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2024年1月から4月に読んだ本156冊からおすすめを紹介

昨年までの3年間は、1年に500冊本を読んでいた医師です(雑誌、マンガをのぞく)。
今年は読書の時間を減らして語学学習にあてますが
1月から4月の間に読んだ本が156冊あり、その中からおすすめを紹介します。

なお、Amazonアフィリエイトはやっていません。
昔やっていましたがあまり儲からなかったので…

「コメンテーター」 奥田英朗


精神科医の先生が主人公のシリーズもの、最新作です。
出てくる医師も看護師も超・個性的。
わたしは看護師のマユミさんが過去の作品で放った
「友達なんていらない」発言が好きです。
非常に読みやすいですよ。

「浪華燃ゆ」 伊東潤


歴史小説。
大塩平八郎が主人公です。
もともと、正義感にあふれる大塩平八郎が好きなのもあって、
伊東潤さんの小説の中でもベスト。
正義感がありすぎて不器用なのが泣けます。

「1億円の犬」 佐藤青南


SNSや詐欺師など今っぽい要素がふんだんに盛り込まれており、
ミステリーとしても、現代社会の写し鏡としても面白かったです。
現代っぽい作品といえばもうひとつおすすめが

「君が手にするはずだった黄金について」小川哲


こちらも、情報商材詐欺師のような人が主人公の表題作が最高でした。
小川哲さんはもともと好きな作家さんで、他の作品も読み応えがあります。
頭がいい人が書いてるんだなーと感じます。

「まちかどガードパイプ図鑑」 岡元大


ガードパイプのデザインに、地名由来のものがあるなど
知らないことが載っており、気楽に読めて知識も増えます。
マンホールや取水口など、何気ない身近なモノに注目するのは面白いですよね。お出かけが楽しくなります。

「宙わたる教室」 伊与原新


理系の知識を生かした小説を書かれている伊与原新さんの作品の中で個人的なベストです。
定時制高校の生徒たちが主人公。どのキャラクターも個性的でいいです。
高校生×サイエンスだと、辻村深月さんの「この夏の星を見る」も有名ですが、主人公たちがキラキラしているので
非リア充の私は「宙わたる教室」のほうが好みです。

「スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険」谷川嘉浩


すごく面白い!というより
読みながら考えることができた本です。
ふだん考えないことをじっくり考えさせてくれたという意味で、
私にとっての良書です。

「ハンチバック」 市川 沙央


言わずと知れた芥川賞受賞作です。
しかし、近年の芥川賞受賞作のなかでもっとも好みでした。
ネットスラングが頻出するのもいいです。
文章にセンスありすぎます。
また市川さんの作品を読みたいです。

「月と散文」 又吉直樹


芥川賞つながりで又吉直樹さんの作品も。
又吉直樹さんも大好きな作家さんですが
この作品は笑いあり涙ありで最高でした。
しかし、又吉直樹さん、芸人さんでサッカーうまくて芥川賞作家とか、多彩すぎますね。
勉強しかできないマンなので憧れます。

「逃げまくった文豪たち 嫌なことがあったら逃げたらいいよ」 真山知幸


明治時代から昭和初期にかけての文学作品が好きで、10代の頃から読んでいます。芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫、島崎藤村など。
こうした日本の文豪以外にも、海外の文豪(ゲーテやトルストイなど)も登場します。
めちゃくちゃすぎて、「人間、こんなんでもいいんだ」と思えます。

「真珠とダイヤモンド」 桐野夏生


バブル時代の小説です。
私はバブル時代にいちおう存在していましたが、記憶はほぼありませんので
「こんなことが!!」「ぶっとびすぎ!!」と
読んでいて非常に興味深かったです。
主人公の向上心がギラギラしていて魅力的です。

「経済評論家の父から息子への手紙」 山崎元


山崎元さん、ハッキリキッパリものを言うところが大好きでした。
著書もほぼ読んでいます。
他の人も絶賛されている本なので私が紹介するまでもないでしょうが
子どもをもつ親として、わが子にどんなメッセージが残せるか
考えました。
「株式で稼ぐ働き方を実践せよ」は、若いうちに知っておくと人生変わりますね。
山崎さんみたいなかっこいい文章を残したいです、私も。

「なれのはて」 加藤シゲアキ


加藤シゲアキさんの他の本も読んでいますが、
私にとってこの本がベストです。上手すぎる。
時代を超えて話が展開する重厚な小説です。
取材も大変だっただろうなと。

「悪逆」 黒川博行



殺されるのがお金もちばかりなので、人によってはスカッとするかも。
私が好きなのは刑事さん2人組のやりとりです。ほっこりします。
犯人の用意周到さ、さまざまな能力の高さを読むにつけ、「私には殺人はムリやな」と思いました。
最後の最後まで結末がわからずハラハラします。

「まいまいつぶろ」 村木嵐


時代小説。名君と名高い徳川吉宗、その子どもで障害をもって生まれた徳川家重の話。
むかし大河ドラマ「吉宗」で、やはり同じようなシーンがあり
役者さんの演技に号泣しました…。

この本も人間ドラマに号泣必至です。
読者も泣きますが登場人物もよく泣きます。

「ガラム・マサラ!」 ラーフル・ライナ


現代インドがよくわかります。
実は私、インドはデリーに短期留学していたことがありまして。
インドのエリートってほんと、すごいんですよね。色々と・・・。

「ポピュリズム大陸南米」 外山尚之


私がスペイン語を勉強しているのは、いずれ南米を再訪するためです。
しかし日本にいると南米の情報はあまり入手できません。
この本は、日本語で現在の南米各国の事情が理解できる貴重な本です。
住んで取材もしていた人のリアリティよ。

まだまだ紹介したりないのですが
2024年1-4月に読んで良かったほかのタイトルです:

「シニアエコノミー『老後不安』を乗り越える」大前研一
「だからタイはおもしろい」髙田胤臣
「実家じまい終わらせました!」松本明子
「断熱が日本を救う」高橋真樹
「かたばみ」木内昇
「黒い糸」染井為人
「オカシナ記念病院」久坂部羊
「最後の祈り」薬丸岳
「中学受験ウォーズ」佐野倫子

4ヶ月分まとめるのではなく、2-3ヶ月ごとにまとめるべきでしたね。

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