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フリーランスだからこそ叶えられた。僕の理想の「家族」の形

僕には大好きな嫁と1歳の娘がいます。
仕事よりも何よりも、大事な大事な2人です。

そして、zerostaを開業してフリーランスとして働いている今、家族3人で毎日最高に楽しく幸せな暮らしを送れています。これは間違いなく「フリーランス」という生き方を選んだからだと思います。

今日はそんな僕がどんな想いをもって家族と接しているか、仕事に向き合っているかなどをお伝えします。これからフリーランスとして働こうと思っている方や仕事と家族のバランスでお悩みの方など、少しでも参考になれば幸いです。

会社員として生きることを諦めた23歳

前回の記事でもお伝えしましたが、僕はブラック企業の洗礼を食らった23歳の時に会社員として生きることを諦めました。

「自分に合った企業があるかもしれないけど、もしまた同じような場所だったらどうしよう」

「再就活をしよう」と決心する度に、こんな想いが駆け巡って前に進めませんでした。今思えば当時の僕は、常にメンタルが不安定で何事に対しても逃げ腰でネガティブな男でした。

会社員を諦めた主な理由は、理不尽な環境下で働くことへの抵抗や人間関係がうまくいかないことでした。このような問題がない会社ももちろん存在しますが、僕が唯一経験したこの一社が僕にとっての「会社」のイメージになってしまいました。

「なるべく人との関わりを避けて1人で仕事をすることはできるのか...?」

そこでリサーチをしてみたら「フリーランス / 個人事業主」というワードを見つけました。その時はまだ「フリーランス」という言葉には馴染みがなかったのですが、うちの兄と叔父が個人事業主として働いていたため「個人事業主」は自分に馴染みのある言葉でした。

「これならいける...!!」

そう思った僕は会社に属さず独立して仕事をしていく、「フリーランス」の道を歩み始めました。

僕が目指し続けていた家族の在り方

仕事もお金もないままフリーランスとして駆け出した僕にも唯一の夢がありました。

「仕事をしながら毎日家族と笑って幸せに暮らしたい」

これは嫁と出会う何年も前から思い続けていたことです。

この夢を叶えるためには「家でできる仕事」が最低条件でした。今でこそ在宅勤務は主流な働き方になりましたが、当時はそこまで浸透していませんでした。

業種で言えばWebデザイナーやプログラマーなど「パソコン1台あればできる」というイメージの強い仕事を中心に調べていました。そして勉強を進めていく中で、「自分にはWebデザイン業が割と似合っているのではないか?」と思い始め、メイン事業内容をWeb制作に定めて仕事を探し始めました。

しかしWeb制作の仕事を初めて1年が経った頃、とても厄介な代理店に引っかかり、僕の自信とプライドは再び打ち砕かれました。その結果、またメンタル雑魚男に落ちぶれた僕は半年ほど塞ぎ込むことに。
(長くなりますし思い出すのも辛いので詳細は割愛しますね。)

「それでも家でできる仕事をしたい!!」

どんなにメンタルがボコボコでもこの夢だけは譲れませんでした。そして前回の記事でもお伝えした通り、動画編集業に出会いました。僕を拾い上げてくれた取引先はまだ立ち上げたばかりの会社で収益も少ない状態でのスタートでしたが、「必ず成長して利益を還元する」と断言した社長の言葉を信じて働き続けました。

そしてその社長はみるみるうちに業績を上げ、受注金額も右肩上がり。仕事を始めて1年が経った頃、遂に僕1人の仕事で食っていけるようになり、僕は夢を叶えました

仕事をしながらも嫁と常に一緒にいられる幸せを手にしました。
僕が望んでいた未来に辿り着けた瞬間でした。

そして2020年に妊娠発覚。
2人で待ち望んだ第一子が、我が家に舞い降りて来てくれました。

家族と仕事のバランス

娘が生まれてから約1年後の2021年7月。

僕は3年間動画編集者として仕事をしていた取引先との契約を終了してもらうようお願いしました。

契約終了をお願いした理由は「家族が増えて仕事のやり方を考え直す必要があったから」。とはいえ、フリーランスである以上、育休なんてありませんし補助金もありません。仕事をし続けなければ収入はありません。

出産前後1ヶ月は仕事をお休みさせてもらいましたが、出産時にはお金がかかるし新生児の生活費が毎月いくらかかるのかも分からない。最初の1年程は辞めるに辞められない状態でした。

でもやっぱり引っかかるのが家族と仕事のバランス。仕事が立て込むと娘の世話は丸々嫁にやってもらわないといけなくなる。ほとんどの家庭にとってそれは当たり前のことだと思うんですけど、僕はそれを当たり前にしたくなかった。

お世話になった関係者の方々から「そんなことで辞めるなんて甘いよ。育児は奥さんの仕事でしょ」と言われることもありましたが、そんな言葉は右から左です。

僕は誰よりも嫁が大事やし、自分が一番大事にしている人に全力を注ぐことは決して間違ったことではないと思っています。

僕の夢は「仕事をしながら毎日家族と笑って幸せに暮らす」こと

せっかく叶った夢をより良い状態で続けていくためには、一旦仕事を辞めてでも初めての育児を嫁と肩組んで一生懸命やることが先決だと思ったんです。

もちろん仕事は大事です。生きていくためにはお金がないといけないから。だからこそ家族と仕事のバランスを常に考え続けることが大事です。自分と家族が「幸せ」だと思う方向へ進み続けることを忘れてはいけません。

「家族のため」じゃなく「家族のおかげで」

娘が1歳を迎える少し前にzerosta開業。
人や企業の魅力を映像を通して伝える映像制作事業です。

新たな人生の幕開け。

これからお金がかかるって時に安定していた仕事を辞めて、新たにスタートするなんてとんでもない選択をしてしまった訳ですが、後悔はしていません。

僕の夢は今もなお続いているし、仕事面も徐々に良くなってきているから。

知り合いが1人もいない岡山の地で僕に声をかけてくれた方々がいてくれて、実績もないのに快く現場に受け入れてくれた企業様がいてくれて、規模は小さいながらもzerostaとして胸を張って仕事をすることができています。

会社員を諦めた時に心にあった不安は、今はもうありません。むしろ、新たな取引先へ向かう日はワクワクしています。我ながらかなり成長したなと思います。

どれもこれも家族のおかげです。

僕は家族のために働いてるんじゃない。
家族のおかげで身も心も毎日元気に働けているんです。

家族がいるから仕事をがんばれるし、しんどいことがあっても乗り越えられる。家族がいなけりゃ僕はとっくに潰れていたと思います。今回の記事と前回記事を読んでくださった方ならお分かりの通り、僕は本来メンタル雑魚の弱虫。

それでも1人で商売をすると決意できたのは背中を押してくれた嫁のおかげですし、辛い仕事も乗り越えられたのは毎日笑顔と幸せをくれる娘のおかげ。

おかげさまなんです、本当に。

「フリーランスとして働いてみよう」と決断したあの日。何やってもダメで、どうしようもない自分の人生が明るく前向きになるなんて思ってもいませんでした。賭けに成功した気分です。もちろん大変なことも多いですけど、それもまた自分の勉強になって良かったりもします。

"自分らしくいられる働き方”は人によって様々ですが、もし僕と同じようにメンタルが弱くて自信をもてない人は一度くらい挑戦してみてもいいんじゃないかなと思います。

家族と仕事。どちらもとても大事です。
そして僕はこれからも、誰よりも長い時間を過ごす"家族"を大事にしていきます。


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