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望梅止渴ーー「空元気」出来る人程、生き残りやすい

(872字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)

【望梅止渴】

ピンイン:wàng méi zhǐ kě
意味:直訳すると、「梅を望み、渇きを止める」。
   東漢の終わりのある日、曹操は兵士たちを率い戦場に向かっていた。
   荒野を進んでいたが、天気が非常に暑かった上に水源も無く、兵士達は渇きに耐え切れず中には衰弱して倒れていく者もいた。
   困難な状況を見て曹操は非常に困ったが、ふと閃き、兵士達に「この山を越えれば梅林があるぞ。腹いっぱい梅が食べれるぞ」と伝えた。
   兵士達は「梅」と聞いた瞬間、梅の甘酸っぱい味を思い出し、口の中もまるで実際に梅を食べたかのように唾液が分泌された。
   それによって渇きが抑えられ、力が湧き、見事に山を越えることが出来たのだそう。
   この話を由来とし、叶えられない夢を空想して自分を慰めることを「望梅止渴」と呼ぶようになった。

『「空元気」出来る人程、生き残りやすい』

 教会の先生が繰り返し繰り返し教えてくれていることの一つに、「どんな状況においても、きっと良くなると信じ、希望を持ちなさい」がある。
 これを聞き、「なるほど」とすぐに受け入れて実践する者がいる一方、中には「ただの自分騙しだ」と納得いかない者もいる。

 「現に苦しいのは事実だし、それに、必ずしも改善される保証はない。無理矢理前向きに考えようとするなんて、ただの空元気だ」と。


 ごもっともである。


 確かにそうだ。人生に「絶対」はない。
 いくら前向きな態度を取ったとしても、ポジティブな発言をしても、悪化する時は悪化するし、もがいてもあがいても何も変わらない時だってある。
 気持ちだけではどうしようもないことがたくさんある。

 しかし、自分を取り巻く環境が全て制御不能になっても、それでもなお変えられるものがこの「気持ち」だ

 外部要素がどんどん悪くなっていったとしても、気持ちのコントロールがしっかり出来る人は事態の悪化速度を抑えられる。
 更にそこから望みが生まれると、それがそのままエネルギーとなる、継続の力に変わる。
 
 よって、上手に「空元気」出来る人程、希望を見出せる人程、生き残りやすいのだ。


 笑えない時こそ、もっと明るく、大きな声で笑おう。
 「空元気」は、生命力になる。


📚必殺!空元気ぃ!!!


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