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【リフューズ】スーパーに意見書を出す

御用達スーパーの紙袋入り、二斤パン。
これに保管用のビニール袋(二斤入るように大きいサイズ)と留め金が入っていて、もったいないと思っていました。
せっかく紙袋入りの商品なのに、開けてガッカリです。

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冬になり、手作りパンも発酵に時間がかかるようになってきて、需要に追いつかなくなってきました。
パン好きな次男の離乳食をこなすためにも、なんとか手ごろな値段のパンをゼロウェイストに購入する手段がほしい。

ビニールと留め金がいやだとしばらく文句を言っていましたが、こうしていても何も始まらないと気が付き、人生初の意見書を出してみることにしました。
これまで不満があっても責任をもって意見することなく、陰で文句を言ってきたわたし。
咄嗟の時に自分の意見を述べる、という切り替えができていません。
マインドを変えていかなければ…

スーパーのご意見を書く台で、
プラスチックフリーの観点から紙袋入りのパンを買っていること、
中のビニールと留め金がもったいないと思っていること。
必要な人だけ持っていけるようにしたらどうか。
もしくは返せるようにしてほしい。

淡々と書きました。
匿名前提かと思いきや、個人情報を書く欄もあったので、より真摯に受け取ってもらえるかと、名前も電話番号も書きました。
さらに、ベア・ジョンソンさんが、不要なパッケージを店に返却して意見すると書かれていたのを思い出し、
その場で、買ったパンの紙袋を開け、袋と留め金も意見書と一緒にポストに入れてきました。
急いで走り書きしながら、紙をもらって家でよく考えながら書けばよかったと思いました。

そして2日後、見知らぬ番号から電話が。
先日のスーパー、ベーカリー担当者からでした。
他の投書と同じように、掲示板に返事が貼り出されるのかと思っていたので、電話がかかってきてびっくり。

担当いわく、
2斤パンはもともとビニール入りの商品だが、焼き立ての時だけ紙袋に包んでいるとのこと。
以前、同じような意見があり、必要な方だけビニールを取れるようにしていたら、減りが早くて元に戻したことなど、ていねいに経緯を説明してくれました。

ベーカリー担当に声をかけてくれれば、ビニール袋入りのを、紙袋に入れ替えますと言われました。入れ替えた後のビニールの行方を聞くと、一度店頭に出したものはリユースできないので、廃棄とのこと。
それは、捨てる人がわたしから店に変わっただけで、わたしの目指すゼロウェイストではありません。
どうも、個人的なプラスチック排除の要求と受け取られたようですが、わたしの想定範囲は地球単位。エコ活動はみんなそうだと思います。

持参した袋に直接入れることは、衛生観念を理由に断られました。
ただし、事前に電話をもらえれば、ビニール添付のない紙袋パンを用意しますと。
個人のパン屋ならともかく、全国展開のスーパーで個別対応してもらえるとは思わなかったので、これは単純にありがたかったです。

どうやらこれが今回の落とし所。
電話を入れる手間はありますが、ゼロウェイストに購入するルートは確保できました。
お店の人には手間でしょうが、こういう客が増えれば、今後は何か違うやり方が出てくるかもしれません。
申し訳ないけれど、最近、リフューズにおける店員の手間は、必要悪だと思っています。
ビニールを使う方が、人件費含むコストがかかるとはっきりすれば、きっと環境問題経由よりも、改善までが早い。


そしてさらに数日後、スーパー行く前に電話してみました。
開店後すぐ電話を入れて、2斤パン取り置き、紙袋で、ビニールと留め具の添付なしで、と伝えます。
はいわかりました〜とスムーズでした。
もともと、ピザや食パンの取り置きを受けているようです。
サービスカウンターにも、いくつかそれらしきパンが並んでいました。
今回はリフューズだけですが、次回はビニール入りでしか売っていない種類のパンを、紙袋包装で用意してもらえるか、聞いてみようと思います。

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こうして手に入れたのが、このゼロウェイストパンです。

正直、投書や電話のやりとり、伝わらなさ、パン入手までの手間に対して、リフューズできたのがビニール一枚と留め具だけなんて、ぜんぜん割に合わない気がします。
が、リフューズは単純にゴミを減らすだけでなく、消費者が意見をあげることに大きな意味がある。海外では、子どもたちが声を上げて企業が変わる例がたくさんあります。
わたしが一生リフューズし続けたら、何か一つくらい変わるかも。
変えなくては。

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