DCコミックのキャラクターとタロットの大アルカナ

コミックのアーカムアサイラムの作者によると、バットマンを表現するタロットは月のカードらしい。
そこで、他の大アルカナにふさわしいキャラクターを考察しようと思う。
ちなみに、タロットはマルセイユ版でアルカナとキャラクターは独自の解釈を多分に含む。

0番・愚者−ジョーカー
愚者のカードの意味は、常識に囚われない知恵者。
彼を愚か者と云う者は、思考を常識に譲り渡したに過ぎない。
良い意味では世界を革新し導くが、悪くすればただ混乱に堕とすだけ。
これ程ジョーカーにふさわしいカードもないだろう。

1番・魔術師−シャザム
魔術師のカードの意味は、準備の完了と出発。
彼は世界を作る素を揃え、何かを始めようとしているのだ。
正直このカードはシャザムにふさわしいか悩んだが、魔術のイメージでがあるキャラクターで出発と云う言葉が似合うので決定した。

2番・女教皇−オラクル
女教皇のカードの意味は、客観的に物事を判断できる賢者。
彼女は人々の話を聞き書物と比べ、最も理性的な判断を下すだろう。
女性で情報処理のスペシャリストのオラクル、バットガールがぴったりだろう。

3番・女帝−ワンダーウーマン
女帝のカードの意味は、豊かさと強さを与える母親。
彼女はその強さで周りを鼓舞し、その優しさでより良い世界に導くだろう。
ワンダーウーマンに母親のイメージはあまり無いが、女性的な強さと云う意味でふさわしいと選んだ。

4番・皇帝−レックス・ルーサー
皇帝のカードの意味は、秩序を守らせる厳格な父親。
彼はその権力と能力で、人々を律しより完全なる世界に整えるだろう。
ルーサーが求めるのは自分が頂点にいる完璧な社会。社会の頂点である皇帝が最も似合う。

5番・教皇−ラーズ・アル・グール
教皇のカードの意味は、世界を自分の理想通りする賢者。
彼はそのカリスマで人々を従え、世界をより理想に近づける。その理想が共感できるならば良いが...。
リーグ ・オブ・アサシンの党首で世界を浄化しようとするラーズは悪の教皇だといえる。

6番・恋人−ハーレークイン
恋人のカードの意味は、他者との関係・バランス。
彼らは三角関係なのか?ハッキリ判らないが人付き合いはバランスを取らなければならない。
恋人と聞いて最初に思いついたのがハーレークインだ。ただジョーカーとの関係は調和が取れているとは言えない。

7番・戦車−アクアマン
戦車のカードの意味は、勢いよく活動する主体。
戦車は勢いが無ければ勝利に貢献しない。しかし、勝利のために犠牲にする物が、その勢いを止める。
アクアマンは勇敢な戦士であるが、アトランティスの王でもある。彼自身が進むか止まるか手綱を引かなければ。

8番・正義−トゥーフェイス
正義のカードの意味は、白黒を断定し、決着をつける。
彼は剣で決着をつけるため、秤で判断する。そこには有罪か無罪かの二つに一つ。
トゥーフェイスはコインの裏表でしか判断しない。それは正義とは言えないが最も公平に判断を下す。

9番・隠者−DR.マンハッタン
隠者のカードの意味は、思考の旅をする世捨て人。
彼は現実の価値を低く見積もり、自分の心の中に価値あるモノを見つけようとする。
DR.マンハッタはその能力ゆえに普通の人の精神から遠のき、彼の中で価値感を探している。

10番・運命の輪−フラッシュ
運命の輪のカード意味は、幸運と不幸の転換。
良い事と悪い事、それは巡り廻る。その切っ掛けは何か大きなモノに依っている。
フラッシュポイントにより世界は転換される。良くも悪くも。彼の行動は彼自身の善悪の判断を超えて影響する。

11番・力−ベイン
力のカードの意味は、物理的な力を制御する精神的な力。
彼女は動物をコントロールする。それは腕力に依ってではない。
ベインが誇る腕力もそれだけでは脅威では無い。その知性こそが力を脅威にする。

12番・吊るされた男−スケアクロウ
吊るされた男のカードの意味は、苦痛の中でも精神の内の成長を望む男。
彼は吊るされても、真っ直ぐ前を見て絶望はしていない様に見える。
スケアクロウは苦痛、恐怖こそが精神を成長させると思っている。正直このカードと完全に一致してはいないが自分が知っている中では最も近いと考える。

13番・死神−コンスタンティン
死神のカードの意味は、物事の終わり。そこからの再出発。
終わりは悲しく辛い事だが、終わりを迎え無ければ始まらない喜びもあるのだ。
コンスタンティンは優れた霊力を持っている。彼は終末と誕生のバランスを担っている。

14番・節制−マーシャン・マンハンター
節制のカードの意味は、物事の調整をする存在。
カップからカップへ水を移すのは、溢れ落ちるモノを無くすためか?
マーシャン・マンハンターは火星から1人地球に来て、その中で宇宙人と人類の違いを調整しようとしている。

15番・悪魔−ブレイニアック
悪魔のカードの意味は、悪意や欲望を利用する。
縛られているが2人に悲壮感は無い。それは悪魔の狙い通りなのか?
ブレイニアックはその知性を他者の支配に使用する。だが、彼も欲望に支配されている。

16番・塔−リバースフラッシュ
塔のカードの意味は、避けられない崩壊と予期できぬ災害。
形あるものはいつか壊れる。しかし、それがいつ起きるのか予め知る事は出来ないのだ。
リバースフラッシュの行動は形の無いものも壊してしまう。しかも、それはもう起こってしまっている。

17番・星−グリーンランタン
星のカードの意味は、希望を持ち可能性を実行する。
裸の女は希望の星に照らされ、いくらでも形を変える可能性がある水を汲んでいる。
星の守護者グリーンランタン。彼の光は希望により無限の可能性を実現する。

18番・月−バットマン
月のカードの意味は、夢と現実の境界。不安定な精神。
月に浮かぶ顔、彼がこの夢の世界を見ているのか?ここに真実はあるのか?
バットマンは狂気の街ゴッサムの守護者、正気と狂気の狭間で境界を支配する。
ゴッサムの月はバットシグナルか?

19番・太陽−スーパーマン
太陽のカードの意味は、成長する人々。健全な社会。
太陽は壁の中で交流する2人を見守っている。太陽の光の下でこそ互い相手を知り、互いに成長する。
スーパーマンは巨大都市メトロポリスの守護者、社会を脅かす敵から人々を守る。太陽を力の源とする彼程このカードにふさわしい者はいない。

20番・審判−ドゥームズデイ
審判のカードの意味は、全てをリセット、新しい目覚め。
審判の日に全ての死者は復活して今までの全てを清算され新しい世界が始まる。
正直に言うと審判のカードもドゥームズデイもきちんと理解していないが、語源的にも対応しているだろう。

21番・世界-ダークサイド
世界のカードの意味は、完全調和。美しい最終形。
世界は全てを内包し、素晴らしいバランスで成り立っている。
ダークサイドもこのカードにふさわしいか判らないが、彼以外に思いつく者もいないのでこのようになった。

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