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帝王切開にて出産!

やっと、出産を迎えた。
長い長い十月十日だった。

切迫早産で26週から入院し、37週5日で帝王切開。無事、2600gの女の子が産まれた!

手術は思い出すだけでも、ゾワッとするくらい恐怖体験だった。だからまだ詳しくは書けない。麻酔が効いて平気な方も多い術中すら、私にとってはトラウマである。

麻酔が抜けた直後は痛みと、脳が覚醒してしまったのか眠気があるのに眠れない状態が1日ほど続いた。眠れないのが一番つらかった。

尿管カテーテルやら産褥パッドのごわつきで寝返りも打てないし、なにやら暑くて汗だくに。回復室から個室に帰って、だいぶマシに。

その後、痛みのコントロールは点滴で行い、それでも痛ければブロック注射。ただしそれぞれ6時間間隔でしか使えず、切れてくる残り1時間は地獄。

大人気ないが何度もナースコールして痛みを訴え、スタッフの方にいろいろ対応してもらった。

私「これ、いつ良くなるんでしょうか…?」

助産師さん「日にち薬なんだよね〜、1日経つだけでだいぶ楽になるよ!」

こんなに痛くて、1週間後に退院なんてできるのか?と不安になりつつ、痛み止めが効いているうちにムリやり寝た。

翌日、信じられないことに痛みが10分の1くらい引いていた。人間の体とは…不思議。

それを伝えると、尿管カテーテルや点滴をあれよあれよという間に抜去された。その後、個室のトイレまで歩行訓練。

案外歩けるとわかったところで、早速「授乳行ってみますか?」と聞かれた。

母になると忙しい。

(スパルタ…!)

しかし、術後はなるべく動いた方がいいと聞く。

それに、早く子に会いたい!
だって、産まれてすぐは意識が朦朧としていてほとんど顔が見れなかった。覚えているのはかわいい産声だけ。

あぁ、女の子の声だ!って思った。

子と対面し、初めて授乳。あまりのかわいさに夢中になり、助産師さんの丁寧な説明が気もそぞろで入ってこない。かわいすぎる。

赤ちゃんって、ちゃんとおっぱい吸えるんだ。すごいなあ。子は吸うのもゲップするのもスムーズで、なんて優秀なのかと…早くも親バカ全開である。

そのあと、念願の母子同室に。
お腹いっぱいの我が子はぐっすりで、特に何もせず眺めるばかり。

面会が夫と、近くに住む叔母しか許されていないので実母にテレビ電話。大フィーバー。

ここまできて、やっと「出産終わった感」が出てきた。帝王切開は術後がとにかくつらいので、産まれても即座に感動する余裕がなかった。

妊娠トラブルのフルコースを味わい、最後は恐怖の帝王切開で幕を閉じたマタニティライフ。

今も傷は痛い…そして後陣痛もある。授乳を始めたら胸も張って痛い。

産後も痛いことだらけだが、今までと違うのはそこに子がいること。子を見ると頑張れてしまうのは確か。母は強し。

しかし、母は急に強くなったのではなく…
壮絶な十月十日が強制的にそうさせたのだと身に染みて感じた。

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