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【体験談】40歳でWEB業界に転職した時のお話

これからWEB業界を目指している人へ。

WEB業界で働くことを目指している方にとって、様々な悩みがあると思います。

  • どうすればその業界で仕事に就くことができるのか。

  • どのくらいのスキルを身につければ就職できるのか。

  • 未経験でも大丈夫だろうか。

  • 経験や実績をどのようにアピールしたら良いのか。

考え出したらキリが無いくらい悩みは尽きないものですね。
私も40歳になってからWEB業界に転職したので、悩みや不安がたくさんありましたし、就職してからもたくさんの苦労もありました。

年齢的なこともネックになっていたので、果たして本当にWEB業界に転職することができるだろうかという不安もあったのですが、どうしてもWEB制作の分野で活躍したいという思いがあったので、たくさんのハードルを乗り越えてWEB業界に転職することができました。

これからこの業界で活躍したいと考えている方にとって、私の経験が少しでもお役に立てるなら嬉しいと思い、今回は私が「40歳でWEB業界に転職した時のお話」をしていきたいと思います。

とは言え、みんなそれぞれ経験してきたことや学んできたことが違うし、年齢や周りの環境なども違うので、私の経験が必ずしも役に立つとは限らないのですが、その時の気持ちや想い、マインドなどが伝わればいいかなと思っています。

【キッカケ】なぜWEB業界を目指したのか?

そもそもなぜWEB業界に転職しようと決意したのか?
皆さんはいかがですか?なぜWEB業界に転職しようと考えたのでしょうか?

私の場合は、20代でシステム運用業務、30代でプログラマー、と節目節目で転職していました。
30代でプログラマーに転職というのも遅咲きなのですが、自分の中でもプログラマーとしては頭打ちと感じていましたし、プログラミングしている中でインターフェースのデザインも大事だなと感じていました。

プログラマーとしてシステム開発を行なっていましたが、その頃からよりネット社会が進むという流れが見えていましたし、インターネット関連の仕事に軸足を移していきたいと思うようになりました。

そこで、WEB制作の仕事に就きたいと考えたのですが、ハローワークなどの求人票を見ても「実務経験3年以上」「Javascriptできる方」などのように実績が必要な条件が多くありました。

この時は、趣味でホームページを作成することはありましたが、本格的に仕事としてのスキルがあるかというと実績というものは皆無でした。

【行動】WEB業界を目指すために行った行動とは?

40歳を目前にしてプログラマーを辞め、WEB制作の実務経験も無い自分がどうしたらWEB業界に就職できるのだろうかと考えた時に、ひとつ経験として身についていたことがありました。

それは…

人に教えることが、一番自分の血となり肉となる」ということでした。
プログラマーとして仕事をしていた時もシステムのインストラクターとしてクライアントにサポートを行なっていたこともあり、人に教えるためには自分がより深く正確に理解していないといけないという経験をしていました。

そこで私が考えたのは、「WEB制作のスキルを身につけるなら、WEB制作を教える仕事が手っ取り早い!」というある意味劇薬のような選択でした。

WEB制作のスキルは趣味レベルでしか持っていなかった自分が、人に教えるなんてできるのだろうか?
という不安ももちろんありましたが、今のままでは実績が無いため、WEB制作会社に就職するという選択肢は年齢的なことも含めて極めて厳しいだろうということだけは理解していました。

自分に足りないものとして、「WEB制作スキル」「マネージメントスキル」があったので、それらをみにつける最短距離が「WEB制作を教える仕事」でした。

WEBスキルも講師スキルも不十分だったのですが、幸い講師としての仕事に就くことができました。
今考えたらこっちの方がハードル高かったかもしれませんね。

この方法は多分、他の方にはおすすめできない方法です!!
なぜならば、この選択肢は本当に劇薬でレッスンを行うための準備としての勉強が大変ですし、その上講師としてのスキルも無いため、どのように教えていくのかということも手探り状態なので、この時期は本当に辛くて半年で10kg以上痩せてしまいました。

この講師の仕事で、結果としてWEB制作のスキルは劇的にアップしました。
ついでに講師としてのスキルや経験も積むことができたので、その後の人生を大きく変える転機となりました。

【遠回り】いったんWEB業界を目指すことを諦めた

しかしながら、講師の仕事が契約期間を迎えて終了することになりましたが、次の仕事がなかなか見つかりませんでした。

このままいたずらに時間を費やしてしまうのは勿体無いので、ここはひとまず実務経験のあるプログラマーとして仕事に就く方向で活動していきました。

この時就いた仕事は、Android端末のアプリ開発とPHPプログラミングでした。
どちらも経験はあまり無かったのですが、ここでスキルアップを果たすことができたのはWEB制作をする上でも必要になるものだったので幸運ではありました。

