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健康と自由が命の35歳がブロックチェーンベンチャーに入った理由

こんにちは。「ファンと共に、時代を進める」をミッションに、エンタメ業界のDXを進める株式会社Gaudiyの小川(@zheye)です。

突然ですが、会社や仕事の紹介も兼ねて、noteで改めて自己紹介をしてみることにしました。

健康と自由と好奇心

トップ画像は会社の同僚とお互いの価値観を知るためのエンゲージメントカードを行ったときの自分の結果です。自分の大事にしている価値観を7つまで選べるのですが、たくさんの価値観カードがあるのと、他の人がキープしているカードもあるので、必ずしもいつも同じ結果になるとは限らないのが面白いところです。

この時、私は健康だけは確保したいと考えていたのと、自由好奇心も渡したくないと考えていました。私はそんなドラゴンクエストでいうところの「いのちだいじに」タイプですが、そんな私がなぜGaudiyという謎のスタートアップにジョインしたのか、Gaudiyに興味を持ってくれた人や似たような境遇の方を中心にお伝えできればと思います。

なぜGaudiyにジョインしたか

背景

Gaudiyのことを初めて知ったのは3年ほど前。
ブロックチェーンのイベントでGaudiyの代表石川さんや後藤さんにお会いして話を聞いたのがきっかけでした。

当時の私はGaudiyの構想をその場で聞いて、すぐにGaudiyで働きたいと強く思いました。
スケールする可能性の高いゲーム・エンタメ市場(当時はまだ手探りの段階ではありましたが)にアプローチしていたり、創業者の二人がすごく優秀だったりといろいろ理由があるのですが、Gaudiyであれば自分の"叶えたい夢"が実現できるのではないかと思ったのが一番の理由です。

"叶えたい夢"とは

私はもともと、歴史好きで、大学で歴史学を学びながらも、いろいろな事実や視点を多くの人に届けられるジャーナリストになりたいと考えていました。

そして、インターネットが出てきたことで一般の人も情報を発信し、社会を改善することができるようになると感じました。そういう場所を作りたい、紙だと失われてしまう記録を後世残せるようなものにしたいと思うようになりました。なので2008年当時、直接多くの人にインターネットを通じてサービスを提供しているヤフージャパンに入ったのはそういう理由です。

前職での経験

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ヤフーには13年間もいたので、自分の中でヤフーでの経験はすごく大きいと改めて感じています。入社面接でも自分の夢を伝えていたためか、SNSのサービスに携われたことは本当にありがたかったですし、入社以来ずっとモバイルのことができていたことは今思えば幸運でした(当時はモバイルより圧倒的にPCの開発者が多かったです)

ただ、もともと私にとって開発は夢を実現するための手段に過ぎず、決して得意な方でもなかったので、途中からアプリのグロースや組織の課題について考えることが増えていき、企画職やPjMのような働き方をすることが多くなりました。

その後、現東京都副知事の宮坂さんが立ち上げられたZコーポレーションというブロックチェーン・モビリティ特化のファンド会社に希望して出向していました。そこで立ち上げに携わらせていただいたCoinDesk Japanでは書籍の編集やイベントの設計、WebサイトやLPなどの開発をしたりしており、いろいろな経験をさせていただきました。

今、思うとYahoo! JAPANのトップページなどでの経験は災害情報や最新ニュースを伝えるなど公共性の高いものも多く、社会の役に立つことがやりたい自分にとっては非常に良い経験となったと思っています。

夢で終わってしまうのか?

ただ、自分がもともと"叶えたい夢"はあくまでも夢のままでした。

TwitterやNewsPicksなど近いサービスは出てきましたし、確かに多くの人がインターネット上で発言・活動できるようになりましたが、そこにはまだ多くの課題がありました。

課題1: よい議論をしたところでお金になるわけでもない。多くの人はお金にならないことにかける時間も余裕もない
課題2: 情報を伝え、議論をしたところで、社会改善を実現できる実行力を持った人は少ない
課題3: 結局デジタル世界上でのほとんどの活動はリアル社会では評価されていない

というような現実がずっと横たわっており、
これらをなんとか解決できないか、周囲の方と話をしても
「やっぱりビジネスにならないし難しいね」
「生きているうちには無理かな、、まあ夢だよね」
というような状況になっていました。

ブロックチェーンへの期待

ただ、2017年頃からALISSteemitなど、ブロックチェーン技術・トークンエコノミーを利用して、先程の課題を解決できるかもしれないと思わせてくれるようなサービスが出てきました。

課題1: よい議論をしたところでお金になるわけでもない。多くの人はお金にならないことにかける時間も余裕もない
課題2: 情報を伝え、議論をしたところで、社会改善を実現できる実行力を持った人は少ない

この2つの課題に関してはブロックチェーンにより、インターネット上でお金のような価値のやり取りや契約の締結がやりやすくなってきています。

1円程度の単位での少額決済や仲介者を挟まないでコスト安く決済ができるシステムも可能になってくるので、小さな活動や議論の段階でも価値を感じてくれる人がいればそこにお金や実行力のある人も集まるようにすることができるのではと感じました。

