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サッカーよりラグビーの方が、観るのが好き、今は。

年末年始は毎年、スポーツを観て楽しんでいる。
サッカー、ラグビー、アメフトが特に好き。

元旦はサッカー(天皇杯決勝)を
2日はラグビー(大学選手権の準決勝)を
3日はアメフト(ライスボウル)を観るのが 毎年の恒例だった。

サッカーが好きになったのは、小学生時代に始まったキャプテン翼から。
初めて買った漫画も、キャプテン翼。
5年生で部活を選ぶとき、サッカー部だけ応募者が多く抽選に。残念なことに、抽選は外れた(歴史大好きだったので、歴史クラブに)。

中学生になって、幼なじみに誘われてテニスを始めた。
ただ休み時間はいつも友だちと廊下で、雑巾を丸めてサッカーをしていた。
3年になるとサッカー部の友だちとグランドで、サッカーをしていた。

高校こそはサッカーをと思い、スパイクも買って準備はバッチリ。
なのに、体育の最初の授業(サッカー)で、右足親指脱臼骨折を。
半年間治療することになって、またまたサッカーから遠ざかった。

大学ではサークルに入って、サッカーをするぞと心に決めた。
高校卒業前に突然友達から、「アメフトせえへん?」と誘われた。
言われた瞬間、思った。

「いやいや、俺は、高校時代帰宅部だぞ。」
「いやいや、硬式野球部の君とは、体力が違うぞ。」

ただ、「運命かも?」とふとよぎった。
年末年始の深夜にテレビをつけたら、アメフトの試合をやっていた。
何かわからなかったけれど、魅かれて何試合もみた。

当時年末年始に、全米大学のボウルゲームを何試合も放映していた。
また、スーパーボウルもあった。
ちょうど、モンタナマジックの49ers全盛期時代。
社会人1年目からスーパーボウルを観るために、有休をとっていた。

誘われるがまま、春休みに大学のグラウンドに練習を観に行った。
二人で、ワクワクしながら練習を覗いていた。

大学入学と同時にアメフト部に入部した。
誘った彼は、初夏がやって来る前に去っていった。
私自身も、一年しか続かなかった。
ただ卒業するまで、ほぼ全試合観戦をした。
お世話になった先輩と同期を、ただただ応援したくて。

退部してすぐに、念願のサークルでサッカーを始めた。
ほぼ毎週練習をし、河川敷で一人でボールを蹴っていた。
学生時代のバイト仲間とチームを作りもした。
Jリーグ開幕元年に入社したこともあって、会社でサッカー企画までした。

アメフトもサッカーも実際にプレイしたけれど、ラグビーはしなかった。
正しくは、できなかった。

ラグビーが好きになったきっかけは、アニメ「じゃりン子チエ」。
関西のひと昔前の人ならわかると思う。
土日のどっちかの夕方に放映され続けていたから、自然と観るように。
電源入れたら、あのオープニングが流れてきた。

「じゃりン子チエにラグビーあった?」と思われ人がいるかもしれない。
実はあった、通常のラグビーとは違うけれど(笑)。
ただただ、人間模様のストーリーが面白くて、
  そこからラグビーに興味をもった。

スクールウォーズが中学生の頃に始まり、ラグビーが一気に好きになった。
ただ痛そうなので、しようとは一回も思わなかった。

じゃりン子チエをみて、「ラグビーしたい」とは思ったけれど、
スクールウォーズをみて、「するもんじゃない、観るもんだ」と思った。

アメフトしていたのに? と思われるかもしれない。
アメフトは防具をしているから、思うほど怖さはない。

サッカー、アメフト、ラグビーは同じように好きで、同じように観ていた。
しかし、ある時気づくと、ラグビーが一番好きになっていた。
あれほど好きだったサッカーよりも。

理由は、つい最近になってわかった。
理由は、ミスをした選手に対するリアクションにあった。

サッカーは、ミスをした選手を許さない。
  ミスをすれば、ミスした人を責めて責め立てる。

ラグビーは、ミスをした選手を許す。
  ミスをしても、誰も責めずに励ます。

この違いは、試合を見比べてもらえば、よくわかる。
選手の態度が、如実に語っている。

ラグビーで好きなシーンに、敵味方関係なしのノーサイドがある。
サッカーにはオフサイドはあっても、ノーサイドはない。

会社を辞めるまでの私は、サッカーのように仕事でミスをした人を責めた。
今思えば、嫌になるぐらいに、吐き気がするぐらいに、
  責めて責めて、責めまくった。
また、責められたくないから、文句を言われたくないから、
  仕事を誰よりも必死に頑張った。
これは、負けず嫌いとは、決して違う。

会社を辞めてから、人が変わったかのように、責めることを止めた。
実は責めるのは、体力的にも精神的にも疲れ、むなしさを感じていた。
責めた後はいつも、ため息しか出てこなかった。

責めたからといって、何も変わらないことに気づいた。
責めるのは、ただの自己満足にすぎないことに気づいた。

ある友人は言ってくれた。
変わったのではなく、本来の自分に戻っただけだと。
この言葉に、どれだけ救われたことだろうか。

おっと、話をサッカーとラグビーに戻そう。

サッカーでミスをした選手は、
  責める仲間を気にしすぎて、本来の力を発揮できなくなる。
ラグビーでミスをした選手は、
  信頼してくれる仲間のために、100%以上の力を出し切る。

「今の社会にとって、どっちのスポーツがいいだろうか。」

ちなみに、最近気づいたサッカーが好きになれなくなったもう一つの理由。

「点を取られるぐらいなら、反則してでも止めろ」という言葉にあった。

反則してでもとは、ルールを破ってでもということ。
してはいけないと決められたルールを、勝利のために破れと。
そう、勝利至上主義にすぎない。

反則からケガをして、選手生命を終えた選手がいることを忘れている。
ケガから、才能を開花できずに去っていった選手がいることを忘れている。
可能性を拡げるはずのスポーツが、
  人の持つ可能性を知らず知らずのうちに、奪っていく。

子どもたちに、無意識にこれを教えている、
  いや押しつけていることが怖い。

やっぱり、ラグビーの方が好きだな。
ゴール前22mから、特に5mからの攻防戦。

反則をせずに守り切る、攻め切るという意志が伝わってくる。
気づくと、どっちのチームにも「頑張れ~」と応援している。

2019年は、ラグビーの年。
ワールカップが楽しみ。
まずは、高校ラグビーと大学ラグビーを観よう。

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