謝罪の力
※本題は3段落目です。
お恥ずかしい話ですが、私は「謝る」というのは
意味のないものだと思っていました。
だってそうではありませんか?
何か悪いことしたら、「ごめんなさい」「すみません」
と言いますよね。小さい子供でも悪いことしたら
「ごめん」と言いましょうって教えられますよね。
けど、本当に悪いと思って言ってるんでしょうか?
悪いことしたからゴメン、だから許しましょう。
何故それで許せられるんでしょうか?
「ありがとう」と言われるのは気分がいいですが、
「ごめんなさい」と言われて気分がいいでしょうか?
僕はそう思いません。この言葉で心は動きません。
「許したくなる」ではなく、「許さないといけない」に
させられてる様な気がするんですよ。
そもそも謝る側が悪いことしてるのに、
謝られる側が「許す」を与えることになってるんですよ。
いやいや、何故こっちが与えないとあかんねん。
「ゴメン」と「許す」の物々交換は割りに合わんって。
だって、「ゴメン」じゃ気分良くならないやん。
可愛い女の子が「ごめんなさい」とか言って
許されるのって、謝る姿が可愛いからでしょう?
それは可愛さの力ですよ。可愛いから許したくなるんですよ。
まぁ、「ごめんなさい」と言って許されることって
要は怒ってないんですけどね。寧ろそれくらいで怒るなよ
と、器小さい奴だなと思われてしまいますからね。
私がこのような考えになったのには一応理由があります。
私の母はヒステリックによく怒る方でして、
父によく怒鳴るんですよ。第三者から聞いても父は何にも
悪くはないんですが、何故か「謝れや!」
と言ってくるんですね。それに対して父は僕に愚痴って
こう言うんですよね、
「謝れって言われて謝られて嬉しいか?」
確かにそうですよね。結構こういう人いますけど、
何で要求するんでしょうか?
それは気分を悪くさせられた、だから謝ってもらうのが
常識だという固定観念があるからなんだと思いました。
何だこれは?捻くれた奴が「俺の考えってみんなと違ってすごいでしょ」
と勘違いなイタイ考えを読まされただけかよ!そう思われるでしょう。
ここからが本題です。これは私のバイト先で、実際見てはなく聞いた話に
なります。仕事はサービス業で主に受付をしてるんですが、
そこにいる店員Aさんが接客態度が悪くてお客さんを怒らせたんです。
明らかに店員Aより年上なおじさんです。
しかも、怒ってるのに全く謝りもせずに相変わらず態度悪いままなんですよ。
それに対してお客さんは余計に腹が立ったから、
名札を見てその店員Aの名前を叫んだんですよ。そしたら、
その場にいなかった店員Bさんが「どうされました、お客様?」
と事情を聞いて謝ったんですよ。悪いのは店員Aですよ、店員Aは
全く反省をしてる様子もないんですよ。普通だったら、
「お前は関係ないねん、アイツに言ってるねん!」とか
なりそうなもんじゃないですか。ところがですよ。
「分かった、君がそんなに謝ってくれるんだったら、もういいよ許します。」
どうやら、深く頭を下げ心込めて謝ってたみたいです。
どうですか、謝ることで相手の心が動かされましたよ。
それを聞いた時凄いなと感心しました。そして思ったのです。
これが謝ってた罪を許してもらう行為「謝罪」というやつかと。
これはもはや、技です。彼は勝利したのです。
そういえば、僕が結構酷いミスをしても笑顔で
「大丈夫」とよく許してくれることがあったんですね。
その時毎回、この人、人間として凄いなと感心しました。
普通だったら、仕方なくとかちょっと嫌そうな顔をするもんでしょ?
だから、この人を僕は人間として常に尊敬してました。
つまり、「許す」という行為が後に尊敬へと繋がるんです。
尊敬されて嫌な人はあまりいませんよね。それに尊敬してるからこそ
心から「ごめんなさい」と言えるのです。そしてこの人に迷惑かけたくないと
思いミスも減っていく様になるんです。有り難いものです。
謝まる時というのは、自分の人間力を見せるいい機会とも言えます。
やはり上に立つ人というのは「謝罪」上手な人であるべきだと思いました。
ちょっと余談ですが中国の習近平さんがコロナの件で
米軍が持ち込んだとか言っていまして、真実はどうであれ
世間的には、中国から発生したとなってるんだから謝罪すべきです。
せっかくの人間力を見せるチャンスにもなるのに、残念です。
こういう人の下には付きたくないものです。
さて、いかがでしょうか?皆さんにとっては当たり前だったことかも
しれませんが、私にとっては発見でしたので書いてみました。
それでは、読んでくれた方ありがとうございました。
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