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『急に何か書きたくなっちゃった』

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随筆集。竹子の日常や考えたこと等を綴ります。自由気ままな不定期更新
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#この経験に学べ

#79 偽物の自然に閉じ込められた、遊べない子供達

(1309字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)  先日、隣町にあるおしゃれなカフェに行ってみた。  内装がキャンプ場を模したデザインになっているとネット上でも有名なお店だったので、一度は実際に見てみたいと思ったのだ。  移動すること30分。  ワクワクしながら入口の扉を開くや否や、思わず「おお!」と声が出そうな程、店内の景色に目を奪われた。  室内なのに大きなテントとタープ、キャンプ場用のミニチェアやデスク、バイクまでも置いてある。  

#78 ご機嫌を削ってまで気に掛けるに値するものは、あまりない

(825字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  思えば10代の頃、私はいつもイライラしていた。  身体の発育が進み体内ホルモンの分泌が不安定だったのもあるが、何よりも大人になりたくて背伸びしても、たどり着きたい場所になかなか届かないのにストレスを感じていた。  思春期に差し掛かると妙に怒りっぽくなるのもそのせいかもしれない。  ストレスが溜まりに溜まると、人はちょっとしたことでも爆発してしまうのだろう。  そういったイライラは20代

#77 「外の世界」にあるから憧れを持つ。それだけ

(986字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  仕事の都合上、私は今とある辺鄙な工業村でひっそりと暮らしている。  発展途上であるこの小さな村は交通の便がやや悪く、この村の範囲内で暮らす分には必要なものが全て揃っているが、所謂「外の世界」へのアクセスが少し不便である。  電車も通っていない。  隣町まで移動するだけでも一苦労だ。  住民の数も少ないせいか、夜にもなればあたりは真っ暗で静かになる。  騒音が無い分ぐっすり眠れるのはありがたい

#76 月に一回壊され、リセットされる私

(1639字・この記事を読む所要時間:約4分 ※1分あたり400字で計算)  もう皆さまご存知かもしれないが、わたくし、竹子は女性だ。  そして女性なので、当然毎月に一回所謂「女の子の日」を迎える。(すみません冒頭から赤裸々な話で)  この「女の子の日」になると、一時的に体内ホルモンバランスが崩れるので、様々な不調が起こる。  症状は人によって軽い・重いがあるが、私は間違い無く「重い」部類に入る。  毎月この日が近づくと前もってあれこれと対策をしなければ、

#75 口先で声高に自慢していることこそ、その人の弱点

(964字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  わが部署もそろそろ人員増加、ということで今年に入ってから合計5名の新人を募集した。  大半の方は性格も明るくて要領が良く、テキパキと仕事をこなすのでそのまま正社員採用となったが、うち2名は残念ながら不合格。  1ヶ月ちょっとの試用期間で、申し訳なく退職していただくことになった。  2名ともある程度の仕事能力はある方だった。  他の新入社員と比べて社会経験も長い分、業務を総合的に見渡せる

#74 自然体のようなVlogも、実はそう見えるようしっかり手を加えている

(1039字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  最近、インターネット上でVlogを見るのにハマっている。  主に好きなのは、勉強系のVlog。  おしゃれな部屋で、撮影者が静かに勉強している風景が淡々と流れるだけのものだが、眺めているだけで不思議とモチベーションが上がる。  「私も頑張ろう!」と思えてくるので、一日に最低1本、こういう系の動画を見るようにしている。  後は専ら普段の生活を記録するだけのVlogだ。  言葉が分からなくて

#69 生きるって、繰り返すこと

(655字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  生きるって、繰り返すこと。  朝起きて、ご飯食べて。  支度して、その日のやるべきこと・やりたいことをやって。  帰宅して、片付けして、お布団入って。  次の日、またこれを繰り返して。  これまでの人生で何度も転換期を迎え、環境が大きく変わった。  違う国、違う職場、違う人間関係。  けれども、どんな場所にいてもやはり繰り返される日々のパターンがあった。  日本で暮らしてい

