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2.[大逆転が起こっている‼︎]

【世界を眺めるソーキそば屋】

新しい時代をチャンスに変えるには
古い意識を改革する必要が
あるんじゃないでしょうか。
今後のヒントになりそうな
出来事をひとつ書き留めておきます。

まずは、
今のソーキそば屋を始める前の、
スタッフを10人程雇っていた
沖縄料理店の頃の話です…

飲食店経営って結局自分の事は
最後になります。いまどき
経営者が自己中でいたらすぐ潰れます。

まずはお客様のご要望が第一。
いつ行っても"早く" "安く" "おいしく" 
"色々選べる" "便利" "店員は完璧"etc…
ここらへんは当たり前に求められます。

しかし現実には"早く"提供するなら
"安く"を諦めて大量に職人を雇うか、
"おいしく"を諦めて作り置きにするか、
"色々選べる"を諦めてメニューを絞るか…

などなど、実は矛盾だらけです。

そこを帳尻合わせするために
なるべく安い給料で働いてくれる人を多く雇う必要がでてきます。
まぁ、人手不足時代でそれも大変ハードルが高いのですが…。

そして大量の広告料を払ってやっとアルバイトさんの人数がギリギリ揃って、何とかシフトが組めるようになります。

ここからはアルバイトさんがお客様です。
当然何もできない若い子達。
でも彼らにも都合や主張があるわけで、
そこに合わせながら少しずつ何とか仕事に
なるように教育するのですが…
そんな悠長な事ではお客様のご要望を
満たす事などできるわけがありません。
それによってお客様が離れれば当然バイト代も捻出できなくなります。
だからと言ってお客様の要望を満たすためにアルバイトさんに厳しくすれば、すぐに辞められて当たり前の時代です。

どちらに転んでも
ネットでボロクソに書かれる地獄…。
さてどうしましょう!?
文句言ってるヒマなんてありません‼︎

と…言った感じで
大抵の飲食店の店員さんは必然的に、
やる事が多くしかもスピーディーにこなす
ことが求められます。お客様にとっては
バイトも社長も新人もベテランも関係なく、
店員全員に等しく求められる事となります。

なので
" 仕事覚えが早い人"
は大変ありがたい存在です。神様仏様。
つまり"優秀な人"と言う事です。

反対に
"いつまで経ってもヘマばかりする人"
というのは大変困る人。
つまり"劣る人"。

僕の雇ったスタッフの中でもいっぱいいました。いつまでもヘマばかりして全然進歩してくれない人。何とか理解してできるようになってもらおうと特別に長々とトレーニングや説教をよくしたもんです。
もちろんその時間も時給払っています。
ただでさえ不景気な時代に本当困ります。
僕の能力不足と相まって
ストレスのかたまりになりました…

しかし、僕は何故かそういうタイプの人ほど
魅力的に思えてしまっていたのです。
今思えば本能で本質を嗅ぎつけていたのかもしれません。
そしてそれが伝わっていたのかどうなのか、
バイトを辞めた現在もたまに顔を出してくれて関係性が持続していたりします。

そして、そんな困った人たちになぜ惹かれるのか数年後に明確になりました。
その困った人達の多くは数年後の
いま現在、とても輝いているのです!

例えば…天然さんの女将は、今や日本第3位に
ランクインの実績あるLINEスタンプクリエイター!

例えば…自分の名前すら間違えちゃうくらい
おっちょこちょいだった子が、
いま僕が逆にライフコンサルタントをお願いしているくらい頭脳明晰に進化していたり!

などなど…
大逆転現象が起きているのです‼︎
(ちなみに女性に多い傾向です)

この人達を"劣る"と決めつけ見捨てていたら、
きっと僕の人生は今ごろ
暗礁に乗り上げていた事でしょう。

つまり何が言いたいかというと、
"優れている人" "劣っている人"
なんて事はほとんど、
「頭の固い大人が、せまいモノサシの中で
決めつけるもの」
であって逆に才能の芽を潰しかねない
残念な考え方なんじゃないか?
という事です。

かけっこが遅い人間ほど、違う分野ではとても輝ける素質を持っているかもしれない…

普段見下されている人間が、実は多くの人達を救ってくれるかもしれない…

視点を真逆にしてみると
世の中すごい人だらけ。

もし今
運動神経が良くても…
大企業に勤めていても…
超美人さんでも…
明日は大逆転しているかもしれない。

だからマウントとったり内心バカにして
ほんの一瞬の優越感に浸って
満足するのではなくて、

お互いを認め合って
お互いの能力を活かし合って
お互い幸せになれる方が
大変効率が良く
賢いのではないでしょうか?

…じゃないと長く続かない。

と、強く思うのです。
個人単位でも国家単位でも。

これからの多様性社会とは
こういう事なんだろな。
価値観が違うもの同士で作られている社会。
重きを置いている事は人それぞれ…。

ラーメン屋だらけの中でポツンと
ソーキそば屋があってもいいと思う。
いつかきっと、みんながおいしさに
気づいてくれる日がくるでしょう。

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