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現状を打破する音楽業界

昨年度からのコロナ禍で音楽を含めたエンターテインメント業界にとっては受難の時ですね。

今、思い返せば、個人的には昨年度の4月から5月末まではスーパーとコンビニ以外は閉まっている半ロックダウン状態でまるで監獄のような社会でしたね。

もちろん、ミュージシャンの皆様にとっても不遇の時だったでしょう。

日本中が鬱屈したような、またどこか物悲しい空気に包まれていた時に、一石を投じたのが星野源さんです。「うちで踊ろう」では「こんな時代だけど、心の中では楽しむことを忘れないようにしよう」というメッセージが多くの人の心に響き、また、多くのアーティストとのコラボレーションがうまれましたね。星野さんが消えかけていた表現の灯を再び燃やしました。

同年にNHK紅白歌合戦でフルバージョンも披露されていましたね。


そして、一回目の緊急事態宣言が解除された頃、生公演の代替手段として配信ライブを行う方も増えてきましたが、依然として有観客ライブは行えない状態は続いていました。

そこに新たな道筋を築いたのが聖飢魔Ⅱの皆様です。

彼らは収録したライブ映像を全国の会場で放映し、さらにトークのみで構成員(バンドメンバー)がステージに上がるという画期的なツアーを行いました。さらに、全てのパートを別々に録音し、会場ごとにPAさんがバランスを調整し、照明さんもリアルタイムでライティングを行うといったものでした。ヴォーカルのデーモン閣下によれば「いつもお世話になっている関係者も失業状態だから、少しでも仕事をして収入を得てほしい」とのことです。

デーモンさんは神よりも優しい悪魔ですね。

私も見に行きましたが、やはり目の前にアーティストがいるのはありがたいことだと再認識しました。

今年は「変異型」と称して、映像+アコースティックの生ライブをおこなうとのこと

https://www.seikima-ii.com/feature/blackmass



そして、最後に、個人的に音楽を聴いている時にたまたま出会った楽曲で印象に残っていることを記します。

Awesome City Clubさんの「Grower」に収録されている「湾岸で会いましょう」を聴いた時の印象です。

今のご時世では店で飲酒することや、深夜まで遊ぶという行為に悪というレッテルが貼られていますね。

しかし、この曲ではクラブで朝までパーティーを行うことがテーマとなっていて、現状へのアンチテーゼの精神を感じました。

ニューノーマルに慣れてしまっている我々に対して「こんな時代に慣れ親しむな。今を打ち破り、再び希望の日常を取り戻そう」と言われているような気がします。ACCさんの記事やインタビューを読んだわけではありませんが、私個人はそう感じています。

このようにアーティストを含めた音楽業界の皆様は先の未来まで前向きに進んでいらっしゃいます。

音楽の力で共に今を生き延びて、未来の景色を眺めましょう。

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