ニキビの話

お風呂の鏡を覗いたら、鼻の一部が赤みを帯びており、何だろうと思って凝視したらニキビが出来ていた。

私はストレスや緊張感のある状況下に長いこと置かれていると、何故か鼻にニキビが出来る。

よりにもよって「鼻」というのがつらい。鼻にニキビがあると目立つし、ちゃんとケアをしないとニキビ痕がしばらく残ってしまうからだ。しかも運の悪いことにマスクでギリギリ隠せない位置にできてしまった。赤鼻のトナカイじゃないんだから勘弁してもらいたい。まだクリスマスは先だ。


 まあ結局のところ、ニキビを作ってしまった私に非があるのであって、身体はただ皮膚の炎症に対処しているのみだから、とやかく言う事ではない。

赤いニキビが出来ると正に危険信号といった具合で、自分がストレスや偏った食生活を送っていることを示してくれている。

文句をたれながらも、こうやって体が正常に反応してくれる内はまだ健康なのだろうと感じる。

そのうちこの体が思うように動かなくなり、声もしわがれてしまったら、私は一体どんな感情を抱くことになるのだろう。

鼻にできたニキビごときに感傷的になる必要はないのだろうと思うけれど、なんだかそんなことばっかり考えてしまう。


とりあえず、夕飯のおでんを食べてあったかい布団の中で眠りに就こうと思う。


これ以上、赤鼻のトナカイ化するのはごめんだ。


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