ロシア語一日一善(251)

レフ・トルストイ編著 八島雅彦訳注 東洋書店から

Жизнь должна и может быть неперестающей радостью.

「人生は止むことのない喜びである」が骨格でそこに、должна 「〜のはず」と может быть 「あり得る」が並列して置かれている。それにしても「人生が止むことのない喜び」という安直な人生賛美に対して歯切れ悪くдолжна や может быть が付いてるのがなんだか妙を感じる。「辛いことがあっても苦しいことがあっても、生きていくしかないんだ。それが人生ってものだ」という人生観もある。以前見たロシアのドラマで部下に裏切られ、無一文になった成金の息子に友人が、жизнь продолжается と声をかけている場面があったが、「嘆いていてもしょうがねえよ、それでも人生は続いていくんだ」的なニュアンスだろうか。自分が「終わった」と思っても続くのが人生、ということなのかもしれない。

試訳
人生は止むことのない喜びであるべきであり、またそうであり得る。


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