#77 「外の世界」にあるから憧れを持つ。それだけ
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仕事の都合上、私は今とある辺鄙な工業村でひっそりと暮らしている。
発展途上であるこの小さな村は交通の便がやや悪く、この村の範囲内で暮らす分には必要なものが全て揃っているが、所謂「外の世界」へのアクセスが少し不便である。
電車も通っていない。
隣町まで移動するだけでも一苦労だ。
住民の数も少ないせいか、夜にもなればあたりは真っ暗で静かになる。
騒音が無い分ぐっすり眠れるのはありがたい