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古着セーターから、おまるカバーとスリーパーをリメイク

先日、古着のウールやカシミアのセーターを、ヒートテック代わりにする!と書きました。

思いついて以来、セカンドハンドで天然素材のセーターをよくチェックしています。先日、次男を抱っこしていたために試着できずに買ったこちらのセーター160円。

縮んでいるけれど、これ以上縮むことはないし、下着代わりになら着られるかと、見切り発車で購入。

ユニクロの100%カシミヤですが、おそらく品質が下がる前のカシミヤ。触り心地が現行品と違ってとても良いし、肉厚。着用感はあるのに、ほとんど毛玉になっていません。
(わたしは5年以上、洗濯機で洗いながらも毛玉なく着ているユニクロのカシミヤカーディガンを持っています。が、最近のカシミヤ2枚は1シーズンでどうにもならない程劣化しました)

ところが…帰って着てみると全然入りません。いや入るけれど腕も肩幅もパツパツです。もともとLサイズ体型の上、これはMだし縮んでいる。いくら下着代わりとはいえ無理がありました。
産後太りした自分の体形を、完全に見誤っています。
そして安いからと見切り発車したことを後悔。セカンドハンドあるあるです。

しかしこんなこともあろうかと、今回は次点も考えていました。
これをおまるカバーと、子どものスリーパーにリメイクしようという作戦です。
おまるカバーは先日購入した琺瑯おまるが冷たすぎて、泣いて嫌がる10か月次男のため。スリーパーは化繊フリース毛布の手触りを愛する3歳長男のため、脱プラを目指して。

目の詰まったニットは、切りっぱなしでもほつれてこないので、気軽にリメイクできます。    

まず袖をカット。袖はつないでおまるカバーに、身頃をスリーパーにします。

袖のカットにはリッパーを使いましたが、いまいち解く箇所がわからず。適当にやったら縫い目がガタガタに残ってしまいました。


①おまるカバー

カットした袖をつなぎ合わせます。肩と袖で幅が違うので、本当はそろえた方がいいのですが、面倒なのでそのまま。
カットせずに済ませれば、不要になって再リメイクするときにも生地を大きく残せます。

ミシンで裏表に合わせて、縫い合わせました。写真は縫い合わせた後、表に返したところです。

次に袖部分を繋いで、一本の長い筒状にします。

袖口を中表でミシン縫いすると、一部ほどいて返し口を作る必要があります。これが面倒だったので手縫いで表からつなぎました。
この後ゴム入れをするので、上下に5ミリくらい隙間を残しておきます。

長い筒ができました。
袖の形状を直さずそのまま使っているので、太さにかなり差があります。
本当は細い袖部分がちょうどいいはずです。

気にせずに、ゴム通し部分を作ります。
筒の上下を端から1.5センチほどミシン縫い。

先ほど手縫いしたときに何となく残しておいた口から、上下にゴムを入れます。今回は余っていた黒い平ゴムを使いました。

引き絞るとゴムが入ってしまって面倒なことになるので、端をちょっと結んでおきます。
わたしはいつもここで横着して口でくわえたりなんかして進めると、うっかり離して失敗することがよくあります。(今回も一度やりました)

上下にゴムを通して出来上がり。

琺瑯おまるに装着してみると…やはり太さの差が顕著に出ています。

横から見ると一目瞭然。
使用には全く問題ありませんが、きれいに作りたいのであれば幅は揃えるべきだった。さすがのカシミヤも、そこまではフォローしてくれませんでした。

セーターの袖をサイズそのまま使って、見よう見まねで作ったのですが、どうも大きいようです。
この後洗濯乾燥に一度かけたらかなりぴったりサイズになりました。
リメイク後にサイズ調整できるのはニットだけ。
縮みすぎたら引っ張って伸ばせばいいやと気軽な気持ちで、いつも乾燥機でサイズ調整しています。

この高級なカシミヤカバーで、泣いて嫌がる次男のトイトレが進むのか…
さすがにもう10か月になってしまい、排泄はおむつにするものとすっかり学んでいる様子。座らせるだけでも機嫌を損ねて、一度など力みだしたところ無理やり座らせたら出なくなってしまいました。
親の都合で進めているため、子どもは至極迷惑そう。季節的にも、おむつなし育児は、完全に期を逃した感があります。

②スリーパー
袖をとっただけで着られるのではと思い、試しに3歳長男に着せてみると、ぶかぶかでした。
ちゃんとセーターのサイズと首の形状を選べば、そのままでも十分使えそうです。
(大人のベストを縮めれば、それだけで子ども用のスリーパーになります)

丈はいいので、首回りと袖周りを縮めれば良さそうです。
肌触りは、化繊ほど気に入ってはもらえませんでしたが、嫌がられることもありませんでした。

首周りのリブの縫い目をちょっとだけほどいて、ゴムを入れます。
もう手持ちのゴムがラッピング用の極細しかなかったのですが、これくらいなら十分用を為しました。

袖口は切りっぱなしでもほつれません。ニットリメイクの醍醐味です。
しかし今回はちょっと手をかけることに。

ウールの毛糸でブランケットステッチをしてみます。
やってはみたものの、あまり調和せずたいして見栄えがよくならなかったので、やらなければよかったと思いました。

ブランケットステッチのついでに、袖口も何針か縫い縮めて小さくしています。

これで出来上がり。
しばらく長男に着せていたのですが、洗濯乾燥を繰り返すうちに、どんどん縮んできました。
もうこれ以上縮まないと思ったころには、次男にぴったりに…

カシミヤの手触りも化繊にかなわなかったことだし、これはもう次男用とします。そして次男にお下がりするつもりだったスリーパーを、引き続き長男に使わせることにしました。

カシミヤのおまるカバーとスリーパーなんて、市販ではお目にかかれないので、リメイクならでは。
市販品を買った方が安い場合には、ぜんぜん裁縫をする気にならないのですが、
今回のようにコスパよく、しかも質の良いものを作れる場合には手間暇かけるのが楽しくなってきます。

今回は何とかリカバリーしましたが、不要なリメイク(ダウンサイクル)をしないよう気をつけねば。

手持ちの服を、リメイクして着倒すか、リユース(リサイクルショップに持ち込み)するか。いつも悩みどころです。

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