秋雨の話

秋の雨が降り続けて、母親が干してくれた洗濯物が軽く濡れてしまった。二日に一回のランニングにも行けなかった。

梅雨や夏の夕立とは違って、秋に降る雨はどこか澄んでいるような印象がある。少しずつ乾き始めてきた空気にしっとりとした湿度が染み込んでいるような感じがする。なんだかうまく表現は出来ないけどそういうことだ。

バイトに向かうまでの外の寒さには驚いた。思ったよりも早く冬は近づいてきているのかもしれない。季節が少しずつ変化しているのをいつも以上に感じた今日だった。


noteを夏の終わりに始めて、ほとんど毎日、同じような違うようなその両方のような記事を書き続けてきた。

書いている時には全く意識していなかったけど、時間が流れていき、季節は夏から秋へと少しずつ変わっていたのだ。その変化について書くことになるほど、私はnoteを続けてきたのだ。


その時間の流れに身を任せてただ流されてきたようにも感じるし、流れの中で色んなことを考え、些細ながらも選び取ってきたようにも感じる。もしくはその両方か。

今日みたいに気持ちや言葉や考えがまとまらない日がいくつあっただろう。その度に「次こそは」って思っている。変わらないまま変わりたいって思っている。


秋雨がいつも以上に特別な意味を持っているように感じた。その意味は私には分からないけれど。


不規則で規則的な雨音。革靴に染み込む水たまり。不意にぶつかり合った傘の端っこ。


そんな一つ一つの現象に勝手な意味づけを行いたくなってしまう一日だった。


秋雨は明日も続いていくようだ。

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