課題3: デジタル世界上でのほとんどの活動はリアル社会では評価されていない

そしてお金のやり取りをするにはその人がその人であることや信頼できる人であることを証明する必要が出てきます。改ざんができないブロックチェーンの特性を生かしたIDシステムにより、経済活動を始めとしたより多くのことがデジタル上で完結できるようになり、どんどんデジタルとリアルの境目が薄くなっていく。

仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーンという技術がインターネット上で価値を流通させ、上記のようなことができるようになるのではと感じた私はブロックチェーンについて強い興味を持ちました。

一つ事例を上げてみると、
120年前トルコのエルトゥールル号が和歌山に遭難、漂着しました。
その時トルコの人たちを助けるために声を上げた人、乗組員の手当や世話をした人、現在の価値でいう約3000万円分の義損金集めの活動を行いトルコまでそれを届けた山田寅次郎など様々な努力をした人たちがいて、今もトルコと日本の友好関係につながっています。

これは当時の多くの人達の熱い思いと行動が成し遂げた結果ですが、このような活動をより実現しやすくする状況が徐々に整ってきており、デジタル世界xブロックチェーンによってそれが一層加速すると考えています。

もちろん課題を持った人がいることは前提ですが、現在であれば

1.スマートフォンによって、事故や負傷者の状況などを個人でも発信できるようになっている
2.課題にたどり着きやすくするための能動的な検索、受動的なレコメンドシステムも発展してきているし、その場で改善のための議論を行うこともできる
3.インターネット上で世界上からお金を寄付し、それを直接被害にあった人に届けることも容易になってきている

今後はブロックチェーンを利用することで、これまでは評価されづらかった議論に参加して有益な意見を発した人や実際に行動した、関係した人たちの信用情報を確認した上でお金など何らかの価値を還元することも可能になっていきます。そういったお金の配分のルールを事前に決めてルールを破れないようにすることもブロックチェーンであれば可能です。
また、実際には事故だけではなく、未来を創るための活動のために人を集めることも容易になるはずです。

かつて、本や新聞、インターネットも含めたメディアの登場が人の感覚を拡張したように、価値の移転をよりスムーズにできるようにすることで、誰かの意志や力を拡張し、少ない時間、少ない力で大きな社会改善が行えるようになるのでは、と私は考えました。

ただ自分には起業するほどの度胸や戦略、それほどまでの信念を持っているわけではありませんでした。その時に出会ったのがGaudiyであり、夢に近づいた瞬間だったのです。
ただ、エンタメを仕事としてやりたいという思いは全くなかったのですが、このような新しい仕組みをいち早く実現させるには最適な戦略であると考えています。

Gaudiyでやっていること

そんな理由でGaudiyにいる私が何をしているかというと、
私はどちらかというとジェネラリストタイプで、Gaudiyや自分が実現しようとしている世界を実現できれば手段は何でも構わないですし、最悪自分が関わっていなくてもよいとさえ考えています。

入社してから約1年が経ちましたが、実務としては主に下記のようなことを色々と同時並行でやってきました。
 
PjM…まだまだワークフローが固まってはいませんが、アジャイル・デザインスプリントなどのキャッチアップをしつつ、前職と比べ確固たるチームがなく、どんどん人が増えていく状況でのチーム組成は難しいと日々実感しています。

コミュニティマネジメント…前職で経験していたような、大勢の方とのコミュニケーションとは違い、より少数のエンゲージメントの高いユーザーの方とはコミュニケーションのやり方や熱量も違い、接する事ができたのは新鮮でした。

総務…法務、会計、労務や日々の雑務などのサポート。入社当時、石川が総務も全て兼ねていたので、そこの部分を引き継ぎました。総務については何も知りませんでしたが、会社運営にあたっての書類仕事の多さや大変さを実感しました。

ほぼ前例のない中、DAO(Decentralized Autonomous Organization: 分散自立組織)の実現のため、社外高度人材活用の新事業分野開拓計画を作成し、関東で一桁台の認定を頂いたりもしました。

分析…コミュニティやソーシャルゲームのユーザー分析分析についてもDAUの集計や分析など基礎的なことは前職でも携わっていましたが、統計や機械学習を利用した分析についても学び、今後の数値予測結果などをクライアントの方に提案したりすることができるようになりました。

採用…Gaudiyでは基本全員が採用をする方針なので、実は苦手ではありますが、面談やオンボーディングにも携わっています。

最後に

というような経緯でGaudiyでは「いのちだいじに」しつつ
ガンガンいこうぜ」的な感じで活動をしています!

Gaudiyは夢を持った人や成長したい人など様々な思いを持った20人程の組織で理想の実現に向けて頑張っていますが、まだまだ人が足りていない状況です。興味を持っていただけた方はぜひお話だけでもさせていただければと思います!



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