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コストコの巨大ラップと、ついにお別れ。ラップなしの工夫6つ。

5年前にコストコで購入した巨大ラップ。その長さなんと1km弱。
購入した当初は、これで当分ラップ買わなくて済む!と大喜びでした。
その予感は的中し、5年後の減りもこの程度。

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ラップするのが面倒というずさんな性格も手伝って、残量は半分くらい。
このままいけば、2000円程度のラップが10年使えたことになります。
このラップの良いところは惜しみなく使えるところ、引き出しがラクなところ。デメリットは、とにかく場所を取るところ、素材のポリ塩化ビニルの有害性。
(サランラップなどと違って、熱を加えると縮みます。さすがのわたしも、おにぎりを直接包んでレンチンは身体に悪そうだなあと思いながら使っていました)

ゼロウェイスト革命以後、このラップは冷蔵庫の上、手の届かないところにまずどけました。使いたくなっても使えないように。
そして右往左往した挙句、今後ラップを使わない覚悟ができたので、妹宅に譲りました。
もし貰ってもらえなければ、子どものオムツを捨てる時包んで、臭い対策しようかと思っていましたが、それも結局ゴミになるだけ。
使い捨ての点は変わらないので、妹宅でラップとして使ってもらえれば、その分妹がラップを買わないわけで、ゼロウェイスト的にもベストです。

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5年台所に置いていたので、箱はボロボロ。この派手な箱を台所に馴染ませようと、包装紙を貼ってみたり、百均の壁紙を貼ってみたり、今思うとくだらない労力とお金、資源を費やしました。
なくなってすっきり。

さて、ラップなしの工夫6つです。

①ガラス保存容器

作ったおかずは、大皿に盛らず、かといってめいめいの取り皿にも分けず、たいていパイレックスのガラス保存容器に入れます。
そのまま食卓に出し、残ったら蓋をして冷蔵庫へ。この方法が一番ストレスなく楽です。
食べた後の残りが少なくなって、大容器にほんのちょっぴりの残り物、となる時もありますが、そこは気にせず冷蔵庫へ。
どうせ小さい容器に入れ替えたって洗い物が増えるだけ。冷蔵庫で場所をとりますが、割り切っています。
下味をつけた肉や、魚も、これに入れて冷凍。

わたしはこれを2セット持っていて、便利に使っていますが、蓋がプラスチックなのが残念。3年ほど使って、2つ蓋が割れました。
緑の蓋はポリカーポネート、白い蓋はポリプロピレン。
緑の方が、蓋に透明感があって使い勝手はいいのですが、白い蓋の方が割れにくいです。
どちらにしても、レンジはかけないようにしていますが、夫は気にせず使っています…
今後買い足すなら、完全にプラスチックフリーのものを探します。

②保存瓶
ボルミオリロッコのフィドという保存瓶。
これはたまたまリサイクルショップで大量に売っていたので、7つほど買い占めたもの。750~1500mlくらいの大きさで、すべて一つ160円でした。
この瓶は四角いので冷蔵庫に収まりがよく、カットした野菜をこの中に入れて冷蔵保存しています。

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写真右手3つがフィド。右から、にんじん、ピーマン&茄子、玉ねぎが入っています。(さらに手前の小瓶はピザチーズ)
この手の瓶、蓋の開け閉めが面倒で倦厭していたのですが、ゼロウェイスト&脱プラには必要不可欠。
毎日毎日使うので、もう慣れてしまって気にならなくなっています。
最初、野菜をそのまま冷蔵庫に入れるという強硬手段に出たところ、すぐに萎びてびっくり。ラップの威力はすごかったんだなと。
しかしガラス瓶に入れておけば、同じくらいかそれ以上に持ちます。
濡れ新聞紙に包んだり、琺瑯ストッカーに入れると中身を忘れてしまうので、パイレックスと同じく、透明な容器がわたしには良いようです。

③空き瓶
実家、妹家族にも頼んで、空き瓶はすべて譲り受けてフル活用。
ラップ(蓋)をしたいものは、すべてこれにいれます。
大きめの口が広い瓶にはスープや味噌汁の残り。小さなのには、ちょっとしたおかずの残りや、離乳食の小分け、もちろん保存食も。
食器感覚です。
が、蓋裏にプラスチック塗料が使われているので、プラスチック・フリー生活では推奨されていません。
使うならできるだけ食品が蓋に触れぬよう少な目に、当然ひっくり返したりしてはいけないことになっています。
わたしはまだそこまで保存瓶を揃えられていないので、思いっきりリユース。瓶に薄切り大根と調味料を入れて、時たまひっくり返しながら浅漬けにしたりもしています。
ここが徹底できればよいのですが、まだ道のりは遠い。

④晒

以前書いた通り、ご飯の冷凍保存は晒を使用。
他にも、皿に入れた食べ物をちょっとテーブルに出しておきたい時などは、濡らした晒をかぶせています。
これは保存というより乾燥防止として。

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おにぎりも、朝握ってお昼に食べたい時は冷蔵庫に入れずに、

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濡れ布巾をかぶせてテーブルに出しっぱなし。

⑤蜜蝋ラップ・包装紙
蜜蝋ラップは、薄手のハンカチで自作したものの、密着感があまり出なくてほとんど使っていません。そのうちリベンジしたいと思いつつ…
密着感の少ない蜜蝋ラップで済むなら、紙でも事足ります。
わたしはカレーパンの紙袋や、焼き芋の袋など、コーティングのある紙袋も捨てずに取っておいて、必要な時は包んでいます。
コーティングなしの包装紙、チラシ、新聞紙も活用。

⑥リユースチャック袋
これは最終手段として、保存瓶が足りない時に。
いまだに手を切れていませんが、保存容器さえ揃えば必要なくなりそうです。


ラップなし生活ではとにかく保存容器が必要です。
蓋つきの保存容器と瓶で、保管場所がかなり取られます。あと冷蔵庫の中でも場所を取ります。その瓶を洗う手間もある。
けれど、ラップをかけて剥がして捨てる手間、買い置きしておく手間とそう変わらないかもしれません。
瓶さえあればもう二度とラップを買わなくていい。

一番いいのは野菜を買い過ぎなくなったことです。
八百屋で安いからとついまとめ買いしていたのを、今ではキャベツだけを3日間平気で食べ続けています。
瓶に入る分しか買わない(傷まないうちに食べられる)、という当たり前の買い方がやっと身につきました。
そして、冷蔵・冷凍庫に買ってきた食品を長々入れておくことも少なくなりました。
買ってきてすぐ冷蔵庫にしまう、から、買ってきたら下ごしらえや調理をする、と家事の流れが変わりました。調理した方がラップなしで保存がきくからです。

我が家の場合、コストコラップだったら2000円で概算10年使えるわけで、使い捨てラップのコスパは驚異的です。
でもそれがどれだけの犠牲の上に成り立っているか。貴重な資源を使って作られた、有害な使い捨てラップ。10年で2000円だったとしても、もうお金は出せません。

いまだに食品の保存に、あれっこれどうやってしまおう…と一瞬悩むこともありますが、どうせラップはないのだから、何とか工夫するしかなく、
ここにラップがあったらなあ…などと思うことはありません。
工夫することが、不便の面白さ!と、前向きに楽しめるのも、ゼロウェイストのおかげです。





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