#66 「ワクワク」を定期的に投下しよう

(994字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  大人になると、時間が経つのが速く感じる。  お正月が終わったと思ったら、あっという間にゴールデンウィーク、お盆休み、クリスマス……といった具合に、1年が瞬時に過ぎ去る。  そしていつの間にか、もう年を取ってしまっているのだそうな。  思えば私もついこの前まで学生だった。  ひとり立ちをして、アルバイトを3つ掛け持ちしながら大学院の授業と論文に勤しみ、ひぃひぃと就活を迎え、そこからタイム

#63 「真面目」に生き過ぎて鬱が再発しました

(1070字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)  やたらと疲れを感じるようになってしまったこの頃。  寝付きが悪くなり、朝もなかなかスッキリと目が覚めず。  体力が下がり、以前なら楽々と最後まで歩けた通勤路も、途中で息が切れ座り込みそうになる始末。  仕事の手順を思い出せない。  集中力が途切れ途切れになり、作業の途中でふと頭が空っぽになり、さっきまで何をしていたのか、これから何をしようとしたのかが分からなくなる。  家事をする気力

#62 悲劇は思考を活性化させる力があるのか?

(685字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  私の恋人は所謂「鬱作品」を嗜むのが好きだ。  ホラーも楽しめる。  理由を聞いてみたら、雰囲気が薄暗く、ストーリーが失望・絶望感に溢れている作品を視聴すると「一種の快感を得られる」のだそう。(これを「カタルシス」と呼ぶそうな)  チキンハート+絹豆腐メンタルな私には到底理解出来ない世界だ。  「ふーむ…?」と首を傾げていると、 『そういった作品ほど心の奥を刺激し、憂鬱な雰囲気の中、  

#55 もう「鏡」の向こうは、怖くない

(1516字・この記事を読む所要時間:約4分 ※1分あたり400字で計算)  奇妙な話を一つしようと思う。  自己嫌悪がひどい私が、自信と自己愛溢れる人間になれた大きなきっかけともなった、ちょっぴり不思議なお話である。  少し前、インターネットである方と知り合った。  語学に興味がある、という共通点からつながりを持ち、そこからちょくちょくやり取りを始めたのが馴れ初めだ。  第一印象は、性格がカラッとしていて、素直で努力家。  楽しそうにひたむきに生きている

#48 ジタバタを辞めた瞬間、現れる突破口がある

(563字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  ジタバタしなくなった。  今までの人生で、やりたいこと叶えたいことがあれば、成し遂げる迄ひたすら飛びかかり、掴み、結果を求めてきた、この私がである。  世の中には、体当たりすれば開く扉と、ぶつかればぶつかる程固く閉ざしてしまう扉があることに気づいたのだ。  前者は、作用力を与えれば道が見える。  頑張れば頑張る程、その分だけ結果が出る。  だが後者となると、動きが全く違って

#47 「流れ」に乗れない人ほど、自分自身に対して知ったかぶりをする

(1161字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)  「流れ」に身を任せて生きることにした。  それはつまり、自分自身に対して知ったかぶりをするのを、もうやめにするということだ。  私は、叶えたいことがあればひたむきに求める。そんな人間だった。  行動力があると褒められることもあったけど、ガツガツと生きてきた私の中には、圧倒的に「柔らかさ」が足りなかった。  時には目標の為に手段を選ばないことだってあった。言わば「独裁者」だった。

#46 とことん凹めば、またもう一日頑張れる

(1091字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  気が付けば、もう7月。  今年はもう半分も終わったのか。  SNSでチラホラ「この半年間やってきたこと」についての投稿が増えていて、私もそれに便乗して何かまとめ的なことを書こうかと思う。  この半年間でやったこと。  一言でいうと「訓練所」を作り上げたことだろう。  「管理職を目指したい」という願望を社長に伝え、本格的な研修が始まったこと。  傍ら、先輩社員の退職に伴い、一部仕事