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Tray Pencaseの作り方

いつもご覧いただきありがとうございます。
今回はワークショップで20回以上のリピートご依頼を頂いた、人気のペンケースの作り方をご紹介します。ファスナーを斜めにつけることで、全開にするとパッと開いてトレイになり中身が一覧しやすくしているところがポイントです。作業中の振動で工具がはねてバラバラなにならないように、かつ必要最小限の工具がすっきり収まるようにサイズを工夫しました。
初めは自身やワークショップのお客様用のレザークラフト用工具入れとして作り始めたのがきっかけでしたが、その日のアイテムよりも興味を引いてしまい、人気テーマになりました。イベントでも人気の一品です。

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仕上がりサイズ 約4cm x 4cm x 18cm

材料・用意するもの

・タンニンなめし革 16cm x 26cm程度 1枚
・ファスナー 30㎝

・手縫い基本工具一式
・マルチステッチンググルーバー
・へり落とし


型紙

型紙のダウンロードはこちらから

期間限定で本日より5月24日までセブンイレブンのネットプリントから印刷できます!

プリント予約番号【 16526804 】
サイズ【 A4 】
有効期限【 2020/05/24 23:59 】
カラー60円、モノクロ20円(印刷時にお選びいただけます)


作り方

・型紙準備と切り出し
型紙をダウンロードして印刷し、工作用紙など使いやすい厚さの紙に貼ってカットします。
型紙を革に目打ちなどで写し、切り出します。

・トコ、コバ処理
床面と型紙上の青色でマークしてある辺のコバを磨きます。磨く前にへり落としで面取りをしておくと磨いた後の形が美しく仕上がります。

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お好みでコバを着色する場合はこのタイミングで。奥まってプレススリッカーで磨けないところは、目打ちや帆布などを使用して磨きます。ここは本体完成後の仕上げでも大丈夫です。

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・溝彫り
マルチステッチンググルーバーで破線で示した位置に溝を彫りします。マルチステッチンググルーバーはガイドを外し、定規を使用して彫ります。刃の厚みを考慮して、破線より1ミリ程度外側に定規を合わせます。

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・穴あけ
型紙上の点線部、及び点の位置に印を写して穴をあけます。
ファスナー側の辺は開始・終了位置と、角の点を写し、ディバイダ―などで2.5mm巾の縫い代を引きます。

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ファスナーを縫い付ける側の穴あけは、角から位置決めします。両端の位置は完成後見えなくなるので、多少の誤差は気にしなくてもOKです。

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・ファスナー準備
ファスナーの閉じた側の先端を写真のように折り、接着して始末します。

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両面テープを始末した側の先端から反対側4㎝手前まで、表側に貼ります。貼る位置はファスナーテープの外側ギリギリにします。

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・ファスナーの貼り付け1
写真を参考に先端を揃え、ファスナーのエレメントから7ミリ幅の位置に革を合わせて片側を貼ります。

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カーブしている部分はファスナー生地部分を革のカーブに沿わせて曲げ、先に直線部分を貼ってから浮いた部分を目打ちで押さえて平らにします。


・ファスナーの縫い付け
貼った部分を縫い合わせます。

・ファスナーの貼り付け2
溝彫りした位置に折癖を付けます。折り目に沿って折りたたみ、両サイドの角の位置を合わせて長辺を先に貼り合わせます。ファスナーは角まで開けておくと貼り合わせやすくなります。

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長辺をしっかり貼ったら両端を貼ります。ファスナーの貼り付け1と同様、カーブに生地を沿わせて曲げ、直線部分を先に貼ってから余分を目打ちで潰します。


・ファスナーの縫い付け(反対側)
貼った部分を縫います。

・底の縫い付け(手縫い)
型紙上の赤色でマークした側面側の穴6か所と、底側の左右の6穴をそれぞれ合わせて縫い合わせます。中央の3穴分は底側の1枚で縫います。

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ファスナーに両面テープを貼らずに残した側はファスナーを持ち上げて下側を縫います。

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・折癖を付ける
再度全体に折癖を付けて、直方体に形を整えて完成です。
初めにコバを磨かなかった場合はここで処理します。

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