最悪でサイコーな日の話
9時にソイツと待ち合わせした。
だけど9時に空いている店はほとんどなくて、雨の中の街を当てもなく歩くはめになってしまった。
その無計画さが本当に馬鹿みたいだったけど、そんな無計画な彷徨いの中のどうでもいい話で、帳消しになったような気分になった。
それからボウリング場に行ってゲームをやった。私の腕はド下手くそで、ほとんどの球がガーターに滑り込んでゆく。
ソイツは意外とボウリングがうまくて、得意げ。
私の腕は上達の兆しが見えず、次々にガーターへ。
だけどそれでも、その瞬間が心から楽しいと思えた。
その後はカラオケの個室で二人して、互いの好みの歌を歌った。
私はキュウソネコカミやバンプやドレスコーズ。
ソイツはRADやsupercellを歌った。
互いに上手いとは言い難かったけど、喉がヒリつくほどの声で歌った曲の数々が今も脳裏で反響を続けている。
私は喉を温めるためにコンポタを飲んでいたけど、ソイツはずっとコーラを飲み続けていた。
ドリンクバーなんだから他も飲んでみないのかと心の中でツッコミ。
だけどそれは無粋なんだろうね。
気がつけば本当に喉が枯れて、ほとんど息しか出なくなった。
明日はほとんど声帯が機能しないかもね。でもそれでもいい。
唐突だけど、生きるってこういう事なのか。
正解は知らないけど、こういうのが正解であればいいなと思ったよ。
書いてる途中に、今日の18時までに提出しなきゃいけない出席確認の感想用紙を出していなかったことに気がついた。
ああ、最悪でサイコーな日だ。
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