悪くなってから......」

僕は渋々と受け入れるしかなかった。そんな、症状が進行してからじゃないと受け入れないとか、何のための医療だ! 重症化してからじゃないと相手にもされないのか? と頭には来ていた。だが文句を言ってもしょうがない。ただ受け入れるしかなかった。

「この調子で肺炎進行してないのだろうか......?」

震えながら眠った。

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