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24/9/1 消失の消失

今日もまた不思議で嫌な夢を見た。これでもうお終いなんだと自覚する夢だった。前は夢の中で友達から電話がかかってきて起きたけど(現実ではかかっていなかった)、今日は自力で起きた。朝のいつも起きるぐらいの時間だった。頭が重い感じがして、外は曇りで、雨あがりだった。

冷房をとめて窓を開ける。秋の虫の声が、夜中に降った雨に濡れて聞こえ、部屋を湿らせていた。

日記を書こうと思って、カレンダーを見て8月を振り返る。どの予定を見ても、まずはあれからもうそんなに経ったのかと思うばかりだ。

昨日の日記を書きながら朝を過ごす。今日は朝から展示を観に行く予定なので、7時過ぎごろにシャワーを浴び、身支度をする。8時半ごろに外に出る。

曇り空、歩けば少し暑さを感じるが、過ごしやすい。国立駅まで歩き、中央線、丸の内線、日比谷線と乗り継いで神谷町に行く。それにしても、つい先日神谷町に寄ったときに気付いたのだけど、麻布にヒルズができていたなんて知らなかった。いつ完成したのかは分からないけど、今日はそんな麻布ヒルズにカルダー展を観にきた。

平面でありながら立体。側面がなく平面と線。鉄を重々しい、血のイメージ、人工的なイメージから解放する。自然への回帰。鉄と木の葉は変わらない。風にそよぐ。あるいは生き物のように。木の幹のように。一つの世界が実存するだけ。カルダー展では、断片的にそのような言葉が浮かんだ。

お昼は横濱屋という喫茶店に行こうと思った。東京タワーの麓近くにある。神谷町では、9年前から3年間働いていて、横濱屋にはそのときたまに行っていた。
お店が開くまで1時間ほどあったので、この辺りを散歩する。僕が働いていた頃は、この辺りは廃墟が多くあって、ゴーストタウンみたいだった(洗濯物が干してあったりしていたので、住んだり利用したりしている人もいた)。休憩中にそこら辺をぶらぶらと散歩するのが好きだった。そのときはもう再開発は始まっていて、徐々に建物は壊されていた。
あれから6年経って、本当にすっかり変わってしまった。一つのまちがすっかり変わってしまう、消えてしまうということを経験したの初めてかもしれない。とても大きな力を感じた。多様性がなくなった。
しかし横濱屋のハヤシライスは変わらず美味しかった。いや、前より美味しく感じた。コーヒーも美味しい。今日は贅沢にタルトタタンも食べた。神谷町に来たときは、これからも天雷軒で台湾まぜそばか、横濱屋でハヤシライスかタルトトンの2択だろう。

国立駅に戻ってきた。晴れ間が出て、道には残り雨があった。たぶんそのせいで湿気を感じた。時間は14時ごろで、昼にもなって暑さを感じた。

16時ぐらいに再び出かけようと思っていたけど、15時半ぐらいからまた雨が降り始めた。それなりに降っている。安定しない空。雨があがったなと思って外に出たけど、また少し降り始めた。しかしそれもすぐにあがった。

谷保駅前の昔さえき洋品店だった場所での友人のイベントに来た。レコードやCDなどのフィジカルを持ち込んでかけるイベント。僕もレコードを何枚か持ってきた。谷保の友人たちやよくお会いする方もいて楽しい。僕が来たときはテイ・トウワのCDがかかっていた。途中友人に自転車を借りて、追加のCDとレコードを家から持ってきたりして、クローズの19時まで過ごした。

イベントでお菓子を色々つまんだり、帰りに谷保駅近くの踏切を超えたところのセブンで、友達からカレーパンを一切れもらったりしたので、帰ってすぐにはお腹が空いていなかった。日記を書いたり、本を読んだりして過ごして、20時過ぎぐらい賞味期限が少し切れた卵でだし巻き玉子を作って、ご飯と納豆で軽い夕食。久しぶりにプリファブ・スプラウトが聴きたくなって、レコードをかける。さっきまでレコードやCDを聴いていたのと、先週友人のオネットさんに会って、オネットさんとの会話で出てきたのが原因かもしれない。かつて一番好きなバンドで、もしかしたら今もかもしれない。好きから手放すことはできない。やはりそのロマンティシズムや物語的な憧れに心がどこか遠くへいく。クリムゾン・レッドをかけて、アンドロメダ・ハイツをかける。今日はSTEAL YOUR THUNDERに一番惹かれた。

22時が過ぎたあたりだったと思う。空が白く光った。その後も何回か光る。夕方以降雨は上がっていたけど、やはり天気が不安定なようだ。

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