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不登校の話をしよう。

こんにちは、ゼットンです。

今日もお疲れ様です。

10年前、中学1年生の3学期の時に、ぼくは登校を拒否しました。約1ヶ月半、不登校になっていました。

今回は1ヶ月半の不登校生活を何をしていたのか、書きたいと思います。

何故、ぼくが不登校になったのか。それは、学校での自分の振る舞いに悩み、人間関係に苦しんでいたからです。

ぼくは、学校にいる時は「無口で優しい子」の鎧を被っていました。その鎧は苦しく、「本当に自分なのか?」と自問自答していました。鎧を外せる事は可能でした。しかし、鎧を外したら周りの視線が怖くなると思い、それが嫌でぼくは苦しい鎧を被っていました。

他にも人間関係、部活や勉強のことに悩み、鎧だけではなく、足枷も付いていました。

苦しい鎧に、重たい足枷。この状態でぼくは学校生活を過ごしていました。

めちゃくちゃしんどかったです。苦しかったです。

そして気づいたら、不登校になっていました。

「もう学校嫌だ。明日から不登校になろう」と計画的な行動ではないです。不登校になる前日までは、学校に登校する意欲はありました。しかし、その日は布団から起きると、学校に登校する意欲はなかったです。熱もなく、どこも痛くもないのに。

パジャマ姿のぼくは、制服をぼーっと見ていました。今思えば、心を閉じていました。

ぼくはパジャマ姿で窓から、登校している同じ中学校の生徒を眺めていました。

「今日はゆっくり休んで、明日学校に行こう」と明日に期待して、布団に潜っていました。その繰り返しの日々を過ごしていました。

以上が、ぼくが不登校になった要因です。期間は1ヶ月半。では、どうして1ヶ月半後、ぼくは再び登校するようになったのでしょうか。

結論から言うと、存在価値が回復して、ぼくを待っている人が学校にいることに気づいたからです。

不登校生活の序盤、ぼくの心情は「自分の味方なんかいない」と心を閉じていました。布団に潜って1日を費やす日々を過ごしていました。

どうやって存在価値を回復させたのか。

それは沼にハマったからです。ここで言う「沼」とは、あるモノに出会い、沼にハマったのように夢中になることを指します。不登校生活、ぼくがハマった沼は以下の3つです。

◾︎ ONE PIECE

◾︎ 音楽

◾︎  チャット

1つ目の沼はONE PIECEです。誰もが知る漫画ですね。ぼくはONE PIECEの名前を知っているけど、漫画読み始めたのは不登校生活の時です。ONE PIECEに関する知識はルフィ・ゾロ・サンジ・ナミ・ウソップの名前だけ知っている程度でした。ONE PIECEを読むきっかけは、父親がONE PIECEにハマり、全巻を買っていていました。

ONE PIECEをあまり知らないぼくは「暇だからONE PIECE読んでみよう」の理由でONE PIECEの漫画を読み始めました。

本棚から1巻を取り出して読み出すと、一気に全巻読破していました。頭の中もONE PIECEに関することで占めていました。

「ONE PIECE」の沼にハマった要因は作中に登場するキャラの心情、伏線、裏設定だと思います。

Dの一族は何か。黒ひげの正体、扉絵の真相など、ONE PIECEの考察サイトを見て、自分で考察していました。

今でもONE PIECEに関することを考察していて、noteの方に、一度記事を書いています。

2つ目の沼は音楽です。ジャンル問わず音楽そもそもにハマりました。どうして音楽にハマったのか。ぼくが思うに、音楽を聞くことで、想像が掻き立てたり、感情が動くことという点で惹かれたから、音楽にハマったのではないかと思っています。

きっかけは、これもONE PIECEと同じ理由で暇潰しです。当時、ぼくの家庭はひかりTVに加入していました。ぼくは暇潰しでひかりTVの番組を見ていました。特に1番見ていた音楽番組です。見ているというよりかはBGMですね。ONE PIECEの読むBGMとして。エムオン、スペースシャワーTVなどを見ていました。

ぼくが見ていた番組はランキング形式、旬の曲の流れる番組でした。

最初はボーッとBGM感覚で聴いていました。しかし次第に音楽を聴いていると、聞いている曲に沿った妄想をしたり、ONE PIECEの読むのやめて、テレビに流れている音楽を聴いていました。

3つ目の沼はチャットです。チャットを始めたきっかけはアニメの影響です。「デュラララ」というアニメなんですが、そのアニメはチャットで色んなユーザーとコミュニケーションを取るシーンがあります。

ぼくは「デュラララ」でチャットを初めて知り、「チャットやってみたいな」と思い、インターネットで調べて、チャットを始めました。

何故、チャットの沼にハマったかというと、それは色んな人と出会えるからです。

チャットの魅力はリアルタイムで色んなユーザーとコミュニケーション取ることです。年代も20代〜50代のユーザーがいて、ユーザーの性格や価値観も十人十色でした。話していた内容は雑談がメインです。趣味の話、今日あった出来事、愚痴を言い合いなどです。

彼らと話してぼくは刺激を受けまくり、承認欲求が満たされて、とても楽しい時間を過ごせました。

この3つの沼にぼくはハマり、どうでもいいと思っていた日々が楽しいと思える日々になっていました。心も開き始めて、見えていた視野が広くなりました。

視野が広くなると、ぼくの事を待っている人がいることに気づきました。

ぼくが不登校中、平日に学校の人が家に訪れていました。担任の先生は勉強を教えに、クラスメイトはプリントを渡しに、友達はぼくに会いに来ていました。

何もかも嫌だったぼくは、担任の先生以外は会うの拒否して、クラスメイトと友達の顔や声を聞こうとしませんでした。それでも、クラスメイトや友達は、平日の夕方にぼくの家にピンポンを鳴らしに来ます。

しばらくしてぼくは沼にハマったりして、心を回復しましたが、それでも家に訪れてくるクラスメイトに会うことに躊躇していました。

すると、窓から家に訪れてきたクラスメイトの声が聞こえました。「なに話しているのかな」と思って、ぼくは窓に近寄り、クラスメイトの会話と盗み聞きをしました。

ぼくの事に関する話をしていました。ぼくの陰口を話しているのかなって思って聞いていると、「早くゼットンに会いたいなぁー」や「ゼットン元気にしているのかな」が聞こえました。

その声を聞いてやっと1ヶ月半、クラスメイトや友達が家に訪れてきた理由が分かりました。

クラスメイトや友達が家に訪れてきた理由は、ぼくを心配して来ているんだと。学校でぼくの事を待っているんだと気付きました。

クラスメイトの声が聞こえて、ぼくは嬉しくなり、クラスメイトや友達に会いたくなりました。

そして翌日、ぼくは制服に着替えて、1ヶ月半ぶりに学校に登校しました。

以上、ぼくが経験した不登校生活についてのお話でした。

それから、ぼくはONE PIECEや音楽などのお話を機に、友達が増えて、学校生活が楽しいと思えるようになりました。

去年までぼくは、不登校の事を隠していました。誰にも伝えてなかったです。何だろう。不登校って恥ずかしい経験だなと思っていて、誰にも言ってなかったです。

しかし、よくよく考えてみたら不登校って恥ずかしい経験じゃないですね。良い経験だと思うようになりました。

不登校生活で、ONE PIECE・音楽・チャットに出会えました。不登校生活で、自分のことを待っている友達に気付きました。他にも不登校生活で、得たものは多かったです。

ぼくは不登校になって良かったなと考えています。

以上、中学生の思い出に懐かしく感じているゼットンでした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



















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