このプログラムの仕事をしながら、WEB制作のスキルアップに努め…

  • 知人のWEBサイト制作を個人で請負

  • 既存サイトの模写

  • ポートフォリオサイトの作成

  • 架空のバナーデザイン作成

などなど、できる範囲で色々とやってました。
この時はまだ、WEB制作の現場で本当に必要なスキルについて理解していなかったので、闇雲に色々なことを実践していました。

【転機】降って沸いたWEB業界への道

プログラマーとしての契約が終了を迎えたところで、次にどう進むべきか悩んでいたところで、講師として働いていた時の仲間から連絡があり、WEBの仕事を一緒にやらないかと声をかけていただきました。

ちょうど仕事が無くなってしまうタイミングだったのでOKしたのですが、札幌を離れることになってしまいました。

でもこのタイミングを逃してしまうと多分WEB制作の仕事に就くことは叶わないだろうと思ったので、思い切って飛び込んでみることにしました。

北海道を離れて初めての一人暮らし、未経験のWEB制作現場、いったん戻った体重も慣れない環境でまたしても激痩せすることになります。

趣味レベルでWEB制作をしていましたが、仕事として必要となるスキルは全く違うものでした…

【苦悩】必要なスキルのレベルが違いすぎた

WEB制作に必要なスキルってなんだと思いますか?

HTML、CSS、Javascript、jQuery…

確かにこれらのコーディングスキルは必要ですが、それだけでは全く通用しませんでした。
他にも必要なスキルがたくさんあり、趣味レベルでは使うことの無いものもたくさんあります。

  • WordPressのオリジナルテーマ制作

  • WordPress以外のCMSスキル

  • EC系のCMSスキル

  • WordPressサイトのリニューアル作業

  • サーバー移管作業

  • ドメイン移管作業

  • クライアントからのヒアリング

  • ワイヤーフレームの設計

書き出すとキリが無いのでこの辺にしておきますが、私が特に苦労したのが「サーバー移管作業」「ドメイン移管作業」でした。

自社が管理している環境からクライアントが管理している環境への移管作業なんて個人が趣味でやっている中では発生しない出来事だったので、そもそもどういうことなのか仕組みから全然理解していなかったのでとても苦労しました。

もうひとつ苦労したのが「EC系のCMS」です。
こちらは主に「EC-CUBE」を使っていましたが、これも触るのが初めてだったにも関わらず教えてくれる先輩もいなかったので大変苦労しました。

これが合っているのか、正しいやり方なのかすら分からない状況で作業を進めてクライアントのニーズに応えるというのは、睡眠時間以外の何かも削られている感じでした。

【気づき】大変な環境に身を置いて気づいたこと

私が勤めていた職場では、WEB制作だけでなく、WEB制作を教えるスクール業務も行なっていたため、以前講師として働いていたことが活かされる環境にありました。

おかげでただ単にWEB制作を行うだけでなく、教えるために深く理解するという知識や経験を身につけることができたのは、本当に幸運だったと思います。

WEB業界だけでなく、様々なクリエイティブな業界の先人たちは、もしかすると私が経験してきたように大変な苦労を重ねて、現在エンジニアとして活躍されているのではないかと考えています。

でも、でもですよ!
こんな大変な苦労は、これからWEB業界を目指して頑張っている人には味わってほしくないとも思っています。

私がWEBの勉強を始めた頃と比べると、学習ツールも充実していますし、AI技術も進歩しており、プログラミングに対するハードルも幾分低くなってきていると思います。

それでも自力でWEB制作スキルを身につけるのは大変な作業だと感じていますし、私が苦労してきたことを少しでもこれから勉強を始めようと考えている方に還元できたらいいなと思っています。

まとめ

今回は、私が40歳でWEB業界に転職した時のお話をさせていただきました。
元々コンピュータ業界に身を置いていたという下地があったにせよ、30歳でプログラマー、40歳でWEBクリエイターというのは一般的には遅咲きと言われてしまいます。

今の時代は実はそんなことはなくて、学習する環境や使えるツールが充実しているし、活躍する場所も制作会社だけではなくなっています。
さらにはWEBへの関わり方も多様化しているので、WEBサイト制作だけがWEB業界の仕事ではなくなってきています。

ハローワークでWEB制作の仕事を探すだけでなく、色々なところにアンテナを張り巡らせて、可能性の扉の数をひとつでも多く持っておく方が良いと思います。

もし少しでもWEB業界に興味を持っているのでしたら、HTMLからでもSNSやパソコンの使い方からでも良いので、一歩踏み出して見てください。
今の時代なら、私の頃のような苦労はせずに活躍していけると思います。

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