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詩「一杯のコーヒー」

涙が出るほど
大笑いしたあとで
君が言う
「コーヒー飲もうよ」

つまらない言い争いで
気まずくなったあとで
僕が言う
「コーヒーでも飲もうか」

心がうつむいた夜に
独りで飲む味気ないコーヒー

あなたといられることが
ただ嬉しくて
ときめいて飲む甘いコーヒー

日々の句読点のような
一杯のコーヒー


山川直人さんという漫画家がいます。
ふだん漫画は読まないのですが、山川さんの漫画が大好きで、ほとんどすべて読んでいます。
なかでもお気に入りなのが「コーヒーもう一杯」シリーズ。
切なくて、ほのぼのしていて、登場する人々や街や喫茶店は、もうこの世には存在しないような懐かしさを感じます。
もちろんコーヒーも大好きです。
今晩もコーヒーを飲みながら、こんな詩を書いてみました。

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