【「6年生がうれし泣きする会」達成!!!!】
まさかこんなことが起こるとは。
6年生の何人かが、涙を流してくれた。
それは「嬉し泣き」というよりは、「感動」だったと思いますが、まさか「6年生を送る会」でまさか涙を流す6年生が現れてくれるとは。
もうその姿を見て、僕が泣きそうになった。
今日は「成長した5年生を見せる日」であるのが大テーマ。
送る会もあるし、卒業式の予行練習もある。
どちらも昨日の練習、リハーサルでは大ゴケしている。
昨日まで疲労困憊だったけれど、もうそんなこと言ってらんないので、朝からギアを入れて、フルスロットルの語りからスタート。
「今日は、みんなのためにある。みんなが成長した姿を見せるための日だ!!今まで、大変なこともあったよね。
リハがグダグダになっちゃうとか。何を準備したらいいかわからないとか。よくここまでやってきた。本当よくここまでやってきたよ。
初めて送る会の話をしたのは2学期の終わりだ。それから、1月。2月。3月まで、こつこつやってきたよ。
0から作り上げてきたんだ。
遊びは何にするとか、それをどう伝えるだとか、場所はどこにするだとか、花のアーチはいくつあるだとか、いくつ花をつくる必要だとか、どこに紙があって作り間に合うのかとか、曲は何を流すと盛り上がるのか、どんな感じか流して見たりだとか、プレゼントは何にするだとか、何をどう作るのだとか、会場はどうするだとか、どこに並ぶだとか、何を飾るのだとか、司会進行は何を話すのか、他の学年に何をお願いするのか、もうぜんんんんんんぶ自分達の手でやってきたんだ!!!
すげーよ!!!
僕は、時間と環境をつくっただけだ。
よくここまできた。大変なこともあったろ?それでも最初に立てた目標の「6年生を嬉し泣きさせる会」のために、やってきたんだ!!
やれるよ、絶対できる。その成果を今日見せない理由はないい!!!6年生も見てる。在校生も見ている。先生方も見ている。成長した姿見せよう!!!やるぞ、今日!!もう今日しかない!!」
とうわけで、朝から卒業式の送る言葉の練習。
覚える、大きな声で、姿勢も。そんな昨日のリフレクション事項を一つ一つ解決していった。
2時間目は、6年生を送る会最終準備。
指示しなくとも、自分達で準備をしていく。
長机を出したり、遊びで使うボールの空気を入れたり、花のアーチの役割分担やアーチの移動をしたり。
プレゼントの色紙を渡しやすくするために、付箋で班番号を書いて、長机に1班から並べてみたり、代表あいさつの最終確認をしたり。
もうここまで、になってくると、役割とかあってないようなもの。できることに取り組む、進んで手を動かす仲間がほとんど。
9時45分、校庭に集合。
児童会の「児童会引き継ぎ式」が先にあった。
そこで代表挨拶をする5年代表の言葉は、全て自分の言葉。自分で推敲して違和感があるところは修正して完成したモノ。
全校生の前で、堂々と話した。
基本的には大人しい児童だけれど、こういった役割に主体的に取り組むようになっている。
嬉しい成長。
そしていよいよ、6年生を送る会がスタート。
司会進行の子たちは、本当に臨機応変に対応していて素晴らしかった。これは、本当に自分で考えて行動するってそういうこと!!て感じ。
「先生、次どうすればいいんですか?」なんて質問はなかった。
静かにさせることも、1年生から5年生の代表あいさつの時に、マイクの高さを上げ下げすることも。
遊びから再集合する時の5分前、10分前のアナウンスも。
最後の花のアーチで、6年生にどこに移動してほしいかも。
先生方からのサプライズ演奏のプレゼントもあったんだけれど、ここもスマートに全校生を移動させてくれた。
全部自分達の判断で動かした。
「あ〜〜!!伝わっていたんだ!!!!」と嬉しく思う。
リハの時から1番大変だったのは、この司会進行たちでかなりストレスが溜まったと思う。
一番不安だったと思う。
一番送る会をどう運営するか考えたと思う。
本番は、臨機応変な対応で、全体を動かしたり、全校生の協力もあって会を進行できたりしたことで、物凄い達成感を感じた表情だった。
ちなみにプログラムがったほうがいいというアイディアを出したのもこの司会進行。
それがあったおかげで、在校生も動きやすかったに違いない。
曲を決めるチームは、いつも遊んじゃうメンバー。
でも、本番、その曲がなかったら盛り上がりに欠けていた。
