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妊娠して夫に思うこと

妊娠して、つくづく思う。

妊娠は夫婦そろって初めて成立するものなのに、どこか他人事な男性が多い。自分の体に変化が起こらない男性には、仕方がないのかもしれないが。

きっかけは、他人事感が爆発していて、始末に置けないなと思った夫の友達の話。

彼は、妊婦健診に毎回ついていったり、出産の立ち会いをしたりしていた。

それを、私たち夫婦に色々アピールしたうえで、夫に「検診や立ち会いは絶対、毎回行け」「先生にこんないい旦那さんいないって褒められた」など、豪語する彼。

あやしい。

やはり、後にただのイクメンアピールだったことが判明。

なぜなら産まれてから毎週、出張とか付き合いとか、適当な嘘をついて飲みに行っている。当たり前だが、妻は相当怒っているらしい。

なーにが、子供が可愛くて仕方ないだ。
可愛いなら、お家にいなさいよ。
飲みになんか行ってないでさ!

私はこういう、外面だけいい奴が大嫌いだ。
「立ち会って、本当に妻を尊敬した」と言っていた彼は、そこから何を学んだのだろうか。

不覚にも私は、こんなやつを好きだった時期がある。なんて見る目がなかったんだ。自分が恥ずかしい。

こういうとき、想像力って大切だなと思う。
自分が仕事で家にいなくても、育児のあれこれが分からなくても、どうにか理解しようとする心。

我が夫はどうだろう。

夫は頭が昭和気味で、「それは母親がやることだから」とか「もし逆子が直らなくて帝王切開なら、陣痛なくて楽じゃない?」とか、わかりやすい地雷を踏みに来る。

たぶん今も「俺はどうせ仕事で家にいないしな」くらいの感覚だろう。

しかし、今までの経験からわかる。

夫は私が大変だと知れば、自分にできることはないか、不器用ながらに考えてくれる人だ。

切迫早産で入院してから、土日のみならず平日も面会に来てくれる。私が安静にできるように、ベッド周りに色々セッティングしてくれる。食欲のない私のために、つまみやすいお菓子をたくさん買ってきてくれる。

帝王切開は楽などと言いながら、お腹の子に「頭が下だぞ」と話しかけてくれる。

産まれてから、色々あるとは思うけど…

きっと夫とは乗り越えていけるんじゃないかな。

ちなみに夫は、他人によく思われたい欲求がないので「やってあげてる感」を出さない。アピールもしない。相手に感謝も求めない。

これが結構、潔くて、かっこよくて好きだ。

毎日、電話をくれるところもうれしい。

先日、結婚記念日を迎えたときはケーキを買ってきてくれ、2人で食べた。

君と結婚してよかったよ。
これから、がんばろうね。

つまり、私は夫が好きだという、ただのノロケになってしまった。

ともかく、夫婦がうまくやっていくには、想像力が大切だと身に沁みて感じる妊娠生活なのである。

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