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好きなバンドの解散

高校1年生の終わり頃、違法音楽アプリ的なものでWOMCADOLEというバンドに出会った。
疾走感と熱量のバランスが絶妙なサウンドに、モジャモジャガリガリの漢のいつか折れてしまいそうな繊細で不器用な歌声。一目惚れだった。この場合は一耳惚れとでもいうのだろうか。
WOMCADOLEというバンドの曲は高校生活を守ってくれて出会ってから7年経つ今もずっと側にいる。
いまは適度に光が刺しているけど、いつかまた真っ暗になってしまったときに光を思い出せるように、自分の人生とWOMCADOLEとの時間を残したいと思う。

私は大学に入ってから1年間は必死に生きていたが、大好きなはずの人間との時間が自分の苦手分野である事、周りが優しすぎただけで自分はどこに行っても浮いてしまう事、完璧でいなきゃいけない事、その他本当に大勢の理由から体が動かなくなり7年間程引きこもりをしている。
未来に期待できず、過去と周りを恨む事でなんとか自分を守ってきたけれど、矢印が自分に向き始めるといよいよ「こんな自分を守る価値はない」と思い始めてどうやったら楽に死ねるかを考えてばかりいた。今でもたまにそういう時ある。
そんなときに出会った曲が

WOMCADOLEの「21g」


この記事を見つけてくれた人は一回だけ聞いて見て欲しい。21gでは、割と絶望した人間が「もう死のうかなぁ...やっぱ頑張っちゃおー」的な事が歌われている。歌詞の一部を紹介する。

僕が死んだ後はどこへ行くのだろう
行方なんて誰もわからないのに
何をしていても息をしていても
心地が悪いのでもういいや

聞こえないよ見えやしないよ
この日々の中じゃ何もわからない
迷い込んだ場所は狭いんだ
誰の声も聞こえない

僕ら今日で終わるのかい?
頭の中グルグル廻るけど
そうだいっそこのまま
僕は死んだ方が楽なのかもな
これで最初からやりなおせるなら

この歌詞を見た感じ、この歌の主人公はやっぱり死に向かっている感じがする。どういう背景かまではあまりわからないけど、だからこそリアルでなんとなしに死にたいなぁ死ねたらなぁという感覚はとても親近感があるものだった。親近感があるから、この記事でわざわざ紹介したわけではない。私がこの歌に光を見出したのはこの後、最後のサビの歌詞である。

僕らまだ終われないよ
頭の中グルグル廻るけど
そうだ今日でサヨナラ
僕は生きていくとここに誓う
これが最後の唄にならないように

こ、こいつ...急にめっちゃ頑張るやん...って最初聴いた時思ったのが懐かしい。死にたいとかそういう事にサヨナラを告げ、他の唄を歌えるように生きる決意を決めたこの歌に、私は励まされてしまった。死ぬのが怖いことが大半を占める生存理由の中で、この歌の存在もまた死ねずにいる理由に入っている。文字で見ると意外と綺麗事だなぁと感じるこの21gという曲だが、WOMCADOLEボーカルの樋口という漢の危なっかしさ、繊細さ、愚直さ丸出しの歌声で歌われるから、急に意味を持つのである。のでやっぱり一度聞いて見て欲しい。

さて、この記事のタイトルは「好きなバンドの解散」としているのだが、まあ普通に解散してた。
2023年の夏頃に解散(無期限活動休止)の発表をしたいた。しかし私は心の健康を保つためTwitter(X)を消して情報を入れないようにしていたため、WOMCADOLEの解散に気付いたのは2023年の年末である。おったまげすぎた。
21gだけが好きなわけじゃないし、その後いろんな歌が作られていたが、1番大切なのは21gという曲だった。何がこれが最後の唄にならないようにだ。と思った。

前回の記事でファッション死にたいという物を書いたばかりで変だが、私は今は微塵も死にたくない。今年から自分を変えようと思っている。少しずつ、頑張ろうとおもっている。実際に毎週教会に行き始めたし、母との時間を意識して過ごそうとしている。全部やってみて改めて絶望した時初めてファッション死にたいではなく「バチこり死にたい」になれると思うから。
これが最後の記事にならないように

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