あのなんていうんだろ、イベントの時とか、大型のプール施設とかで、曲が流れている感じ。あれ楽しくなるじゃん?あの雰囲気を出したのは曲のチーム。
それに、曲の音量も遊びながらチェックしたり、曲が終わりそうになったら止まる前に再度流しに行ったり。
それも、この曲もアイムービーで編集してつないでいた。
音楽が好きな子たちだから、ブルーノマーズとかの洋楽で、センスいい。
退場曲も、どことなくエモい曲を選んでいて雰囲気を出していた。
プレゼントチームは、カタログを取り寄せて、何を上げるかから考えた。一人当たり200円の予算を確保しているってことだけ伝えて始まったのが懐かしい。
それから、例年は蛍光ペンだけれど、シャーペンだと嬉しくない?みたいなところから、手配。
色紙のプレゼントも、在校生の協力が必要。そして先生方の協力も必要。その案内の紙を作成したり、依頼をしたりするところも行った。
写真撮影のスケジュールを組んだり、縦割り班で集まるスケジュールを確保したり。
それから、全員分あるか確認し、包装。長机に並べて、付箋に番号をふる。本当によくやったと思う。
遊びを決めるチームは、6年生を送る会だから、6年生に決めてもらいたいってことで、依頼に行くところからスタート。
あがってきた遊びの内容をもとに、場所を割り振り、一覧表にする。そのアイディアも自分達で出したモノ。
今日は、全校生の前で、再度内容と場所を伝えた。多くの人の前で話すのは得意じゃないであろうに、拙い話し方だったけれど、頑張った。
花のアーチ担当は、一番休み時間も働いていた。時間があれば、花をつくった。
アーチが何本あるから、花がいくつ必要だとかも考えながら進めた。
リハーサルを通して、在校生がどこにどう並べばいいか迷うことに気がついて、「図」にするアイディアを出して、休みの日に描いてきてくれた。
イラストが得意な子だから得意が生かされた。花のアーチの時間になった時の動きもスムーズ。
すぐにアーチを出して、在校生渡す素早さはお見事。そして、その運搬に他の5年生の仲間だちも主体的に手伝っていた。
からの、終わってからの撤収の素早さもグッド!!ささっと回収していた。
片付けもすぐに花を取って、最後まで片付けを頑張っていた。
「図」をプログラムに入れたことで、在校生も取っても動きやすそうだった。
最後は、会場準備、演出担当。
黒板アートで、可愛い飾りを描いたり、折り紙や輪飾りで飾りを作ったり。
この辺は、多くの仲間たちが自然と手を貸しあっていた。
校庭のどこに並ぶとか。
リハで並びづらかったところから、線を引くアイディアを出して、テストをしたり。
今日の朝も線を引いたり、机を出したり。
極め付けは、演出。自分たちでスライドショーをアイムービーで作成。
写真データをもらうと、1年生から順に成長を振り返れるような順序にしたり、曲も6年生からアンケートをとったり、5年生の思いを伝えるための曲を選んだり。
花のアーチで6年生が退場している間に、演出担当が6年生教室に先回り。
iPadをミラーリングしてスタンバイ。
6年生が来るなり、再生。
在校生からの言葉。
先生方からの演奏。
退場。
教室着いたら、ムービー。
サプライズでたたみかけた。
素敵な演出。
この流れで、涙を流してくれる6年生が。
そして、ムービーの最後に、、、
今日の写真。
今日の送る会で6年生が集合した時の写真をおさえていたのだ。
そして6年生が退場する間に動画に入れて編集。
なんて演出だ。
これぞ、演出だ。
結婚式場みたいなことしてやがる。
これには驚いた。
この演出にグッときてくれた6年生もいたらしい。
そんなこんなで、まさかの涙を流す会を見事に達成した。
苦しい時も多かった。
苦しい時のほうが多かったかもしれないけれど。
やっぱり子どもたちに任せてよかった。
想像を超えてくる。
演出だけの力ではない。
全員の力があったから、
欠けた時間があったから、
6年生が涙を流してくれる会になった。
どの係も、どの人もかけちゃいけない。
全員の力がちょっとずつ重なって、達成できたのだ。
子どもの力を、信じるのって苦しいけれど。
本当に苦しい。
何度やめたくなったか。
我慢も多い。
イライラもする。
具合だって悪くなる。
それでも、最後の最後にこんな景色を見せてもらってしまった。
これだから信じたくなる。