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カレシが結婚してるかも知れません6

ヒカルくん参戦

今日のLOVEランキング♡アキトくん

今日はお店の定休日。
前々から悪友のリノがアタシのために飲み会を企画してくれていた。

というのは建前で、彼女がお気にの男子に会いたいが為の飲み会。

しかし、飲み会なんて何年ブリだろか。
いわゆる合コンってヤツ。
夜はお店で平日しか休みのないアタシには縁遠いイベントだ。
適当にめかしこんで今ハヤリっぽい民家みたいな飲み屋に行った。

出会いよりイマドキの飲み会事情に興味津々ウキウキのアタシ。
どんな男子だろうと関係なく楽しんでいた。
そこに遅れてきたのがヒカルくんだった。

ヒカルくんを見て、男子の一人が、

「後から一人来るけどイケメンだよ」

と言っていたことを思い出した。
まさにイケメンでセンスもまあまあだった。

ライトグレーのタイトなスーツにえんじ色のネクタイ。
スーツの下から筋肉質で引き締まった体をしているのがわかる。
そこにジャニーズ顔ときたもんだ。

しかも話も面白かった。
だからといってどうこうするつもりもなかった。
今日は久々の会コンを堪能しているという方が強くて、むしろ盛り上げ役になっていた。

中盤、女子のほとんどがリノお気に入りの年下のカワイイ男子の手品で盛り上がっている。他の男子は若干気分を害してるようだった。

アタシはその和に入らず来たばかりのヒカルくんの軽快なトークで盛り上がっていた。そこに男子達が混ざってきてアタシVS男子、年下のカワイイ男子VS女子みたいなグループに分かれてしまった。

久々の飲み会に不穏な空気が…

そんな一次会が終わり二次会へ。
席順は適当そうだけど一次会の影響か男子の派閥みたいな感じでナニゲに二つに分かれている。

アタシは真ん中に座った。
一つおいてヒカルくん。
ヒカルくんはそんな状況をあまり気にしない様子。
自虐的な下ネタで笑わせてくれた。

そしてアタシとあいだにいる女の子に、

「ねぇねぇ二人はカレシはいるの?」

と聞いてきた。隣の子はカレシがいて一緒に暮らしていると正直に言った。アタシはカレシではないけど好きな人はいると言った。
アキトくんを思い出して切なくなった。

「ナンダ~」

とあからさまに落胆してみせるヒカルくん。
わざとらしく落ち込み気味に見せながら、

「でも、LINE交換くらいは大丈夫でしょ?」

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