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休校という貴重な時間に、生徒が自身で考えて行動をする機会を奪わんといてや!

無駄に方言が入るぐらい、昨日の記事の投稿から危機感を感じています。

来週から各自治体、各教育委員会、各学校、各先生により、様々な授業の試みが行われることと想像します。

選択肢がある、ということはとても素晴らしいことです。
一方で、非常に違和感を感じています。

それは、休校という貴重な時間を使い、自分で考え、行動する時間が、またしても一方的に奪われることになるのではないか?という点です。

教えることをアップデートするのではなく、学ぶことをアップデートする機会ではないのか?

先生が教えることを目的にするのか?
生徒が学ぶことを目的とするのか?

先生が教えることを目的とするのと、生徒が学ぶことを目的とするのには、雲泥の差があります。

義務教育制度は近代化(産業化社会・工業化社会)とともに誕生しました。社会全体が産業、工業、情報化と変化する一方で、未だに教育現場では「大量の知識の埋め込み、およびマニュアルに沿った人材の創出」の延長線上にあります。

今現在、社会を見ても、今回の休校の原因となったコロナウィルス問題、その問題に対する政府、各自治体の対応に100点の正解はありません。
社会に関わる代表者たちが、情報を集め、整理し、他者と議論し、理論的なベストではなく現実可能性の高いベターな決断を行い、行動を取られています。

政府の問題、教育機関の問題、挙げたらキリがないでしょう。
完全な正解なんてこの世にないのですから。

その上で、「社会のあらゆる人たちが今現在直面している課題を考え、行動している中、それっぽいICTのツールを使い、今までの詰め込み型の延長線上の授業を行う可能性」があることに対して、非常に違和感を感じます。

生徒にとって、その選択が本来の学びに通じるでしょうか?
文科省が掲げてくれている「主体的・対話的で深い学び」につながるのでしょうか?

教えることと学ぶことには天と地ほどの差があります。

学校と社会の断絶を、いい加減終わらせるタイミングに来ているのではないか?

この記事が素晴らしい!とSNSでシェアされていますが、いや、これこそ学校でやるべき話ですよね?

例えば

- コロナウイルスの疑いがある場合は必ずPCR検査を受けるべきか?
- なぜトイレットペーパーを買い占める人がいるのか?
- 政府はなぜ休校の通達を行なったのか?
- コロナウィルスを封じ込める為に自身が行えることはなにか?
- 保護者が働いている時間に、自身を守る為に地域の方とどのように関わり合いを持つべきか
- 社会的に助けが必要な人にはどんな人がいるのだろうか?
- 生徒という立場で誰かの役に立てることはなにか?

生きた学びの教材が、今この瞬間にあり、それは生徒自身が実社会とのつながりをつくれる貴重な機会ではないでしょうか。それを無視して、今まで通り教科書でテストをやりましょう、としても、本当にそれで生徒が社会の中で生きていくことができるのでしょうか。

学校で生徒に行わせてあげるべきことは、絶対的な答えがない困難な状況で、生徒と共に考え、過去の歴史や事例を参照し、生徒自身の考えをうながし、社会に対してどのように行動を取るべきか、ということではないでしょうか。

今、リアルタイムで起こっている課題を無視し、生徒自身の考えを助けず、一方的にサービスやカリキュラムを押し込めることが、生徒が自立して生きていくことにつながるのでしょうか。

例えば教科書を進めなければならないとしても

YouTubeを使って生徒に授業動画をつくってもらったり、ソクラテス式問答法を行なってみたり、従来の教室での授業とは異なる環境を活かし、生徒自身が主体的に関わる方法はいくらでもあります。過去記事に簡単なノウハウをまとめましたので、ご参照ください。

生徒と共に、今起きている社会の課題に対して、生徒自身の考えをうながして、助けて、議論して、社会の中でどう行動するのかを共に悩み、考え、行うことが、生徒が社会の中で生きていくことにつながるのではないでしょうか。

先生も生徒と共に学ぶという場所を

私たち組織の代表は、現場の先生が現在困難な状況であることを誠実に生徒に伝えられること、先生自身がソクラテスが唱えた「無知の知」を伝えられる安全で安心な場を用意し、生徒と共に社会に対してどのように振る舞うのかを学べる場を用意すべきではないでしょうか。

先生が生徒自身が考える余白を取り上げない勇気を持ち、組織の代表がその勇気を支えられる社会であることを切に願います。

ゼロ高の洗礼を全国の保護者が体験する

来週から、全国の高校生の保護者の方々は、ゼロ高生の保護者が必ず通過する洗練を受けることになると思います。それは

「子どもがずっと家にいてダラダラしているように見えるストレス」

です。お気持ちは十二分にわかります。めちゃくちゃわかります。多分奥さんなら、旦那さんが突然1日中家にいても同じ気持ち、いや、それ以上にイライラされると思います。

ですが、考えてみてほしいのは、一人暮らしをしている大学生も似たような生活をしている子たちもいます。しかもゼロ高生と違うのは一時的だけ。

であるならば、普段は恥ずかしくてなかなか話せないこと、いつもは聞いてあげられない話を聞いてあげてほしいです。

会話のきっかけがなければ、ゼロ高のこちらをご利用ください。

ぜひ、アドバイスや叱責ではなく、生徒の心の声を聞いてあげてください。

「自分で考える機会も時間もない」

ゼロ高にやってくる子たち、とくに中高一貫や進学校の子たちが口を揃えて言う言葉です。

学生たちは本当に忙しすぎました。
今、この状況だからこそ、ゆっくり考える時間を与えてあげてください。

地域や社会の中で、若者がどう振る舞うのか。
他人事ではなく、あなた自身の考えと行動をふまえて、自分でゆっくりと考える時間を与えてあげてほしいです。

休校という貴重な時間に、やることを詰め込んで、生徒が自分で考えて行動をする機会を奪わないください。

勇気を持って、生徒の声を聞いてあげてください。

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