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note #7〈音楽が自然界に与える力〉

 今日は、note#6に引き続き、僕の人生に影響を与えた漫画TOP3の紹介をしていきたい。
 今回ご紹介するのは、第2位に君臨し続ける壮大な愛の物語「僕の地球を守って」。通称・僕たま。

 物語の舞台は現代。主人公の女子高生・亜梨子(ありす)はとても綺麗な歌声の持ち主。彼女が一度歌うと、その教室の目の前にある木だけ、不思議と他の木よりも成長が早くなる。
 亜梨子の生きる現代には、同じような記憶を持つ登場人物が7名存在する。6人は同い年の高校生。そしてその中で1人だけ9歳年下の少年・輪がいた。
 つまり、前世の記憶を持つ者たちが、解決しきれなかった問題に様々な事情から現世で向き合うことになり、対立・後悔・憎悪・懺悔それから愛を受け入れてゆく物語。輪廻転生について真剣に考え出したのも、「僕たま」に出逢ってからだ。

 この漫画のどの辺りが、僕の人生にそれ程までに影響を与えたのかと言うと、やはり主人公・亜梨子の歌声が動植物に与える力だ。歌うことが好きだった僕は、その力が現実でも起こせると信じていた。きっと彼女のように「歌うことが好き。」ただ純粋にそう思って歌えば、動物も植物も応えてくれる。それ以来亜梨子のような心で歌うことを心掛けている。

 そんなことを信じて疑わない僕には、信じられないようなことが起こる。
 綺麗な紅葉の写真を撮りたいけれど、僕の背丈では色鮮やかな葉を撮ることはできなかった。そんな時に
「あなたを素敵に撮ってあげるから、少しだけその葉っぱ見せてくれる?」
と話しかけると、風も吹かないのに葉がすーっと僕の前までゆっくり降りてきたりする。

 沖縄の美ら海水族館で念願のフジに会えた時だってそうだ。フジとは人工尾鰭をつけたイルカのことだ。映画にもなっていて、僕は先に映画でフジの存在を知っていた。人工尾鰭をつけて初めてプールの中を泳ぎ回った日のことを、それまでの辛かっただろう試行錯誤を、聞いてみたかった。

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 ショーを行う中くらいのプールの脇にある小さめのプールにいたフジに話しかけた。
「フジ、会いにきたよ。」
 そして歌を歌った。Bank Bandの to U♪を歌った。次第にフジは小さなプールの中を円を描くように泳ぎ始めた。そして何度も僕の前を通り過ぎる度に、つぶらな瞳を僕へと向けた。この年の11月1日にフジは亡くなっている。

写真「僕が出逢った、最初で最後のフジ」


 純粋な心で歌うという大切な姿勢を教えてくれた「僕たま」。大人になってからストーリーをもう一度思い返してみると、もっと他にも大切なモノが隠されていることに気づけた。
 偏見や固定観念が引き起こす悲劇。ありのままの自分で生きることの難しさ。それから愛が魅せる人の心の変わる様。内容が壮大過ぎて、僕にはその全てを語る文章力はない。なので、これを機に是非とも読んでいただきたい。

 もしも生まれ変わって、また僕であるならば、その時に今と同じ後悔はしたくない。だからこそ、今の僕にできる精一杯で二度とこない今を生きていたい。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。実は今回のTOP3に入れようかどうか最後まで悩んだ作品がありました。「BASARA」という漫画です。これもまた人間の感情渦巻く超大作。「僕たま」と併せて読んでいただけると嬉しいです!
 次回はいよいよ第1位の発表!楽しみにしててくれる人がいたらいいなと願いつつ、今日の暑さを乗り切ろう。

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