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終わりと始まり

現在、退職に向けて着々と引継ぎ中。

昨日、ケースワークの担当する中で一番苦労した某利用者さんから電話があった。その方は統合失調症で、その方が入院中から私は関わってきた。そして電話の中で「次の担当者もまた、あなたが良い!あなたの一生懸命さも純粋さも冷静さも頭の良さも優しさも好きだった!ありがとう!新しい会社でも絶対に無理しちゃダメよ」と言ってもらった。

他にも、一緒に支援してきたヘルパー派遣会社や訪問看護師さん、役所の保健師さんなど何人もの方からも「こんなに落ち着いている◯◯さん初めて見た」「信じられない位家が整頓され綺麗になってる」「本人さん、見違えるくらい綺麗になってるよね」「パタっとクレームの電話が来なくなったからどうなったんだろうと思ってた」「うそぉ。会社辞めるの?残念すぎます」など、色々ありがたい言葉を頂き、本当にありがたい。

てか、そんな不意打ち、感動して泣いてまうやん😂💦

感動。そして感謝。そして他の誰より一番無茶振りしてきた利用者さんから「無理しちゃダメよ」と散々私がその方に向けて言い続けたきた事を逆に言ってもらうあたりが、精神福祉のシュールで面白くて人間味があって素敵なところ。今となっては懐かしい。そして、全てが未経験で手探りの毎日につきあってくれて本当にありがとうございました、という思い🙏

私がケースワークを担当していた「支援困難」と行政が一括りにしてしまう方々は、皆、かなり個性的で孤独を抱える人たちばかりだったけど、ある意味とても純粋で、これまでたくさん我慢してきた人、そして自身の思いや快不快を伝えること、アサーションが苦手な人でもあった。役所がレッテルを貼り、決めつけていたような「単純に問題を起こすだけの人」ではなかったように私は感じている。

ゴミ屋敷に潜入して、ゴミとゴミの間の僅かな隙間に三角座りして初回アセスメントをした事も、一日のうち5時間電話がかかってきたり、連日決まった時間に電話がかかってきて「あなたは私の彼氏かい!」と内心ツッコミを入れていたのも(しかも毎回内容は「ヘルパーが作るご飯が不味い」という、非常に緊急性の低い内容。苦笑)摂食障害の方の独特すぎる食べ合わせも、偏りまくった冷蔵庫の中身も、今となってはあれはあれで良い思い出。笑。

その後、ご飯がまずい件については亜鉛不足が発覚し、味覚障害と長年の「ヘルパーさんと対立しては辞めてしまい、なかなか続かない問題」とが併せて改善✨。他にもめっちゃ苦労していた摂食障害で毎日倒れて気を失い、その度に頭を強打し常に命の危機に瀕していた方も、その後訪問看護師さんと協力し説得に説得を重ね精密検査を受けてもらった結果、カリウムを処方してもらう事になり、倒れる回数が大幅減👍✨(改めて思ったけど、ミネラルってめっちゃ大事✨)

ある日突然、午後から時間ある?と上司に言われて、行ったらゴミ屋敷で、しかもこれから担当する「JenMeyです」と上司が紹介するものだから、「よろしくお願いします」と言うしかなくて、本当に文字通り訳もわからないまま飛び込む事になったケースワークの世界。

それぞれ皆なかなか大変だったけど、色々わがまま言ってくれて、おかげで本当に色々勉強と経験になった。ある意味、今回の転職の話を貰ったのも、これら他社が断るような案件を短期間で複数試行錯誤してきた経験のおかげ。

とりあえず、「私が担当している間は全員死なせない」が私の中の目標だったので、全員落ち着いている状態で辞められる事に、何よりめちゃくちゃホッとしている。

私自身、精神疾患は相変わらず興味がある分野だけど、転職先の新しく立ち上げる施設は当面、発達障害の方がターゲットになる。

だからなんとなく表向き精神疾患に関する仕事から離れることにちょっと寂しさもある😅 (実際は発達障害と精神疾患は2次的に併発する割合が統計上かなり多いとされているので、恐らく現実的には完全に離れる事は多分ないと思うけど)

でもまぁ切り替えて、今度は利用者さんが疾患を発症や再発、急性期のような状態にならないよう、出来るだけ防げるよう、そして利用者さん一人一人がそれぞれの強みを見つけて社会に参加していけるよう他のスタッフさん達と協力しながら公私にメリハリつけながら支援していこうと思う。

あと15日。引継ぎ、割り切りつつ頑張ろ💪

#精神疾患
#発達障害
#転職

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