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大器晚成ーー高麗人参を育てるように、人を育てようという話
(579字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
【大器晚成】
[日:大器晚成(たいきばんせい)]
ピンイン:dà qì wǎn chéng
意味:大物が育つまでは時間がかかる為、遅れて大成すること。
日本語の「大きい薬缶は沸きが遅い」と同じ意味を持つ。
『高麗人参を育てるように、人を育てようという話』
高麗人参は有名な薬草だ。
疲労回復や風邪予防に良いのはもちろん、虚弱体質や皮膚病、血流の改善、がんや糖尿病の予防までも出来、実に効用が高い。
そんな高麗人参だが、なんと育つまでに最低5年はかかるのだそう。
土づくりからこだわらなければならず、連作も出来ない。その栽培の大変さの故、年ごとに生産者が減りつつあるぐらいだ。
けど、手間をかけて育て上げた高麗人参ほど高価に売れる。
5年以上のものが良品とされ、6年根高麗紅参ともなれば有効成分が最大になる。
まさに「大器晩成」の植物だ。
難しくてもなお高麗人参が栽培され続けているのは、「この苦労はいつかきっと報われる」と、人々が信じているから。
立派な薬として誰かの役に立てると、期待されているから。
だから2、3年経っても結果が全く見えないからといって、諦めたりしない。
「大器晩成」。そう思いつつ、5年6年と気長に待つのだ。
この気持ちを、私達は他人に対しても、自分に対しても持つべきだと思う。
辛い日々があっても、決して無駄ではないと信じて。
一人一人の輝きが周りを照らし、世界が良くなることを期待して。
成長が遅くても、遠い目で優しく見つめて。
📚「遅い」という宝物に、秘めている輝きを探そう
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