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意志のある経営とは。意志は誰にあるのか。

2018年5月に個人事務所サイトに投稿した内容を、改めてnote用に文章や言葉をリニューアルしてみた。

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先日(2018年5月某日)、ある経営セミナーに参加した。登壇者された経営者の話から、大きな気づきがあった。この気づきは、次の二つの違いから生まれた。

「 “幸せにする” のか、“幸せを感じる” のか。」

似ているようで、違う。
違いは、主語が誰かにある。

経営者が、社員を “幸せにする” のか。
社員が、“幸せを感じる” のか。

経営理念などでよく聞くのは、「社員を幸せにする経営」。
実際、私もそのように考えてきた。
何気なく登壇者の方は話されていたが、
  この言葉を聞いた時、思わずメモを取った。
メモを取りながら、次の問いが頭に浮かんだ。

人(社員)を大切にする経営の大切さが言われるが、会社の主人公は誰か。
経営者か、それとも社員か。

「“戻れる(帰れる)場所” か、“戻りたい(帰りたい)と思える場所” か。」

女性の産休や育児のための退職後、
  職場に戻れる環境づくりが叫ばれている。
会社側は、戻れる(帰れる)制度は用意する。
制度があってもその制度を利用するかどうかの “意志” は、誰にあるのか。

制度がないよりもある方が望ましい。
しかし、より望ましいのは
  「その制度を利用したいかどうか」の意志が
    相手(利用者の社員)に起こるかどうかにある。

少し話がそれるが、行政には様々な制度がある。
しかし、制度が知れ渡っていないケースや、
  使い勝手の悪い(条件問題)制度がかなり多くある。
制度というハード的な環境はあっても、
  利用したいと思えるようなソフト的な環境が不十分。
この点については、社会学などではよく言われている。

行政の制度に利用者目線がないとよく言われるのと同様に、
  会社の制度にも実はあるのではないだろうか。

「経営で大切なこと、それは、経営者から社員に “意志” をいかに移すか。」

これが、私の気づき。
会社の主人公を、経営者から社員にいかに移せるかが、
  組織づくりで大切になってくる。
従来のピラミッド型からフラット型の組織形態に変えるとともに
  意志を移すことで、組織や経営に大きな変化が生まれていく。

意志が経営者から社員に移ることで、会社や経営を自分ゴト化できる。

最後に、新たな課題があらわれた。

「経営者(リーダー)の役割とは、何か。」

この課題について、さらに思索していきたい。

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