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「まちがえました、ごめんなさい」と言える勇気、受け入れる余白、そして創造力

新型コロナウィルスで登校ができない時だからこそ、
オンライン型のゼロ高が営業をかける絶好のチャンス!!!
という声に対して

「いや、まずは学生が鬱になったり家庭内暴力の被害に合わないように最低限のセーフティネットを構築することが先でしょ」

とマジレスで返す、空気をあえて読まない代表の内藤です。

学習を止めない、学習の遅れをつくらないことよりも、生徒の表情をどう確認するかをデザインすることの方が、現時点では大切です
まずはコミュニケーションができる土台をつくる。
その先に、オンライン授業などの議論があれば良いです。

今まで登校することで生徒の表情から察することのできた情報を、休校の制限下でどうデザインするかの方がよっぽど大切です。
休校明けに学校に戻れない(そもそも無理して戻る必要はないんだけれども)生徒のケアに、学校現場が追われることを危惧しています。

学校再開はなぜ必要なのか?

世界は基本的に2つの概念のどちらかの比率に偏っています。
確実性が高いか、不確実性が高いか。

COVID-19が猛威をふるう前は、明日や未来に対して、確実性が高かったかもしれません。教科書に対する進捗も、受験勉強も、事業の売上も。

4月16日現在、デンマークのコペンハーゲンにて、制限下において学校再開がはじまりました。欧州各国も学校再開に踏み切るでしょう。

さて、不確実性が高い中で、国は学校再開をする決断をしたのはなぜか?というところを考えましょう。要因は複数に渡ります。

1. そもそも学ぶことができたカリキュラムを継続して学ばせるため(学習)
2. 自宅の中で閉じこもるという、精神と肉体に対して決して良いとは言えない環境からの開放(健康、生命)
3. 家庭で子どもを見なければならなかった。学校に預けることによって、WFM(Work From Home)や、今必要、もしくは許可されている仕事への復帰が可能となるため(経済、生命)

大きく分けると、主たる要因はこの3つに分かれます(分かれないかもしれません。)

我が家にも1歳と5歳の息子がおり、WFHなど到底不可能なので、近所の子持ちのおじさんたちと避難所をつくって仕事をしています。なので、学校に行ってくれた方が経済活動への貢献は増えます。

判断を間違える可能性

社会活動が再開しはじめたあとに必ず、感染の第二波がやってきます。
それまでに抗体検査や、超スピードでのワクチンの生成などが行われます。その中で、「完全にダメ -> これなら大丈夫」というように、大きな制限から、小さな制限へと緩和していく必要があります。

学校であれば、n時間にm回手を洗い、うがいをする。教室は持てる換気機能を最大限活かす。生徒同士の距離を保つ(低学年の子にはおやつを食べるなぐらい難しい話ですが)、というように制限を設けて、学習活動を再開します。

リスクの考え方

その中で、もしかしたら生徒同士、もしくは生徒と教師で感染し、最悪の場合誰かが死ぬ可能性があります。
確率としてはほぼないに等しいでしょうが、これは悪魔の証明に近い話です。

我々生きとし生ける者すべてにおいて平等なことは、現段階では「必ず死ぬ」ということであり、その要因がCOVID-19なのか、または持病を持っていてCOVID-19の感染で悪化するか、感染しないか。その確率の中にあります。

前置きがひたすら長くなりました。

不確実性の高い状況で、間違えることを許容する強さ


2020年4月16日現時点において、COVID-19の抗体検査キットが国外国内にて完成し、医療現場に届く可能性が増え、世界ではCOVID-19に対するワクチンの試験が国家規模で行われていますが、まだまだ不透明、不確実なものは少なく有りません。

不確実性が高い状況では、間違えることはかなり多くなる。ということです。

この不確実性の高い状況で、間違えない」ということを強制するのは、なにもするな」と同じことです。
不確実性の高い状況で必要なことは、「間違えたと気付いた時に、間違えたと認める勇気。決断を変更する胆力、そして速度」が大切です。
(さらに言うと、想定できうるすべてのパターンを出すというのもある)

ここで、ひとつ。

じゃあ謝れないヤツだけが悪いのか?」というところですが
大切な条件として
「相手が間違えた、ごめん。って言いやすい状況をつくれるかどうか」
という周りの人間の役割の方が、実は大切だったりします。

謝れない人間が存在するよりも、実は謝ることができない空気が蔓延している方がよっぽど危険なのです。

で、なんでこの話をいちいち書いているかというと、学校と教育という現場の近くに身を置いていると、先生や学校は絶対に間違えてはいけないという脅迫めいた空気があって、このCOVID-19、休校の不確実性が高い状況においても、なお教師や学校に対して一人の人間ではなく、ひとつの正確性を求める機関のように、間違えてはいけない!と抑圧するのは、結果的に誰のためにもならないんですよね。

そこで、今学校の先生や学校の代表に求められていることは

1. 決定した内容についてのリスクの想定を伝える
2. 決まっているものは決まっていると伝える
3. 決まっていないものについては決まっていないと伝える
4. 完全な正解がない状況での判断軸を伝える(その上で協力してもらえるものがあれば助けを求める)

この4つの内容をシンプルに伝えることで、受け手にとっても許容しやすい場をつくることができ、実施者にとっても安全な空間をつくることができます。

ふりかえってゼロ高では

ゼロ高は、Zoom、Facebook、Slackで基礎コミュニケーションが完結していますが、やっぱり実践や遊びのオフラインの部分がないのは難しさがあります。
とはいえ、オンラインでコミュニティを運営することについては一日の長があるので、引き続き最先端として、学校現場へ貢献していければと考えています。

🏫 そんなゼロ高のオープンスクール、説明会があります

会場:
オンライン

タイムスケジュール:
o 第一部
13:00 ~ 13:50 ゼロイチ会
o 第二部
14:00 ~ 14:15 質疑応答(生徒)
14:15 ~ 14:45 質疑応答(コミュニティデザイナー)

🏫 毎月最終日曜日に開催します

日時:
4月26日(日) 13:00 ~ 14:45
5月31日(日) 13:00 ~ 14:45
6月28日(日) 13:00 ~ 14:45


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