なぜ、会社は管理統制をするのか
管理統制するメリットは従わせる組織側にだけあって、
組織に従って働く人側にはデメリットしかない。
このことが意味する大きな問題は、
「組織や経営を管理することができたとしても、
人を管理することはできない」ということ。
人を管理できるのは(管理という表現がいいのか難しいが)、
その人自身だけ。
本来は、
失った倫理観を取り戻すことを組織や社会はしなければならないが、
多大なる時間と手間がかかるため、
それをせずに安易なルールなどで管理して、
経営者や組織の思うように従わせようとした。
元々は組織や経営を管理統制していたのが、
いつからか人までも、いやむしろ人を管理統制するようになった。
人を人としてではなくモノ(機械)のように扱うようになり、
会社は働く人から人間性や倫理観を奪い取った。
それは、より人を管理しやすいから。
倫理観を失ったのではなく、奪われたと言った方がいい。
先に、「人を管理することはできない」とふれたが、
うまく人も管理できているという人もいるだろう。
しかしそういう人は、人間性や倫理観をもった人だろうか。
それともそれらを奪い、交換可能なモノのように扱う人だろうか。
社会をみれば、よくわかるだろう。
そしてその結果、会社も社会もおかしくなった。
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