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思い込み

つい先日、とんでもない思い込みをしていたことに気づいた。

“とんでもない”という程でもないのかもしれないが、
  私の中では、“とんでもなかった”。

思い込みをしていた言葉は、デザインマネジメント

「経営を、デザインする。」と思っていた。
きっかけになった本を読み直しているが、
  そんなことは書いていないのに、なぜそう思ったのか不思議。

デザインマネジメントを研究している大学の先生との会話から気づいた。
いや正しくは、会う前の朝に何か気になっていたから(違和感)、
  気づけたのかもしれない。

会う前に先生の書かれた論文を読み返した。
一度論文を読んでいたけれど、初めて聞くある言葉に反応しなかった。
そう、スルーして、さらっとしか論文を読まなかった。

その言葉は、デザイン態度(Design Attitude)

理由はよくわからない。
ただ朝起きてその言葉がなぜか引っかかり、読み返した。
このデザイン態度という言葉から、
  デザインの意味を今まで誤解していたかもと思った。

私が書いた(ここでも掲載した)文章を、先生に読んでいただいた。
今大変忙しくて読む時間がないはずなのに。
読むだけでなく、コメントまでいただいた。

(ポイント)
会計に関する記述は深い見識または経験を背景にしている。
デザインに関しては視野が狭く理想論的過ぎるように思われる。
デザインに関するこれまで・現在の広い議論をこれからよく学んでほしい。
文化人類学、進化論、東洋思想への着眼点はよいと思うが、まだ浅い。

デザインを勉強したことは一度もない。
いや、そもそも勉強するものではないらしい。

本を読んで思索探究を始めたばかりなので、指摘はもっともである。
ただ、「狭い・広いとはどういうことか」という疑問が残った。

この疑問こそが、思い込みだった。
どう思い込みをしていたのか。
整理すると次のような感じに考えた。

経営をデザイン        (手段・手法) <下流> 構築
デザインによるマネジメント  (概念・本質) <上流> 最適化

両方併せることで、本当のデザインになる。
前者のテクニックに偏っていたから、視野が狭かった。
それも深くないので浅く、現実的でない理想論になっていた。

英語が大の苦手で、英単語からは疑いも違和感も生まれてこない。
日本語なら、漢字や音から違和感や疑問が浮かんで立ち止まって考える。

デザインを詳しく知らないから、使っている意味からしか考えられない。
「わからない」と思い込んできたこそ、大きな間違いだった。
これも狭い理由の一つ。

「デザインする」
そう、動詞的な意味でしか考えられなかった。

思い込みであることを、自分で気づくことは難しい。
ではなぜ思い込みに気づけたのか。
それは、三つのことを常にしているから。

● 自分が正しいとは思わない(自分を疑う)。
● 気になったら、まず立ち止まる。
● 嫌な匂い(感じ)がしたら、思考を巡らす。

思索探究していく上で、いつもこの三つは大切にしている。
修士論文書いていた時は、毎日この繰り返しでしんどかった。

この思い込みに気づくと、見える景色が違った。
勘違いしていた本を今読み直しているが、読み方が大きく変わった。
何であんな思い込みをしたのだろうと、不思議に思う。

いろいろな意味で思い込みに気づけてよかった。
さて、もう一度思索探究をしよう。

気づけたことに、感謝。

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