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子どもとゴミ拾い始めました

子どもが道行くたびに、
あ、ペットボトル落ちてる!プラスチックモンスターだ!
と発見するゴミの数々。
わたしがプラスチックの有害性を日々啓蒙しているので、息子は落ちているゴミを、ものすごくよく観察しています。
登園するにも降園するにも、散歩の時も買い物の時も、いつもゴミを見つけて、あんなものがあったよ、こんなものが捨ててある、と教えてくれます。

わたしはそれに対して、「本当だねえ、いけないよねえ」と言うだけ。
ゴミの悪影響を説明しているだけで、いかにも口だけの他人事。
ただ拾ってちゃんと捨てれば、よほど子どもにちゃんと伝わるのに、
プラスチックモンスターだなんだと子どもに偉そうなことを言っておいて、ゴミ一つ拾わないなんて、
とだんだん心苦しくなってきました。

ゴミを減らしたい、とゼロウェイスト活動しているけれど、家庭ごみを減らすことだけに注力していて良いんだろうかと考えました。ペットボトルを一つ拾えば、多くのマイクロプラスチックを回避できる。今なら子どもも素直についてきてくれるし、ゴミを拾わない理由はひとつもない。

そして始めました、散歩道でゴミ拾い。
ゼロウェイスト革命以後、ひさしぶりに行ったセリアにて、ゴミ拾い用のトングを購入。
子どもの保育園の迎えに自転車を使うのをやめ、帰り道に歩きながらゴミを拾っています。
子どもはトングが大好き。ゴミ拾いたーい!と大喜びしています。
お迎えに行くとまず第一声、ぱちぱちするの持ってきた!?と確認されるほど。わたしはゴミ袋係で、これは何ゴミ?と子どもに確認しながら分別しています。
目下、リユースのビニール袋を使っていますが、ゴミ拾いのためのゴミ袋もしくはその代用を、なんとかゼロウェイストに手に入れるのが今後の課題です。

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散歩道にはほかにも、ゴミを拾いながら歩いている近隣の方がいます。
なので、ゴミがありすぎて、拾っていたら前に進めない!ほどではありません。子どもは「ごみなーい」と文句を言うこともあり、「ゴミ拾いおじさんになろっかなー」などと、おじさんへの憧れも抱いています。

そして、道行く人が通り過ぎると、「だれもありがとうっていわないね」と不満気。「ばーばはありがとうっていうかもよ」などと、3歳ながら、ゴミを拾うことで他人から感謝されようとしているのが面白いです。

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雨の日は中止したり、急いでいる時はできなかったり、あまりにも怪しげなものは拾えなかったり、煙草の吸殻を子どもに触られたくなくて、見つけても黙っていたり…
まったく完ぺきにはできていないのですが、ずっと気に病んでいたことを解消できました。

公共の場でのゴミ拾いを、なんだか「活動」のようにおおごとに捉えていましたが、実際には、家の床にゴミが落ちてたら拾う、その感覚の延長でしかないなと。

逆に、これまで落ちているゴミがまったく気にならなかったのが、本当に他人事だったというか、心が閉じていたなあと実感します。

しかし、わたし一人では、人目が気になってとてもやれなかったと思います。子どもをダシにしなきゃ道のゴミも拾えないなんて、我ながら情けないですが、細々と続けていこうと思います。

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